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2005年01月31日

フランスの魅力とブランドづくりの実態を解き明かす

3月の例会の予告
25年後の2030年「3つの国家ビジョン」が明らかになりました。ビジョンの一つは、「好感度第一位の国家」です。その具体的な目標は、「訪日外国人旅行者を4000万人」することです。しかし、現実の外国人旅行者は、2004年度見込みで600万人。これに対し、フランスは8000万人に近い外国人が訪れます。大きな差です。
何故にフランスにこのように外国人が旅行するか。それはフランスという国家がブランド化しているからです。

3月22日開催の経営ゼミナールは、元在仏日本大使館一等書記官であり、現在ピエール・ファーブル・ジャポン社の富岡順一社長に登場いただき、フランスの魅力とブランドづくりの実態を発表いただきます。
25年後の日本国家戦略に関わる重要なテーマです。多くの方のご参加をお待ちしております。

3月の例会は3月21日(月)が祝日のため、3月22日(第三火曜日)の開催となります。お間違えのないようによろしくお願いたします。

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0502案内:人工知能最前線

■2月定例会(304回)ご案内
2月の例会は株式会社ピートゥピーエーの代表取締役社長で人工知能開発の第一人者である、黄声揚氏をお迎えして「来るべきコミュニケーションビジネスの展望及びそれを支える技術についてーAI技術の再出発」と題して講演をして頂きます。

今日の高度情報化社会ではインターネットを中心としたコミュニケーション技術が急速に発展した結果、私達の生活、ビジネスも効率性、スピードなどの面で大きく変化しましたが、一方でさまざまな課題も出てきています。

たとえば問題の一つとして今後更に進展していく高度情報化社会のスピードと拡大に企業として、また個人としてどのように対応していくか、ということがあります。このような課題を背景として、これからの高度情報化社会を享受し生き抜くために、またそのインフラを自由自在に使いこなし、活用するための技術が求められるようになりました
そのために人工知能が登場しました。人工知能には人・企業と情報化社会の仲立ち・橋渡しという役割が期待されており、人工知能はこれからの人々の生活、また企業活動に多大な変化をもたらすものと予想されています。
 
黄社長は以上のような時代の要請に応える形でコンピュータが人間のように話す(人間と会話をする)画期的技術を開発されました。日本語会話システム「CAIWA」です。
講演では、皆様の関心に応えるべく、
1)人工知能とは何か、具体的用途・活用方法について
2)人工知能は今後企業経営にどのような影響を、どの程度与えるのか。またどのように企業社会を変えていくか
3)人工知能は今後の企業経営成功のための必須要素になる
というポイントを中心にお話しをして頂きます。
これからの高度情報化社会の中での企業経営にお役に立つ情報になると思います。ご出席のご予定をお願いいたします。

略歴
1963年中国湖北省武漢市生まれ
1983年7月 中国華中理工大学応用数学、学部卒業
1989年7月 中国大連理工計算工学、計算機科学、博士課程終了(工学博士
1989年12月 中国大連理工大学工程力学研究所、講師
1991年1月 日本文部省宇宙科学研究所、外国人客研究員
1994年7月 豊田工業大学、知能システム研究室、招聘Fellow(講師相当)
1997年7月 株式会社日本ユニソフト、主席研究員
2000年7月 株式会社トライシス(現(株)PtoPA)を創業、代表取締役

■日時 平成17年2月21日(月) 
6時集合(食事を用意しています)6時15分より時流講話
経営ゼミナ-ルは6時半開始8時半終了予定     
■場所 東京銀行協会ビル内 銀行倶楽部 4階3号会議室
千代田区丸の内1-3-1 ℡/03-5252-3791
東京駅丸の内北口より徒歩5分(皇居和田倉門前)
■テーマと講師
「来るべきコミュニケーションビジネスの展望及びそれを支える技術についてーAI技術の再出発」
株式会社ピートゥピーエーの代表取締役社長 黄 声揚氏     
■会費  オブザーバー参加の方は、当日会費として1万円をご用意下さい。

