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2010年03月26日

『日本の温泉、世界ブランド化への道筋』講演会のご案内

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4月例会は2010年4月23日(金)に伊豆天城湯ヶ島温泉・白壁荘にて、ミシュラン社「グリーンガイド」とアシェット社「ブルーガイド」両ガイド編集に携わる、フランス人ジャーナリスト、リオネル・クローゾン氏をお迎えし開催いたします。

リオネル氏とは山本紀久雄がパリで数回お会いし、日本観光に関する以下の見解をお聞きし、その通りと同感したことから、今回のゼミナールを企画いたしました。
リオネル氏の見解は次の通りです。
「日本人は間違っている。フランスの魅力は田舎にあり、日本の魅力も田舎にある。日本人が認識していない部分を欧米人は評価している。そのことを日本人は知らない。そのところをフランスは上手にブランド化したからこそ、世界で断トツの観光客を受け入れているのだ」と。

日本の田舎が素晴らしいという事は、他の多くの欧米人から直接聞いています。しかし、日本の田舎の人達は全くそう思っていませんから、世界的な観光ブランド化にしようという発想が微塵もありません。これは新たな技術で商品を作るという課題とは異なり、人件費が高い安いという問題とも異なるわけで、発想の次元の問題であり、考え方の問題です。
日本人の弱さは、考え方の基準をひとつしか持たず、そのひとつで世界全体を判断しようとする傾向が強いわけですが、欧米人の立場に立つことで、別の基準を持つようにすることが重要で、それをしないと日本の魅力を見つけられません。
つまり、欧米人の立場から考えるということ、これが観光大国化への近道であり、王道であり、延いては人口減問題対策にもなり、日本経済活性化に結びつく鍵です。

そこで、2010年4月23日(金)に伊豆天城湯ヶ島温泉・白壁荘にリオネル氏を迎え、経営ゼミナール主催で研究会を開催することにいたしました。
湯ヶ島温泉は「グリーンガイド」「ブルーガイド」に全く掲載されていなく、当然ながら白壁荘も紹介されていません。しかし、リオネル氏は高い関心を示しました。何故に湯ヶ島温泉と白壁荘を評価したのか。
そのことを研究会でリオネル氏が語りますが

「日本には世界にない素晴らしい温泉地が多く、世界の人たちが真似できない。これを世界中に、特に、欧米人に紹介することだ」

と熱く語る日本の魅力再発見ロマン企画、物事の発想転換のヒントにもつながる白壁荘になると確信いたします。
皆さま、ご参加されますことをお勧めします。

【リオネル・クローゾン氏 Lionel Crooson プロフィール】
アジア、特に日本を専門とするフリージャーナリスト。現在、フランスのミシュラン社「グリーンガイド」、アシェット社「ブルーガイド」の編集に携わっている。これまでに「旅の手帖」に四国の村、またフランスの雑誌に日本の食文化を紹介するなど、バラエティーに富んだ内容で日本を世界に紹介している。
また、フランスの雑誌「生命と科学ノート」に「日本の海底に埋もれて」と題し沖縄・与那国島の海底遺跡を紹介している。さらに、日本の歴史にも詳しく、「歴史の随想 16世紀~サン・トロペの侍たち」、これは仙台藩の支倉常長らの使節団がローマに渡航中、フランスのサン・トロペに漂着したときのエピソードを執筆。その他、著作多数。

○開催概要
期 日:2010年4月23日(金)
テーマ:日本の温泉、世界ブランド化への道筋
場 所:伊豆天城湯ヶ島温泉・白壁荘
    静岡県伊豆市天城湯ヶ島1594 TEL:0558-85-0100
スケジュール:
    15:30 受付開始
    16:00 開会
    16:00〜18:00 研究会
        (1)開会ご挨拶
        (2)リオネル・クローゾン氏講演
        (3)質疑応答・ディスカッション
    18:15〜20:00 リオネル・クローゾン氏を囲んでの懇親会
    20:00     終了
    翌24日(土)宿泊の方は朝食後自由散会
参加費:(1)講演会と懇親会
       正会員=10,000円、オブザーバー=20,000円
    (2)講演会と懇親会・宿泊
       正会員=25,000円、オブザーバー=35,000円
申し込み締切:4月15日(木)

