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2005年10月28日

12月の丸の内時流塾は「夫婦問題」について

11月の例会案内(4)
Ⅴ.12月の丸の内時流塾
12月の丸の内時流塾は、12月19日に開催です。
12月の丸の内時流塾にも女性講師をお招きして、「夫婦問題」について講演をしていただきます。

2007年には団塊世代の定年が始まります。その傾向を受けてテレビでもこの10月から渡哲也、松坂慶子さんらの主演で定年を迎えた夫婦の「熟年離婚」というドラマが開始されましたし、NHKでは、堺正章と風吹ジュンの主演で定年後の家族の生き方を描いた「理想の生活」を放送しており、それらの年代の行き方が大きな話題になっています。
どのような夫婦関係の問題が考えられ、どのような夫婦関係が望ましいのか。これからの夫婦問題について、かながわシニア塾代表の中村寛子さんをお招きして講演をしていただきます。
 
12月の丸の内時流塾をご予定願います。

投稿者 Master : 15:32 | コメント (0)

丸の内時流塾ブラジル編

11月の例会案内(3)
11月の時流塾は、現地に住んだご経験をお持ちの経営ゼミナール会員の日垣昌士氏をお迎えして「BRICs」で話題のブラジルを取り上げ、講演いただきます。
 
ブラジルは、国土の面積、人口の規模及び経済的影響力、ラテンアメリカのリーダー的な存在、伝統的な平和主義、そして国際法に対する遵守等から、世界的にも重要な存在として認められています。
そして国連の強化が最も重要だと認識し、非常任理事国として9回目の任務を果たしており(ちなみに日本は8回)回数としては世界一多く任務を果たしています。

日本はアジアにおけるブラジルの重要なパートナーであり、両国間関係は、
100年以上にも及ぶものであります。20世紀以降、日本人の多くがブラジルに移住し、現在約200万人の日系人がブラジルに存在します。2008年にはブルジル移住100周年を迎えます。ちなみに、日本に滞在するブルジル人は約27万人で、在日外国人の第三番目となっています。

日本は、このように歴史的に見ても、最近のBRICs 問題においても、関係の深い国ではありますが、まだまだブラジルを深く理解しているとはいえないのではないでしょうか。
そこで今回は、ブラジルに暮した経験をお持ちの、日垣昌士氏をお招きして、現代のブラジルについて詳しく解説をしていただきます。
 
11月21日(月)開催の「丸の内時流塾」にご参加ください。
 
1.日時:2005年11月21日(月)
16:00〜17:30

2.場所:東京銀行協会ビル内 銀行倶楽部 4階3号室 
千代田区丸の内1−3−1(皇居和田蔵門前)
TEL:03−5252−3791

1.テーマと講師
「BRICsブラジルを検討する」
エクセルリフォーム代表 日垣 昌士氏

<経歴>
1940年 兵庫県西宮市生まれ
1962年 同志社大学商学部卒業
 同年   富士公易株式会社入社 66年同社退社
1966年 株式会社青木建設(当時ブルドーザー工事株式会社)入社
1974年 ブラジルサンパウロへ赴任・ホテル会社取締役に就任
       サンパウロとリオデジャネイロの高級ホテル「Caesar Park Hotel」の企画・建設・開業に従事
1999年 株式会社青木建設退社
 同年   エクセルリフォーム代表就任現在に至る。

5.参加費:3000円

経営ゼミナール例会にご参加される方は、この丸の内時流塾は無料でございます。多くの方のご参加をお待ちしております。

投稿者 Master : 15:17 | コメント (0)

2005年10月27日

12月は女性講師の月

11月の例会案内(2)
12月の例会は、12月19日(月)に開催です。
12月の例会は、毎年恒例の女性講師の月です。
今回は、「文化に挑戦」をテーマに、来年秋にニューヨーク(以下NY)において展覧会の開催を計画しております日本剪画(せんが)協会の事務局長の小野寺マヤノ氏とぬりえ美術館館長であり当経営ゼミナールの事務局の金子マサ氏をお招きいたします。
今年の9月末にはNYに行き、会場の確認、調整ならびに協賛企業を訪問し、現地の状況を確認してまいりました。