■お問い合わせ 
㈱ボスコ内 経営ゼミナール事務局 河瀬(03-3498-4200)まで
その他は金子(ぬりえ美術館内(03-3892-5391)まで

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自然再生事業・町屋トンボ公園

●通称「デンカ跡地」
荒川区町屋の隅田川沿いに、通称デンカ跡地呼ばれる公園がある。いろいろな種類のトンボがいることから「トンボ公園」と呼ばれている。一度行ってみたいと思っていたが、ぬりえ美術館での事務局の打ち合わせの後、行ってみた。広大な公園で、さすが大工場の跡地だ。公園の中を歩きながら、この公園はまさに「自然再生事業」の貴重な一例であるとの感を強くした。
「隅田川のほとりによみがえった自然」野村圭祐著にこの間の事情が述べられている。

▲入り口のところにある案内板

●工場跡地が自然公園に
九州の水俣市や新潟県阿賀野川流域での水俣病の原因となった有機水銀の全国的調査が行われた1973年(昭和48年)、ここ旭電化の化学工場でも基準値の25ppmをはるかに超える水銀が検出され、これを契機に工場は千葉の京葉コンビナートに移転した。その後この工場跡地の利用を巡って紆余曲折があったが、1983年にやっと合意にこぎつけ、23.5ヘクタールのうち10ヘクタールが公園となった。跡地に残る厄介な水銀の処理をした後、公園の低い所に雨水がたまり、点々と池や湿地が生まれ、ヨシやヒメガマ、カヤツリグサの仲間の湿地植物が生え、そこにやがて昆虫や鳥が集まるようになった。
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▲冬枯れの湿地帯と沼

●自然再生
「再生」とは一旦失われた生命体または生物群集と同様のものを甦えさせることであり、もとより簡単なことではない。いわゆる通常の土木工事とは全く次元を異にしている。
それにしても、と思う。植物も昆虫も一体どこから来たのだろうか。生態系の基礎を支える微生物はどうなっていたのだろうか。自然が復活するには人智を超えた微妙なバランスも必要なのかもしれない。
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▲周囲の建物

●自然環境は公共的価値
そして人間は、いや政治家とか役人、企業家は、自然そのものがあるとなぜかじっとしていられず欲得もからめて「利用」を考えてしまうもののようだ。自然そのものの価値は都市部ではいつも過小評価され「開発」という危険にたえず晒されている。

●環境保存のための市民活動
唐突な言い方になるが自然再生事業は私達市民の意識と行動にかかっていると言っても過言ではない。都市部の自然は開発を待っているまだ価値を生じていないスペースではなく、それ自体で既に公共的価値を持っている共有資産なのだという認識が必要なのだ。ビルは古くなれば取り壊し、新しいビルを建てることができる。しかし自然は一旦破壊されてしまったら再生は容易なことではないし、再生できない可能性の方が高いのではないか。
私が住んでいる埼玉県南部はかつて雑木林が多く武蔵野の風情を残していた。しかし現在、私の家の周りは殆ど開発され分譲住宅、マンションに変わっている。
今回はトンボ公園の写真を見て頂きながら、自然の再生の意味をご一緒に考えて頂ければ幸いである。
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▲散歩道

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2005年01月22日

2005年1月経済アナリスト北川宏廸氏発表

(紙上ワンポインレッスン) 

テ−マ「銀行再編成・どうなる2005年の金融情勢」
2005年1月17日例会 経済アナリスト北川宏廸氏発表内容から

紙上ワンポインレッスンは、経営ゼミナ−ル代表世話人の山本紀久雄がコメントいたします

■1月例会雰囲気
北川氏の発表は魅力的である。自らが連載する月刊ヘルダ誌を持参し、それに基づき親切な解説をしてくれる。これは本の著者が直接読者に「書いた意図」を解説してくれるのと同じである。

文面では表現でき得なかったであろう著者のコメントをつかみ、その背景を知ることで、主張の理解と論点整理が出来、議論が活発になるという効果がある。作家の講演が人気があるのもこの理由であり、それと同じ雰囲気の1月例会であった。

■銀行不良債権処理が経済活性化の根本理由
今回、北川氏に登場いただいた理由は、日本経済がバブル崩壊以後長期低迷していた根本理由を再確認したいためでもあった。バブル崩壊以後、宮沢内閣以来森内閣まで一貫して「赤字国債発行による総需要喚起政策」を採り続けてきたが、結果は財政悪化を招くばかりで経済は活性化しなかった。小泉内閣になって公共投資路線から銀行不良債権処理路線に、その政策の基軸を変え、その成果が表れるにしたがってGDP成長率はプラスに転換上昇したのである。
ということは不良債権が経済不活性化の根本理由ということであった証明でもあった。どうしてこのような要因を最初から解明できずに、膨大な財政赤字をつくってしまったのか。そのことへの疑問としては、政治家及びブレ−ン経済学者のセンスの問題とは思うが、いずれこのテ−マで北川氏に再度登場いただきたいと思っています。