【リオネル・クローゾン氏 Lionel Crooson プロフィール】
アジア、特に日本を専門とするフリージャーナリスト。
現在、フランスのミシュラン社「グリーンガイド」、アシェット社「ブルーガイド」の編集に携わっている。
これまでに「旅の手帖」に四国の村、またフランスの雑誌に日本の食文化を紹介するなど、バラエティーに富んだ内容で日本を世界に紹介している。
また、フランスの雑誌「生命と科学ノート」に「日本の海底に埋もれて」と題し、沖縄・与那国島の海底遺跡を紹介している。
さらに、日本の歴史にも詳しく、「歴史の随想 16世紀〜サン・トロペの侍たち」、これは仙台藩の支倉常長らの使節団がローマに渡航中、フランスのサン・トロペに漂着したときのエピソード。その他著作多数。

お申し込みはこちら

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投稿者 lefthand : 08:36 | コメント (0)

2010年5月例会の予告

5月は17日(月)に森野榮一氏をお迎えし、銀行会館で開催いたします。
森野榮一氏は、以下のプロフィール通り多彩な活動を展開されておられます。山本紀久雄も何回かお話をお聞きし、示唆に富む内容にいつも刺激を受け、5月ゼミナールへご登場していただくことになりました。

(森野榮一氏プロフィール)
経済評論家、ゲゼル研究会代表、日本東アジア実学研究会会員。1949年、神奈川県生まれ。國學院大學大学院経済学研究科博士課程修了。著書は、『商店・小売店のための消費税対策』(ぱる出版)、『エンデの遺言』、『エンデの警鐘』(共著、NHK出版)、『だれでもわかる地域通貨入門』、『なるほど地域通貨ナビ』 (北斗出版) など多数。1999年、NHKBS1特集「エンデの遺言」 の番組制作に参加。その後、町づくりのアドバイスや地域通貨の普及活動に努めている。

なお、森野氏のご紹介を兼ね、清話会ブログに書かれた一部を転載致しましたので、ご参考にされますようお願いいたします。

「一息入れて流れゆくニュースを反芻してみる時間が週末には欲しいが、仕事が入ればそうもいかない。じぶんの中ではあぶくのように消えていく。しかし妙に心に残る言葉があるものだ。

信用不安に苦しむギリシャを扱ったニュースをみていて、3月1日付けのニューヨークタイムスのオピニオ欄に載ったイマヌエル・ウォラースタインの議論、「ギリシャの混乱、世界大の混乱」にあった言葉である。
>>>関連リンク

それは、チキンゲーム。
二台の車がお互いの車にむかって同一線上を激走する。衝突を回避しようとして先にハンドルを切ったほうが負けで臆病者ということになるという。簡単に言えば度胸試しである。

「起こっていることは世界的なチキンゲームである。誰もが誰が最初にひるむか見守っているようにみえる。誰かがミスを犯すだろう。」

確かに、投機筋はソブリン・リスクを囃してきた。どの国も、金融・経済危機から経済を救済しようとすれば、国家は多額の債務を引き受けることになる。いわば救済劇を通して民間債務は国家債務に付け替えられていく。金融危機発生以降、世界中で巨額の経済刺激策をとって各国が手がけてきた経緯そのものが、どうもチキンゲームにみえてしまう。

以下省略。続きは清話会ブログでご参照願います。
>>>清話会ホームページ
>>>清話会ブログ

当日は森野氏から最近の経済状況分析に基づく国内外のご見解をお伺いします。5月例会にもご期待賜りますようお願い申し上げます。

投稿者 lefthand : 08:18 | コメント (0)

2010年3月例会報告

経営ゼミナール3月例会報告
『今の中国事情』
株式会社鴻盛煌商事 代表取締役 内村勇鵬氏

3月の経営ゼミナール例会が行われましたのでご報告申し上げます。
今回は、今の中国事情について、株式会社鴻盛煌(こうせいおう)商事、内村勇鵬(ゆうほう)氏よりお話を伺いました。
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*****

内村氏は月の半分を中国で過ごし、外国人研修生の受入事業や貿易事業を手がけておられます。お仕事柄内村氏は中国の事情に精通されており、新聞やニュースなどの報道では知り得ない、今の中国の生の情報を聞くことができました。
工場誘致などの中国進出は地方の方がよいというヒント、また、中国も上海などは人件費が上がっており、また人材の確保も難しくなってきていることなど、多くの現地事情を知りました。
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内村氏から学んだこと。それは中国人と仕事をするには、中国人を理解しつき合い方を知ることということです。このことは簡単なようでとても難しいことだと思います。中国人を理解することが、とても難しいことであるからです。
しかし、これは中国人に限った問題ではありません。日本人は、ひとつの価値観からしか物事を見ない傾向があると、山本代表は指摘します。日本人は、日本人の立場からしか物事を判断しないケースが多いようです。しかしこれは日本人の民族的習慣であって、そう簡単には変えられないことでもあります。
そのように考えると、内村氏のように相手方を理解し、相手の立場に立ち事業をスムースに行えるよう行動されている人物は、外国との架け橋役として大変貴重な存在であるように思います。日本人が相手の立場から物事を判断することが難しい思考形態を持つのであれば、内村氏のような方に教えを請うことはとても重要なことと思います。世界に目を向けるとき、その国の事情を知ることばかりではなく、相手側の立場に立ったものの見方を学ぶことが大変重要であることを知った、今回の例会でした。

