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2005年12月26日

1月の例会案内(3) 丸の内時流塾

丸の内時流塾
1月の丸の内時流塾は、お休みでございます。
 
2月の丸の内時流塾は、2月20日に開催いたします。
講演者には、株式会社アヴァンティスタッフの今井裕幸氏をお招きいたします。
リストラ、ニート、また新卒の就職難など、仕事の状況は大変厳しい状況にありますが、今の世の中で、どのような人材が企業から望まれているのか、人材派遣、人材紹介のプロである今井裕幸氏から、講演をいただく予定でございます。
ご参加のご予定をお願いいたします。

尚、経営ゼミナール例会にご参加される方は、この丸の内時流塾は無料でございます。多くの方のご参加をお待ちしております。

投稿者 Master : 22:14 | コメント (0)

1月例会案内 (2) 2月は北川氏より経済講演

2月の例会
2月の例会は、2月20日(月)に開催いたします。
2月も引き続き経済問題でございます。
講師には、経済アナリストである北川宏廸氏をお招きして、今年の日本経済について講演いただく予定でございます。
1月、2月の内容を聞いて、経営に生かしていただきたく、ご参加をお待ち申し上げます。

投稿者 Master : 22:07 | コメント (0)

2005年12月25日

2005年12月19日 「文化に挑戦」 小野寺マヤノ氏・金子マサ氏

ご存知のように海外で日本の文化は大人気です。日本文化といいますと、かつては歌舞伎、能、生け花、お茶などの古典的・伝統文化が中心に海外で関心をもたれていました。ところが、このところの日本文化への関心は、古典伝統的なものに加えて、サブカルチャーといわれているもの、それはマンガ、アニメーションを代表とするものですが、それらが若い世代をとらえ、そこに加えて日本食が一大ブームを起こしています。

実は、今回発表していただいた剪画協会の小野寺氏と、ぬりえ美術館の金子氏は、この海外で一大ブームを起こしている一角に食い込もうとしているのです。今は剪画もぬりえも海外では無名です。だが、現在の日本文化ブームを考えれば、切り絵から発した剪画、きいちで知られている日本のぬりえも、海外で「ひとつの文化として認識される」はずだと二人は考え、大いなる野心を抱いて来年の秋にNY展を展開するのです。
この意図について二人から発表があり、それに対してご参加メンバーから活発な提言・苦言・アドバイス・心配事・・・いろいろありました。いただいた内容はすべて二人のお役に立つものばかりでした。それだけ二人の女性が描いている、未来の希望に暖かいご支援があったのです。ありがたい経営ゼミナールの皆さんのご好意でした。

さて、経営ゼミナールは脳力開発を背景理論としております。この視点から考えますと、今回の二人が成功するためには必ず押さえるべきポイントがあります。それは「立場の点検」です。
日本人写真家として世界で高く評価されている杉本博司氏は、30年前からNYで活躍し、欧米の現代美術界で認識され、それが日本に欧米のメディアを通じて入ってきて、初めて日本人が理解したのです。杉本博司氏はNYで成功したからこそ、世界で認められ、結果として日本でも高い認識になっているという事実、それはNYが認識する基準と、日本が認識する基準が異なっていることを証明しています。このような事例はたくさんあります。
ですから、今回、二人が海外で「ひとつの文化として認識される」ということを意図するならば、それは日本基準から一度離れて、NY基準に転換できるかどうかにかかっているのです。つまり、NYの文化判断基準を究明した上で、その基準で剪画とぬりえを再編集できるのか。二人が描き求めているNYでの成功は、正に「NYの文化基準」を創りえるか。そこにすべてがかかっているのです。
二人の成功を祈りつつ、成功するためには二人が「NY基準を究明すること」これがキーポイントであること、それが必要不可欠であると再度お伝えしたいと思います。

投稿者 Master : 13:48 | コメント (0)