NYは、かつては道路は汚く、ホームレスがおり、地下鉄は安全ではないので「乗ってはいけない」乗り物であるという時代がありました。その昔を知っている者にとっては、緊張を強いる街でした。
ところが今のNYは、道路は清潔で、ホームレスもいなくなり、"安くて、安全で早い乗り物は地下鉄である"というように様変わりをしていました。
そして何より、日本ブームで、マンガ、アニメをオタクばかりでなく普通の人が読むようになって人気でした。和食は、お寿司はもとより、焼き鳥、牛丼、そしてラーメンが流行になっていました。今までの和食の伝統食から、庶民の食べ物に人気が広がっていたのです。
そんなNYで来年、剪画とぬりえを「日本文化」として紹介する展覧会を開催する予定です。従来の日本文化は、歌舞伎、能、浄瑠璃、生け花、茶道などでした。
それらはすでに知られた伝統文化ですが、今回の剪画やぬりえは新しい日本文化の紹介の機会になります。 

そこに挑戦する女性二人に、来年度NYにかける挑戦の志と抱負などを発表していただく予定です。 
12月の経営ゼミナールに、ご参加のご予定をお願いいたします。

投稿者 Master : 15:50 | コメント (0)

2005年10月23日

フランス牡蠣取材

経営ゼミナール代表の山本紀久雄氏の著書「フランスを救った日本の牡蠣」(小学館スクウェア 2003年)に話題が集まっています。
11月19日(土)のテレビ朝日「ポカポカ地球家族」でフランスの牡蠣を取り上げることになり、その中で展開される牡蠣についての話題を「フランスを救った日本の牡蠣」から求めるために山本紀久雄氏が取材を受けました。
フランスは「生でしか牡蠣を食べない」など詳しい実態に、テレビ朝日スタッフが驚嘆した山本紀久雄氏の博識でした。

もう一つは東北放送です。宮城県の牡蠣がフランスに渡ったドラマをつくるため、「フランスを救った日本の牡蠣」を参考にし、撮影取材場所も同書内容を参考に選定し、現在フランスロケを行っております。当然、ロケに行く前には山本紀久雄氏から情報を受けて出発いたしました。

フランスの文化としてフランス人が大事にしている牡蠣文化、それを知ろうとすると山本紀久雄氏著書「フランスを救った日本の牡蠣」が、最も全体像を伝えているとの評価を受けている次第で、経営ゼミナールのトピックスとしてご案内しました。

投稿者 Master : 13:09 | コメント (0)

2005年10月20日

現地・現場・現認とタイミング

     YAMAMOTO・レター 環境×文化×経済 山本紀久雄
     現地・現場・現認とタイ ミング 2005年10月20日

出迎え犯罪被害

パリのモンパルナス駅から、TGVでボルドー駅に着きました。乗車三時間ですから大阪に行くのと同じですが、一駅も停車しません。駅近くになると出迎えの人から携帯に、駅のミーティングポイントで待っているという電話です。大きな駅には出迎えや、待ち合わせ場所としてのミーティングポイントがあり、それが四隅から矢印が中心に向かっているデザイン標識で表示されています。到着後のミーティングポイントでは、ネクタイをしたビジネスマンらしき男性が二人握手を求めてきました。
通訳をお願いした女性がフランス語で挨拶し、こちらも握手で対応し、案内されるままに地下の駐車場へ階段を降り、割合新しいルノー車に案内され、後部座席に座ると出発です。車が走り出して改めて出迎えのお礼と、これから行くところまでの所要時間を尋ねると、妙な返事です。お互いの会話がかみ合いません。地下の駐車場から地上に出るころになって、人違いということがわかりました。

お互いに、慌てて再び駅のミーティングポイントに戻り、本来の出迎え者を探しだし「よい旅を」などと手を振りあい別れましたが、ちょっとした出迎え事件でした。
これがフランスでよかったと思います。昔から中国などアジア地域の空港では「出迎えを装った犯罪被害」が発生しています。偽の出迎え者に連れ去られて、金品を奪われるなどの被害が結構あります。企業名・氏名などを事前に調べて、プラカードなどに書いて待ち受け、連れ去るのです。フランスですから人違いですみましたが、国によっては危ない結果となった可能性があります。注意したいと再認識しました。