4月は、フランス人の立場から日本の温泉を見る研究会を行います。
日本の温泉を世界ブランド化するための道筋として、フランス人の立場から見た日本の温泉はどのようなものかを学びます。
4月の例会にご期待ください。

(事務局 田中達也・記)

投稿者 lefthand : 08:03 | コメント (0)

2010年03月23日

2010年3月20日 世界から日本の姿を見る

YAMAMOTO・レター
環境×文化×経済 山本紀久雄
2010年3月20日 世界から日本の姿を見る

真似できない

パリのカフェ Laduree ラデュレはマカロンが有名で、パリ市内に三店ありますが、その中のシャンゼリゼ大通り店に、フランス人ジャーナリストのリオネル・クローゾン氏と打ち合わせのために入りました。

入ったところの売り場に大勢の客が並んでいる奥、そこは特別室的なフロアとなっていて、そこの椅子に座った瞬間、これは素晴らしいと、思わず声が出て、すぐにフロア内全体写真を撮りました。だが、仮にこの写真を基に同じようなインテリアを造ろうとしても、日本人には無理だろうと思います。持っているセンスが違うのです。
戻ってすぐに、丸の内仲通りに行き、昨年9月オープンした三菱一号館と、丸の内パークビル中の中庭に座った瞬間、これは素晴らしいと、思わず声に出しました。明治時代の雰囲気と現代的な感覚が混じりあって、さすがに三菱地所だと唸り、このような雰囲気は外国人では設計できないだろうと思いました。このようなオリジナルのある日本センスは、外国人が真似をできません。

円高と人件費の高さ

このところ円高が進んでいます。対ドルレートは2008年4月101円で、2009年11月には84円、2010年3月16日現在で90円です。対ユーロレートは2010年1月133円、2月からは120円台で、3月16日現在123円です。知人の輸出企業社長は、1円の変化が業績に鋭く影響しますので、毎朝真っ先に見るのは為替相場欄です。
ところで、日経新聞(2010.2.26)に、日系企業の現地事務系課長職の年収が発表されていました。それによると韓国は4.4万ドル、台湾は3.0万ドル、中国は1.5万ドル、ベトナムは0.9万ドルとなっています。
これを1ドル90円で換算しますと、韓国の年収は396万円、台湾は270万円、 中国は139万円、ベトナムは僅か81万円の年収となります。
この年収を日本人と比較するため、国税庁データ(2008年)を見てみました。一応、アジアの日系企業事務系課長職ですから、それなりの年齢であろうと、いくつかの年齢層の日本人男性年収を抽出し、韓国進出日系企業年収と比較してみました。
日本人の30~34歳年収は453万円で、これは対韓国比114%、35~39歳は530万円で138%、40~44歳617万円156%、45~49歳663万円167%、50~54歳670万円169%というように、日本人平均年収の方が韓国より各世代とも上回っています。

韓国のUAE原発落札

日本人の年収で、最も高い業種は電気・ガス・熱供給・水道業の675 万円、次いで金融業,保険業の649 万円です。低い業種は宿泊業・飲食サービス業で年収250万円です。
この金額は全年齢の平均ですから、アジアに進出している同レベルの課長職と比較すれば、前項で比べて見た年収格差はさらに開くと考えるのが妥当です。
この年収差が明確にあらわれた大事件が昨年末に発生しました。それは韓国の「UAE(アラブ首長国連邦)原発落札」です。受注額が韓国400億ドル、対するフランスは700億ドル、日米連合は900億ドルですから、勝負にならず韓国が国際入札の勝者となりました。UAEは価格のみ優先したのでなく、その後のメンテナンス力も考慮したという事らしいのですが、そうならば増して価格の安さが目立ちます。安い上にサービスが優れているとUAEは理解したのでしょう。
これが台湾や中国・ベトナムだったらもっと価格差は広がっているはずです。韓国の現代製自動車が海外でシェアを伸ばしているのは、この価格差です。
アジアには5001ドル~3.5万ドルの中間ミドル層人口が8億8000万人いると推測され、これらの需要を取り込むには、価格戦略が最優先となりますが、これが果たして日本企業にとって可能か、という素朴な疑問がアジア各国との年収比較で浮かんできます。