2005年12月23日

12月例会〜参加の感想

「文化に挑戦」〜2006年ニューヨーク展によせて〜
例会参加の感想

 今回は年末ということで毎年恒例の女性スピーカーによる発表でした。そのせいか、会場は27名と盛況でした。

 今回のお題は「文化に挑戦」。なんと来年ニューヨークで「ぬりえ」と「剪画」の展示会を開催されるのだそうです。ニューヨークで日本発の「文化」が受け入れられるだろうか。そのために考えなくてはならないことは何だろうか。お二人の女性講師の思いをたっぷりと聴かせていただきました。

 私は、ぬりえ美術館でぬりえに触れて、浮世絵のことを思い出しました。
 浮世絵は江戸時代中期の版画出版物で、今でいうとポスターやブロマイドのようなものでした。しかし今や日本が誇る芸術として、またヨーロッパの画家たちにも影響を与えたものとして、高い評価を受けています。浮世絵は芸術として出発したのではなく、庶民の娯楽として登場し、後に芸術として評価されるという変化を遂げました。この変化のプロセスはどうであったのだろう。この辺りを調査・分析してみると、ぬりえが世界が認知する芸術として普遍性を獲得できるのではないかナ?と難しいことを考えてしまいました。ぬりえをぬりえたらしめる源流は、江戸期に出版という商売が始まった頃あたりにあるのではないかな?と怪しんでいます。また、面白いお話が拝聴できることを期待しています。

編集工房 田中達也

投稿者 staff : 20:09 | コメント (0)

クールジャパンの背景

環境×文化×経済 山本紀久雄
2005年12月20日 クールジャパンの背景

NYタイムス記事
NYタイムス一面に掲載(2005年11月21日)された記事をご存知でしょうか。英語のタイトルは、「Ugly Images of Asian Rivals Best Sellers in Japan」ですから「アジア人ライバル達の醜いイメージが、日本でベストセラーに」と訳せます。

最初の書き出しに「若い日本女性が“今の韓国をつくったのは日本だ、と言っても大げさじゃないわよ!”と声高に叫んでいる」とあり、「今の中国を見て御覧なさい。中国の根本的な本質、思想、文学、芸術、科学、制度、どれをみても魅力的なものなど何一つとしてない」と続け「日本人が中国人と韓国人を見下して、対立を扇動する内容のマンガ本二冊が日本でベストセラーになっている」という紹介記事です。
NYの知人がこの記事を翻訳して送ってくれたのですが、日本ではあまり関心高く取り上げていないようです。しかし、先週オーストラリア・シドニーで、日本人向けの週刊情報誌を見ましたら、この記事が紹介されていました。このような記事は、外国人が日本をどう見ているか、という意味で参考になる記事と思います。
ご興味ある方はご連絡いただければ、翻訳記事をご提供いたします。

日本のギャップ
日本人が外国へ行く人数は2004年実績で1683万人。これに対して外国から日本を訪れる人は614万人で、世界32位という低い実績です。
しかしながら、日本の人気は高まるばかりです。車、IT機器、アニメ、寿司、ラーメンなど「クール・ジャパン」と呼ばれる新しい「かっこよさ」で世界に広がっています。
シドニー市内の、最もロケーションのよいビル三階に紀伊国屋書店があり、そのマンガ売り場では少年・少女達が床に座って読みふけっています。紀伊国屋の前はラーメン専門店「一番星」ですが、昼時には入り口予約用紙に名前を書いて待つ人が20人はいます。同じテーブルに相席させ、レジで支払うスタイルですから、食べ方もシステムも日本式です。二階に降りると「日本屋」という看板の陶器とお茶の専門店があり、経営者は香港の若いカップルですと、日本人女性店員が教えてくれます。地下の回転寿司もシドニーっ子でいっぱいです。
これはシドニーだけでなく、NYでもパリでも同じでした。現地・現場・現認した事実です。ですから、他の都市でも同じ実態と思います。
しかしながら、このような人気が高い日本ですが、実際に日本を訪れる人は少ないのです。このギャップをどのように考えたらよいのでしょうか。