NYを訪れる

ここ数年、外国への入国セキュリティーチェックは厳しくなっています。特にアメリカは9.11事件以後、安全チェックが格段に厳しくなって、あの早口のまくし立てる聞き取れない米英語で、細かく尋問されるのかと思うと、ついアメリカを敬遠し、そのアメリカでもNYだけは行かないと決めていましたが、5年ぶりにフランスに行く前に三日間だけ滞在してきました。ケネディ空港に到着し、果たしてどの程度の厳しさか。緊張して入国審査官の前に立ったところ「目的は」という思わぬ日本語で気楽になり、その後の質問も短くやわらかで、両手の人差し指指紋と顔写真は撮られましたが、予想外の簡単さでした。ホッとしました。また、ケネディ空港からマンハッタンに入り、道を歩き、交差点で周りを見回して感じるのは、以前のような緊迫感がなく、危険を前提にした防衛行動で動き回らないですむことです。街の中に安全感が漂っているのです。その安全感は地下鉄に証明されています。地元の人に聞きますと、今やNYの地下鉄は「早い・安い・安全」という代名詞だといいます。24時間走っていて、夜中の一人乗車も怖くない、と言い切ります。すごいことです。昔と全く逆の姿を実現しているのです。今のNYは殺人も少なく安全な街となって、人口70万人以上のアメリカ大都市安全度ランキングで第四位になりました。参考までに地下鉄料金は「5回プラス1回サービス計6回で10ドル。一回乗車に換算すると1.7ドルですから、1ドル112円換算で約190円。定期券は一日乗車券7ドルで、7日間の場合は24ドルですから一日換算すると3.4ドル、同換算率で一日中何回乗っても380円のバカ安」です。安全な上安く、NYの変化を象徴しています。

素直で勉強好き・プラス発想

クールジャパン、かっこよい日本。国民総生産GDPでは世界第二位ですが、GNC
(Gross National Cool)ではダントツの第一位日本。それを証明するのが日本アニメの人気です。マンハッタンの中心に所在する紀伊国屋の店頭、そこの一階の真ん中あたりにアニメ売り場が大きく占めています。紀伊国屋の店長に確認してもよく売れているとニコニコ顔でうなずきます。日本食の人気は世界的ですが、最近は日本式ラーメン店にアメリカ人が並んでいるという状況です。ラーメンはパリでも同様で、いわゆる西洋人が店の前に立ち並んで待っているほどですから、ラーメン人気も世界的な傾向と思います。
日本食ブームに加えて、今回訪問した日本企業、いずれも元気でした。お会いした現地日本企業トップの方々、皆さんゆったり落ち着いて自信に満ちています。バブル崩壊後の傷が癒えて、日本企業はアメリカ経済順調の中で、業績を伸ばしていることを確認できたこと、これが最もうれしいことでした。
その企業トップにお会いして気づいたことがあります。皆さんに共通していることです。
それは経営コンサルタントの船井幸雄先生が常日頃述べている「成功するトップは、素直で勉強好き、そしてプラス発想の三条件だ」、これを備えていると感じました。「勉強好き」とは「知らないことを知ることが好き」ということ、「素直」とは「知らないこと、確証のないことは、どんなことも否定しないこと」と、船井先生が定義しています。プラス発想は今更説明する必要がないと思います。
NYでお会いした経営トップの方々、その語られる言葉の背景に「素直で勉強好き・プラス発想」があり、それが業績順調の理由であると再認識いたしました。

ぬりえ・剪画展

来年9月から10月にかけて「ぬりえと剪画(せんが)展」をNYで開催するための下準備、それが今回の目的でした。加えて、日本企業の元気さを確認でき、好業績の確保は現地企業のご努力もありますが、共通した背景には日本文化への再評価・再認識があり、その代表的な証明としてのアニメのすごい広がりがあること、それについて各企業理解しておりました。そこで、このアニメの原点に実はぬりえが存在していることを説明いたしますと、皆さん大きく頷いてくれます。
このようなぬりえが持つアニメへの関わり、それは今年9月に出版した「ぬりえ文化」を書くに当たって研究したからいえることで、本が役立ち、助かりました。
なお、一緒に展開する剪画展、この剪画という文字、一般の人は難しくて読めず書けずですが、植木を刈り込む「剪定」とパソコンに打ち込みますと出てきます。なかなか知られていないのですが、簡単にいえば「きり絵」の芸術性を高めたものなのです。剪画展が昨年NYで開催され、反響よく来年も開催するというので、ぬりえ展も一緒に展開させてもらおうと企画し、NYの現地・現場・現認をするために今回行ってきたたわけです。

