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2020年04月29日

東京都庭園美術館 その六 ルネ・ラリックと朝香宮

池田氏まゆみ氏(美術工芸史家)の『ルネ・ラリック――情熱、野心、創造』(国立新美術館 MOA美術館 東京新聞2009年「ルネ・ラリック」図録)は、ラリックと、東京・白金台にある東京都庭園美術館についてもふれる。

≪「アール・デコ博覧会」の成功から、ラリックのガラス製品は博覧会の名称から命名された様式「アール・デコ」の代名詞となった。彼のもとにはインテリア関係の依頼がいくつも寄せられた。その一つに、東京の朝香宮邸に納められた内装品がある。パリで「アール・デコ博覧会」を訪れた朝香宮鳩彦(やすひこ)王と允(のぶ)子(こ)妃殿下は、帰国後東京白金に新宮殿を建設した際、本格的なアール・デコ様式を望まれ、フランスの装飾家アンリ・ラパンに内装の主要部分を委嘱した。現在東京都庭園美術館として公開されている旧宮邸(竣工1933年)には、ラリック製のガラス・レリーフ扉や照明器具などか保存されている≫(17頁)
 ラリックが日本でもガラス文化として認められた証明が、東京都庭園美術館のガラス・レリーフなのである。
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投稿者 Master : 2020年04月29日 09:16

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