■東京三菱の戦略失敗
不良債権処理とは日本経済の活性化への道筋でもあるが、一方、不良債権を抱え込んでいる銀行側の経営問題でもある。国家政策としては経済活性化目的であり、銀行にとっては経営体質強化目的である。その銀行経営視点でメガバンクの戦略選択を見るならば、東京三菱が「不良債権比率をさげること」に中心をおいたのに対し、たの3メガバンクは「新しい金融のビジネスモデル」構築に取り組む最大のチャンスとしてとらえ、その結果は2005年9月中間期決算結果として如実に表れた。東京三菱が苦しくなり、巷間言われている「東京三菱が安全・安心」神話が崩れたことを、デ−タで指摘する北川氏の論点は重要な学びを与えてくれる。

■何を学ぶか
問題の発生から解決方向への戦略を構築をするためには、現象を的確に分析・把握することが大事である。しかし、北川氏が指摘する東京三菱の事例は、分析・把握が的確にできたとしても、戦略構築にはもう一つの要素が必要であることを教えてくれる。それは「戦略構築する立場が持つセンス」の優劣差である。戦略構築という方向性決定には時代を見抜くセンスが必要不可欠なのである。時代のセンス無き経営行動は大きな失敗戦略を構築することになる。                         

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2005年01月21日

第一回 丸の内時流塾 温泉編

■テ−マ 「南仏アベンヌ温泉の成功から学ぶ」

温泉偽装問題で揺れている日本ですが、温泉は地球が人類に与えてくれた宝物であり、その宝物としての温泉水は日本でもヨ−ロッパでも差はありません。
しかし、温泉水の活用方法と、温泉環境条件の整備状況、この面で大きくヨ−ロッパに格差をつけられているのが実態です。ヨ−ロッパの温泉地が素晴らしいのです。

その素晴らしいヨ−ロッパの温泉地の中でも、ここ10年間、特に成功しているフランスのピエ−ル・ファ−ブル社経営の南仏アベンヌ温泉を今回は取り上げます。www.avene-centre-thermal.fr
アベンヌはパリから遠く、最寄の鉄道駅から70km、車で一時間も山岳地に入り、人口は僅か100人という不便な村に所在していますが、ここに世界中から温泉治療者が訪れ、それも年々増加しているのです。
更に、アベンヌ温泉水を敏感肌用化粧品のスプレイウォ−タ−として発売し、日本でトップシェアを占め大成功しています。

温泉地の活性化と集客力についてご関心ある方、間違いなくアベンヌ温泉の事例は大きなヒントになります。
経営ゼミナ−ルが特別企画としてお薦めするセミナ−です。ご参加をお待ちしております。

●お申し込み:info@keiei-semi.jp にて、連絡先(お名前、会社名、住所、電話番号)を明記の上、お申し込み願います。

■日時:2005年3月22日(火)16:00〜17:30
■場所:銀行会館会議室 4階3号室 千代田区丸の内1−3−1 TEL:03−5252−3791
■内容:ピエ−ル・ファ−ブル・ジャポン社からアベンヌ温泉について講演 その後質疑応答(資料有)
■参加費:3000円(参加者には日欧温泉比較本『笑う温泉・泣く温泉』を贈呈いたします)
■定員:50名(定員になり次第締め切らせていただきます)

主催:経営ゼミナ−ル(ぬりえ美術館内)
問い合わせ:荒川区町屋4−11−8 TEL:03−3892−5391 FAX:03−3892−5392
お問い合わせ時間:土・日・祭日除く10:00〜17:00

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非適応文化を修正する

YAMAMOTO・レタ−
環境×文化×経済 山本紀久雄
2005年1月20日 非適応文化を修正する

(景気は踊り場)
日本の景気は踊り場にいる。これが1月7日の日経新聞社主催、新春景気討論会での結論でした。これから先の見通しについてはパネラ−の立場でそれぞれ見解が分かれます。年内に上昇する、夏ごろになる、否横ばいだ、と意見は異なりますが、マイナスにはならないだろうというのが統一見解でした。