現地・現場・現認 

知らないことや確証ないことは、現地に行き現場の状況を現認すること。これが大事で欠かしてはならないポイントです。しかしもっと大事なことがあると思います。それは全ての人は明日以降の未来に向かって行動しているのですから、現地・現場・現認したことを未来に活かしていかねばならないということです。折角に現地・現場・現認したことでも未来に活かさないと行動した意味がなくなります。ところが、現地・現場・現認したとしても、そのタイミングがずれ、遅れてしまい、折角の行動が活かせないということになることが多々あります。タイミングを計った現地・現場・現認が隠れた重要ポイントなのです。ここを疎かにしてはいけません。現地でコーディネートしてくれた人が、一年後の展開のためにNYを訪れる、という行動に驚いたと発言していましたが、こちらは当たり前で当然のことで、それより今行っていることがタイミング的にみて妥当なのか。というところにポイントをおいて考え行動してきました。
人は考える動物であり、考えることとは、未来へ向かう自分の行動を作るための前提作業です。また、過去には戻れず、過去は未来に使うしかないのですから、過去を思い出だけにしてはいけないと思います。過去に経験した様々な成功・失敗、その分かれ目ポイントは何か。その多くは未来に対する予測誤差から発生しています。未来は不確定ですから誤差が発生するのが当たり前ですが、しかし、未来に結果を出し、物事を成し遂げたかったら、未来予測誤差をなるべく少なくするための、未来への投資を心がけた方がよく、その投資とは未来計画つくりにつきます。その未来計画の精度で決まります。
ですから計画つくりために現場・現地・現認をするタイミングが最も大事です。現場・現地・現認するタイミングの決め方で、未来予測の内容妥当性が決まるからです。

NYに行きませんか

2001年9月11日以後のNY、安全度の確認ができました。来年の9月27日から「ぬりえと剪画展」と山岡鉄舟講演を行います。NYマンハッタンを楽しみながら、来年秋の「オータムインNY」へ一緒に参りませんか。詳細は来年ご案内いたします。以上。

投稿者 Master : 11:28 | コメント (0)

2005年10月18日

2005年10月 志楽の湯 柳平彬氏

2005年10月17日 縄文温泉「志楽の湯」から「言氣」を貰おう

JR南武線、川崎駅から二つ目の矢向(やこう)駅から歩いて五分、そこは九州熊本県の黒川温泉の再来かと思わせる雑木林が駐車場となっていて、その奥に低層木造の品よい建物が迎えてくれる、それが今話題の「志楽の湯」です。
今回は「現場・現地・現認」を目的とし、「志楽の湯」で同温泉の経営を行っている「グループダイナミック研究所長 柳平彬氏」から発表いただきました。

柳平彬氏から、世界各国のスパを研究し、同社が経営する「たてしなエクゼクティブハウス」の建設、その後も健康ビジネスという視点から研究を続ける過程で、黒川温泉の後藤哲也氏と出会った経緯、それは単なるスーパー銭湯や健康ランドでなく、自論の縄文時代をコンセプトにした温泉施設の誕生、それを実現するパートナーとして後藤哲也氏と巡り会った、という展開プロセスについて、哲学的に、情熱的に、世界の人脈からの提言内容も含め、熱っぽく語っていただきました。
一つの事業の立ち上げにつぎ込む柳平彬氏の深い情熱に、参加者一同、ただ唸るばかりでした。加えて、柳平彬氏の深い見識に頷くばかりでした。
事前に「化石海水の天然温泉」に浸かり、縄文ぶっかけそばに驚き、楽しんだ後でしたので、時間の経つのも忘れるほど活発な質問が続き、あっという間に終わりましたが、今回は静岡県や岐阜県からもご出席いただき熱心な討議が展開されました。