日本は高付加価値商品となる

円高による食糧と原材料価格のダウン、加えて居酒屋メニューに代表される人件費の低額化が進み、これらによってコモディティー品の価格ダウンが続き、それらが日本人に歓迎されている現実では、まだまだデフレは長引くであろうし、これが通常の経済実態だと理解した方が適切です。
また、韓国原発落札価格との極端な差は、アジア諸国と人件費の差が、まだまだあり過ぎるということを示している、このように理解すれば、この面からも日本のデフレは一層強制されていくでしょう。
仮に、このアジアとの競争を技術力で補うとしたら、さらなる技術力を付加した高付加価値商品にならざるを得ないのですが、そうなるとこの分野の需要層人口は限られてくることになります。勿論、アジアの中間層を狙った商品を、新たな技術と発想の転換で、低価格で提供していくことは不可欠条件ですが、追いついてきた韓国、台湾、香港の技術力との差を、さらにつけるには相当の努力が必要で、かなり苦しいと思います。
だが、考え方のポイントを変えれば、韓国、台湾、香港にはなく、彼らに真似できない優位条件が日本には多く存在し、それは地方に多くあります事を再認識したいと思います。

価格競争ではない日本の優位性を活かす

パリからロンドンにBAで向かいました。ふと機内誌を手に取りますと、日本観光PRのページに眼が行き、そこに「Historic Artisan Town of TAKAYAMA」とあり、岐阜県高山市が東京・京都・沖縄と並んで日本を代表する扱いを受けています。
この事を、日本に戻って多くの方に伝えますと「高山がそのように高く評価されているのがわからない。他にも素晴らしいところがある。例えば、北海道だ」と発言されます。
日本人の感覚からはその通りなのですが、ミシュランのグリーンガイドでも、アシェット社のブルーガイドでも北海道の評価は割合低く、高山市はいずれも高い評価を受けているのです。日本人とは評価の基準が異なっているのです。
では、この評価基準を理論的に説明できるか、これは難しく、結局、欧米人の主観的判断で高山を認めているので、彼らと日本人は基準が異なる、ということしか言えません。

白壁荘での研究会開催

そこで、パリのカフェ Laduree ラデュレで、ミシュラン社「グリーンガイド」とアシェット社「ブルーガイド」両ガイド編集に携わる、フランス人ジャーナリスト、リオネル・クローゾン氏と会い、前述の疑問を問うとリオネル氏の回答は明快です。
「日本人は間違っている。フランスの魅力は田舎にあり、日本の魅力も田舎にある。日本人が認識していない部分を欧米人は評価している。そのことを日本人は知らない。そのところをフランスは上手にブランド化したからこそ、世界で断トツの観光客を受け入れているのだ」と。
日本の田舎が素晴らしいという事は、他の多くの欧米人からも直接聞いています。しかし、日本の田舎の人達は全くそう思っていませんから、観光ブランド化しようなぞという発想が微塵もありません。これは新たな技術で商品を作るという課題とは異なり、人件費が高い安いという問題とも異なるわけで、発想の次元の問題であり、考え方の問題です。
日本人の弱さは、考え方の基準をひとつしか持たず、そのひとつで世界全体を判断しようとする傾向が強いわけですが、欧米人の立場に立つことで、別の基準を持つようにすることが重要で、それをしないと日本の魅力を見つけられません。つまり、欧米人の立場から考えるということ、これが人口減問題対策であり、日本経済活性化に結びつく鍵です。
そこで、2010年4月23日(金)に伊豆天城湯ヶ島温泉・白壁荘にリオネル氏を迎え、経営ゼミナール主催で研究会を開催することにいたしました。
『日本の温泉、世界ブランド化への道筋』
湯ヶ島温泉は「グリーンガイド」「ブルーガイド」に全く掲載されていなく、当然ながら白壁荘も紹介されていません。しかし、リオネル氏は高い関心を示しました。何故に湯ヶ島温泉と白壁荘を評価したのか。
それは研究会でリオネル氏が語りますが「日本には世界にない素晴らしい温泉地が多く、世界の人たちが真似できない。これを世界中に、特に、欧米人に紹介することだ」と熱く語る日本の魅力再発見ロマン企画に、皆さま、ご参加されますことをお勧めします。以上。