パネラ−の一人、ヨ−カ堂鈴木会長は低成長を予測しましたが、その根拠は「人の気持」です。人々の気持を明るくしないと消費は増えない、と強調します。人の気持が揺れ動いていることは、今年の正月三が日神社仏閣への初詣の人数が示しています。1974年から統計が記録されて以来最も多い8966万人が全国の神社仏閣に出かけました。これには新潟中越地震、インドネシア・スマトラ沖地震等が影響していることは間違いありませんが、多くの人が今の時代に不安感を持っているのです。

(おけさ踊り)
日経新春景気討論会を終えて東京駅北口に入りますと、広くて高いホ−ルに何かが輪になって動いています。何だろう、と思って近くに寄ろうとしたときに「にいがたキャンペ−ンです」と、薄い透明ビニ−ル袋を手渡されました。中にはポケットティッシュが一つ、それとパンフレットが数枚入っています。
成る程、中越地震で被害を受けたので元気を出そうとキャンペ−ンをしていて、そのために佐渡のおけさ踊りを披露しているのか、と思いましたが、それにしてはラジカセの音が低くて聞こえず、踊っている人が寒々しく見え迫力がありません。北口ホ−ルは高くて広いので通常のラジカセ程度では音響効果が出ないのです。

(クロ−ズアップ現代)
その日のNHK7時ニュ−ス後は、クロ−ズアップ現代が続きます。テ−マは何と「にいがたがんばれ」でした。東京駅で見たおけさ踊りと連動しているのか、とテレビを見ながら手許のビニ−ル袋に入っているパンフレットを取り出すと、それは新潟観光誘致内容が網羅されています。JRの割引運賃、温泉も大歓待でお待ちしますとの表現です。
クロ−ズアップ現代に温泉の支配人が登場しました。「宿泊客が激減して何千万円の売上源です。対策としてお客さんに手紙を書いて、その中に餅を一個入れて送っています。この旅館を思い出して欲しいという気持からです。先日一人の男性が来てくれました。嬉しかったです。しかし、もっともっと来てくれることを祈っています」と語ります。
大変だなあと思います。地震で危険なので人は行かないのです。地震の影響から当たり前ですが、結果は地元の経済に大打撃を与え、それを回復したいと新潟県はキャンペ−ンを展開したのです。気持はとてもよく分かります。同情します。

(人が観光地に行く意味)
景気は踊り場だというように表現する「景気」という言葉、それは「景色」の景と「気持」の気から構成されています。
景色はどこでもあります。日本中、山あり川あり海ありですから、全て景色だらけです。だが、その景色の中でも人が多く訪ねる特別なところがあります。昔から「名所」といわれるところです。多くの景色の中から人々が自然に選んできた場所が名所となって、今でも多くの人を引き寄せているのです。
その特定の名所が人を引き寄せる要因は何でしょうか。それぞれ名所の特長によって要因内容は分かれますが、共通していることは「その場に人をひきつける何かがある」ということです。普通の景色とは異なる何かを感じさせ「人に行きたい気持にさせる」ものがあるのです。それはその場に固有の「気」が存在するからです。その場に立つと「いいなあ、気持いいなあ」を感じさせるもの、その「気」を持っているのが名所になるのです。ですから、古来昔から「景色に気がある」名所に多くの人々が訪ねるのです。
また、その場の気の強弱によって、集客人数の強弱が決まります。それがそれぞれの神社仏閣への初詣人数にも、一人一人の人間力にもあらわれます。

(時とタイミング)
新潟中越地震によって被害を受けられた方々は、この正月仮設住宅で過ごされた方が多いと報道されています。自宅が一番よいのは分かっていますので、大変だと本当に同情しお見舞い申し上げる気持で一杯です。自分の立場に置き換えればよく分かりますから。
このような気持になっている人が、日本中の多くの人の現実の気持ではないでしょうか。とすると、正直に申し上げて新潟地区に行って、被災者の方々がおられる場所近くに行ったとしても、通常の観光気分になれないのではと思います。例えどんな名所があって、その場の「気」を感じたいと思っても、日本中が新潟中越地震状況を熟知しているのですら、ちょっと観光気分で訪れることは憚れる、それが多くの人の気持の中にあると思います。
このような気持ちのところに「にいがたキャンペ−ン」が行われたのです。展開する新潟の人の気持はよく分かりますが、果してこのキャンペ−ンの効果が十分発揮出来るでしょうか。疑問です。時とタイミングで非適応と思います。新潟にお見舞いに行こう、というキャンペ−ンであるならば別の気持になれますが、観光には申しわけなくて行けない、というのが正直な気持でしょう。気持がそうならないのです。では、経済的打撃はどうするのか、と反論されるかもしれませんが、それは別途の対策で講じるしかないと思います。