さて、経営的に考えますと、天然温泉としてのコンセプトワークと共に、マーケティングについても大いに参考となる事例でした。
今の時代のマーケティングは「新しい商品を新しい客に売る」ということは大いなる危険を孕んでいます。そこで多く行われているのは「今までの商品を違ったマーケットに売る」ということです。つまり、今まで客数・チャネル拡大で企業は成長してきたのです。ところが、これが限界になって来ましたので、今後は「新しい商品を今までの客に売る」ということが模索されてきています。しかし、この「新しい商品」という意味を、全く今までと異なるものと理解すると商品開発は難しくなってしまいます。今回の温泉という存在・モノは普通の存在です。ですから「今までの商品を時代感覚に基づき編集し直して新しく見せる」という作業ができるかどうか。
これが最大のポイントであると思います。

今まで知られている商品・モノを「時代感覚に溢れた価値観」で編集と直して「今までの客」に新しさを伝え、納得して貰って売る。それが今の時代に求められるマーケティングであり、それを実現し進めているのが「志楽の湯」であると感じました。以上。

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2005年9月重信メイ氏発表から

2005年9月26日 パレスチナ問題を探る 重信メイ氏

重信メイ氏の母は重信房子である。その母とパレスチナ人の父との間に生まれ、28歳までレバノンの難民キャンプで暮らしていた。重信房子が大阪に潜伏中捕まったことから、娘のメイ氏の所在が明らかになり、それまで無国籍者であったが、日本人となってパスポートを取得でき、日本に来て4年。現在は予備校の英語教師をしながら、中東情勢について各地で講演している。

今回は丸の内時流塾で「アラブ全体概要」、ゼミナールで「パレスチナ問題」を説明していただいた。いずれも参加者から好評であった。
その好評の理由は、実体験から構築された実際知識での内容であったからである。一般的に日本人には縁遠いイスラム圏、そのイスラム圏のアラブで生まれ、育ち、教育を受けたのであるから、当然といえば当然であるがアラブについての知識は深い。
その上、日本人となって日本で暮らして4年、いわば異文化の中で突然の生活はずいぶん苦労があったと思われるが、今や日本語も不自由なく話せ、書け、質問に対する回答も論理的で明快、加えて、なかなかの美人であるから、持ち込んだ著書はたちまち売り切れ、購入者にサインをするのが忙しい、という人気振りであった。

講演内容は記録を見ていただきたいが、その内容は始めて知ることが多く、今までマスコミ・雑誌から得ていたアラブ世界、その認識を新たにすることばかりであった。
ということは、日本で報道され、語られ、資料化されているアラブという実態、それは何であったのだろうか、という疑問が生じる。それほどの新鮮な事実認識の連続であった。
この理由を考えてみたが、一つは今までアラブについて深い関心を持って研究していないこと、二つに重信メイ氏のような実体験というより数奇な人生を歩み得ざる人物に出会えなかったこと、三つ目としては、これがもっとも日本人全員にとって関係があり重要なのであるが、マスコミからの情報、これが画一化しているという事実である。
海外諸国から指摘されているように、日本は記者クラブ制度があり、一定の報道機関でないと政府からの直接情報は受けられない。その上、日本国独自機関の世界ネットワークがないので、ロイター通信等の外国機関の情報を利用するしかない。つまり、情報ソースが限られているので、マスコミで報道される内容も各報道機関で大きな差が生じない。ということは、それに接している我々の思考が画一化しやすい、ということになる。これは大変危険である。異なった見解、解釈ができ難いということになり、その習慣は日本人に多様性と異種の考え方への拒否という結果を招くことになりやすい。同質化社会とは一見住みやすいが、その反面、異論を許さないという狭い社会をつくってしまう。これを再認識させてくれたのが重信メイ氏であり、来年も再登場の希望がご参加の方からあり、検討いたします。以上。

投稿者 Master : 15:09 | コメント (0)

2005年10月17日

■10月例会のご案内 開催日:2005/10/17(月)

■10月例会のご案内 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・開催日:2005/10/17(月) 時間:17:00~20:30
・会場:川崎市 縄文天然温泉 志楽の湯 ==>詳細はこちらです
・テーマ:縄文天然温泉「志楽の湯」からげん気をもらおう
・お申込み:参加申込みフォームから、または事務局まで

投稿者 Master : 10:50 | コメント (0)