【2010年4月のプログラム】

4月09日(金)16:00 渋谷山本時流塾(会場)東邦地形社ビル会議室
4月21日(水)18:30 山岡鉄舟研究会(会場)上野・東京文化会館

4月23日(金)15:00〜 経営ゼミナール 特別例会
『日本の温泉、世界ブランド化への道筋』
 於:伊豆天城湯ヶ島温泉・白壁荘

投稿者 lefthand : 08:40 | コメント (0)

2010年03月05日

2010年4月例会のご案内

4月の例会は、4月23日(金)に伊豆天城湯ヶ島温泉・白壁荘にて、フランス人ジャーナリスト、リオネル・クローゾン氏をお迎えし開催いたします。

フランスには優れた観光ガイドブックが存在します。それはミシュラン社「グリーンガイド」であり、アシェット社「ブルーガイド」です。
この二つのガイドブックが仏語から英語や各国語に訳され、欧米諸国の専門書店に並び、欧米人はこのガイドを携え該当国を訪れるのが常です。
ところで、世界の観光客入り数は以下のグラフの通りです。


(クリックで拡大)

このグラフから分かることは、フランスが圧倒的に多くの観光客を迎えている事実です。具体的実数では7,930万人(2008年)と断トツで、二位以下の国を2,000万人程度離しています。
因みに、イタリアは世界遺産が41か所と世界トップで、フランスより10か所も多いのですが、観光客数は第五位の4,273万人(2008年)と、フランスの約半分の実績です。
これをどう理解するか。世界遺産という優れた観光地があっても、必ずしも観光客数に結びつかない、逆にいえば、世界遺産以外の根本的な集客要因がフランスにはあるはずです。
それは何か。結論的に言えば「文化・観光ブランドづくり」の巧みさで、これがフランスの得意技であり、このところを日本の観光政策部門や観光地は学ぶことが大事で重要です。

そのような背景から、当経営ゼミナールでは、昨年来から追求してきた「日本の温泉を世界ブランドへ」というテーマで、ミシュラン社「グリーンガイド」とアシェット社「ブルーガイド」両ガイド編集に携わる、フランス人ジャーナリスト「リオネル・クローゾン氏 Lionel Crooson」を、伊豆天城湯ヶ島温泉にお迎えし、日本の温泉地を世界ブランド化への道筋をつかむため、研究会を開催することにいたしました。

リオネル・クローゾン氏は来日経験数多く、日本の文化と歴史に詳しく、特に温泉地については深い造詣をお持ちで、フランスにおける日本文化・観光研究第一人者であり、同氏と直接語り合うことができる機会は、滅多にない貴重なチャンスと思います。
日本を観光大国にしたい、温泉地に多くの客を誘引したい、欧米人の日本の観光地に対する期待と見解を知りたい等の方々に、リオネル氏から多くのサゼェスチョンが得られると思います。

研究会の開催内容は以下でございますので、ご関係の方々のご参加をお待ちしております。

○開催概要
期 日:2010年4月23日(金)
テーマ:日本の温泉、世界ブランド化への道筋
場 所:伊豆天城湯ヶ島温泉・白壁荘
    静岡県伊豆市天城湯ヶ島1594 TEL:0558-85-0100
スケジュール:
    15:30 受付開始
    16:00 開会
    16:00〜18:00 研究会
        (1)開会ご挨拶
        (2)リオネル・クローゾン氏講演
        (3)質疑応答・ディスカッション
    18:15〜20:00 リオネル・クローゾン氏を囲んでの懇親会
    20:00     終了
    翌24日(土)宿泊の方は朝食後自由散会
参加費:(1)講演会と懇親会
       正会員=10,000円、オブザーバー=20,000円
    (2)講演会と懇親会・宿泊
       正会員=25,000円、オブザーバー=35,000円
申し込み締切:4月15日(木)

【リオネル・クローゾン氏 Lionel Crooson プロフィール】
アジア、特に日本を専門とするフリージャーナリスト。
現在、フランスのミシュラン社「グリーンガイド」、アシェット社「ブルーガイド」の編集に携わっている。
これまでに「旅の手帖」に四国の村、またフランスの雑誌に日本の食文化を紹介するなど、バラエティーに富んだ内容で日本を世界に紹介している。
また、フランスの雑誌「生命と科学ノート」に「日本の海底に埋もれて」と題し、沖縄・与那国島の海底遺跡を紹介している。
さらに、日本の歴史にも詳しく、「歴史の随想 16世紀〜サン・トロペの侍たち」、これは仙台藩の支倉常長らの使節団がローマに渡航中、フランスのサン・トロペに漂着したときのエピソード。その他著作多数。

お申し込みはこちら

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投稿者 lefthand : 11:22 | コメント (0)