日本経済のギャップ
日本経済に対する考え方にも内外差が大きく発生しています。2005年9月14日に内閣府主催の日米経済学者会議があり、そこでの米コロンビア大のデビッド・ワインシュタイン教授発言にはビックリしました。「日本の財政赤字はそれほど深刻でなく、すでに危機は去った」と語り、日経新聞・経済教室欄(2005年11月29日)で「日本国民は竹中平蔵という経済改革のよき指導者を持てたことを幸運だと考えるべきだろう」と主張しました。
これに対し、内閣府の林伴子参事官は、出生率の低下、財政赤字の実態、介護医療費の増加要因をあげて、日本の財政は安心できないと、内閣府主催の同会議で反論しました。
2002年に米格付け会社が、日本国債を格下げし、アフリカのボツアナより下にランクしたときは、日本政府は外貨準備高や個人貯蓄高などをあげて、日本は危機に瀕していないと反論しました。ところが今は、海外の方が日本経済について楽観視しています。外国人の日本株買い越しは過去最高であり、ドイツは総選挙の結果がしめすように、国民が改革を支持しなかったのに、日本国民は小泉政権の改革を支持したと高く評価し、フランスからは日本の租税負担率が低いので、まだ上げる余地があるのだから心配ない、というように数年前とは全く攻守ところをかえた、日本経済議論が展開されている実態です。
しかしながら、日本国民の多くはまだ経済について心配しているのも事実です。

稲盛経営哲学
京セラ名誉会長の稲盛和夫氏は、次の方程式で「考え方」の大事さを強調しています。
仕事の結果=考え方×熱意×能力 
この単純方程式の中に稲盛哲学が入っています。熱意と能力の前段階に「考え方」が位置づけされているのです。ですから、最初の考え方に間違いがあれば、いくら熱意と能力があっても、仕事の結果は全然ダメになるというのです。最終結果として、経営数字やお金を求めたかったら、その経営者の心理や人生観が決めるといっているのです。
この稲盛哲学方程式は何でも適用できると思います。例えば、オーストラリアでは20年前まで大腸ガンが多く、その当時、世界を見渡したところ日本は少なかったので、日本を研究したら、日本人は魚を多く食べるということが分かって、それから魚を食べることを広めだしました。結果は、今のシドニー・フイッシュマーケットが示しています。
今やシドニー・フイッシュマーケットは、日本の築地に次ぐ多種類の魚介類を扱い、近代的なIT機器による活発な競りが行われており、それらを見ると、オーストラリア人が魚を食べていると分かります。ガン予防を起点に「魚を食べるという考え方」に変わったのです。
稲盛哲学は日本車にも適用できます。米ゼネラル・モーターズ(GM)の経営危機が伝えられていますが、一方、日本車は快調で、オーストラリアでもトヨタがシェアトップです。
アメリカは車の母国なのに、どうして弱体化したかについて、ホンダのトップだった雨宮高一氏が次のように語りました。答えは単純シンプルです。「まじめさが足りなかった」の一言です。この「まじめさ」とは「継続性」と読み替えてもよいと思います。
製造業研究の第一人者である藤本隆弘東大教授は、宮本武蔵の「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とせよ」を引用して、日本の製造業の本質を語っています。地道にひたすら改善を積み重ね、自社の能力を高めること。これが大型買収や華麗なブランド戦略を上回る威力を発揮させて、結果としてジワジワとシェアをとっていく。今やトヨタ式改善活動は、オーストラリアの田舎町企業の壁に「KAIZEN」と書かせるまでの、世界標準になっているのです。「改善活動という考え方」が世界を制したのです。

クールジャパン
今、世界は日本のことを「流行を次々と生み出すかっこいい国」だと思っている。これが世界の日本を見る常識になっているといえます。確かにNYでも、パリでも、シドニーでも、日本のアニメとマンガと日本食は憧れの的です。最初にNYで、ラーメン店にアメリカ人が並んでいるのを見たときは驚きました。次にパリで同じ状況を見たときも驚きました。しかし、シドニーでラーメン店に入って、食べながら入り口に20人以上並んでいる情景を見ても、もう驚きませんでした。それは眼が慣れたのではなく、日本が持っている魅力内容を理解でき、その視点でラーメン店に集まる外国人を、見つめることができたからです。
外国人は日本商品のすばらしさを、正しく妥当に認識しているのです。日本車が何故人気あるのか、それを現地で聞いてみれば分かります。ガソリン価格が急騰して、燃費のよい、修理の少ない車を求めるのが常識となっているのです。デザインや華やかさよりも、商品の目的に合致した実質価値を選択基準とすれば、当然に日本車が評価されていき、その背景には、それらを創りあげてきた日本人を評価することにつながっていくのです。
日本人に対する考え方を変えたのです。考え方を変えたポイントは「まじめさと緻密さ」への評価であり、継続的努力を続けることのできる国民性への理解です。
だが、しかし、社会経済性本部が発表した「国民の豊かさの国際比較」2005年版を見ますと、国民一人当たりの国際観光収入は、比較対照のOECD加盟30カ国の中で最下位です。一位のルクセンブルグは約97万円、それに対し日本は1.4万円。全く話になりません。かっこいいと思われているのも事実なら、外国人が訪れてこないのも事実です。
外国人が来ない理由はいろいろ挙げられますが、その大きな一つとして「住んでいる外国人が少ない」ことを指摘できます。自宅の周りを見てください。外国人は殆どいないでしょう。先進国では珍しい実態です。何故住んでいないか。それは住めないように規制があるからです。親戚が多い国には観光に気楽に行きやすいのですが、その反対は訪問し難い国です。
日本のクールジャパンの背景は、緻密な国民性と、その緻密であるが故に排他的な国民性、その両者が存在しているのではないか。その指摘がNYタイムスの記事ではないか。このようにシドニーの街中を歩きながら考えた、今年最後のYAMAMOTOレターです。以上。

投稿者 Master : 15:16 | コメント (0)

2005年12月18日

12月の例会:文化に挑戦

●開催日:12月19日(月)
●今月は、毎年恒例の女性講師の月です。
今年は、日本剪画(せんが)協会の事務局長の小野寺マヤノ氏とぬりえ美術館館長であり当経営ゼミナールの事務局長となりました金子マサ氏の二人の女性の講演となります。

今回のテーマは「文化に挑戦」です。
来年秋にニューヨーク(以下NY)において、剪画とぬりえの展覧会開催を予定しています。
現在NYに限らず、ヨーロッパ、アジアでも大変な日本ブームとなっております。その一番大きな要因は、「アニメ」です。日本のアニメが世界的に有名になり、日本文化の一つとして大人気となっています。

●日時 平成17年12月19日(月)
6時集合(食事を用意しています)
6時15分より山本紀久雄代表の時流講話
経営ゼミナ−ルは6時半開始8時半終了予定
   
●場所 東京銀行協会ビル内 銀行倶楽部 4階3号会議室
千代田区丸の内1−3−1 Tel:03−5252−3791
東京駅丸の内北口より徒歩5分(皇居和田倉門前)

●テーマと講師
「文化に挑戦」
日本剪画協会事務局長 小野寺マヤノ氏
ぬりえ美術館館長館長 金子 マサ氏

<略歴>
小野寺マヤノ氏
1962年 東京生まれ
1985年 跡見学園女子大学美学美術史学科卒業
1990年 Long Island University Master of Fine Art ,
Art/Design Major 卒業
1993年?19966年 読売アメリカ 勤務
1996年 Tomio Creation New York, Inc. 設立
2000年 帰国
2001年 剪画アート&スペースを設立 現在に至る

金子マサ氏
1949年生まれ
1972年独協大学外国部学部卒 
1972年資生堂入社 国際事業部関連歴任
2002年ぬりえ美術館開館 館長となり、現在に至る。

●会費:オブザーバー参加の方は、当日会費として1万円をご用意下さい。
●お問い合わせ 
例会の出欠については申込みフォーム、または、(株)ボスコ内 経営ゼミナール事務局 平野(03−3498−4200)までお願いします。
その他は金子 ぬりえ美術館内(03−3892−5391)まで

投稿者 Master : 18:08 | コメント (0)