(時代は反対に向かう)
今年は戦後60年になります。その間一貫して日本の政治は自民党一党が支配してきました。途中で細川・羽田内閣がありましたが、その他は連立政権としてもずっと自民党が政権を担ってきたのです。
先日、田原総一郎氏が次のように言っていました。「戦後政治は三本の柱で成り立っていた。第一は国際外交で全方位・世界中と仲良くする。第二は国民生活を豊にする。第三は国民生活を便利にする。しかし時代は変わった。第一の国際外交はイラク派兵で米国側についた。第二の国民生活はここ3年給料が下がり、年金支給・医療給付も悪くなり苦しくなった。第三は高速道路・新幹線の延伸・新設に国民多くから疑問が出されているが、これは不便でよいという主張だ」と。
つまり、戦後60年間の方針が逆の方向になったといっているのです。そのとおりと思いますが、そこに更に人口減という事実問題が迫ってきました。
人口が増えつづけるという前提で全てのシステムが出来上がっているのです。しかしその前提条件が反対になるのですから、当然に国家運営システムは今までと反対思考で行っていかねばならないはずです。ところが、今までの体制システムを変えることに抵抗があるのが人間ですから、なかなかうまく改革が進まないのです。

(真面目さが非適応を生む)
自分の体験で分かりますが、多くの勤め人は真面目に一生懸命仕事をします。きちんと決められたこと、それは上司の指示を受けて、それに対応すべく努力しつづけています。また、管理職は部下からの報告とトップからの指示を受け、その両者の間で必死に真面目に取り組んでいます。このような共通姿勢の他に、もう一つは「仕事の枠組み以外に興味を持たない」という共通性があり、この感覚で行動しマネジメントしていくのが一番と思っているのが日本の多くの勤め人です。
しかしながら時代は反対方向に向かっているのですから、「仕事の枠組み以外に興味を持たず」、「時代の動き」に関心をはらわずに、ただ一途にきちんと真面目に従来姿勢で仕事しているだけでは、あっと思う間に、真面目に必死に取り組んでいる「その仕事そのもの」が時代に非適応となっていく、という恐れが大きいのです。
つまり、世の中の変化に対応できないという結果を招くのは「あまりにも真面目だから」ということなのです。一生懸命に真面目にすることが「非適応文化」になる時代だ、という事実を知り、ある種の不真面目さ、それを自らに取り込んでほしいと思います。

(どうするか)
時代の踊り場でどの方向に向かうか不安・不明な現在、その今に適応するためには、自らの中にある「非適応文化」ポイントを、探し見つけ修正していく生き方が必要です。 以上。

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2005年01月20日

イトー美容材株式会社 伊藤正志社長

【一隅を照らす経営】
http://www.ito-biyouzai.co.jp/

●今年の経営
0501itou.jpg新しい年を迎えましたが、今年も厳しい年であることは変わらないと思います。金融業界が大変で、それらが中小企業に難しい時代を続けさせています。
ですから、今年もしっかり気配りした経営を進めていきます。しかし、美容業界という女性の美しさに貢献する業界に所属している有利さを活かして、「光る玉としての新企画商品」を投入して積極的に美容ディーラーとしての役割りを果たし、社是である「美しさと繁栄の輪を広げる」を更に追及していく所存です。

●当社の成り立ち
新潟から上京したのが17歳、それから10回以上いろいろな職業を経験しました。その一つにコールドメーカーがありまして、そこが倒産し整理した際に在庫を引き受けて販売しないかと言われ、それをチャンスに「伊藤商店」として独立したのです。「美容は女性相手の平和産業で流行り廃りがなく、不景気でも続けられる商売だ」と、思い切って会社設立したのです。25歳の時です。それが今日の「イトー美容材」に発展したわけです。もう47年になります。

●経営理念
お得意様サロンが繁栄し、それが当社に利益になり、またそれがサロンさんに還元されるという循環をいつも願っていまして、そのために次の四つの理念を持っております。

1. 一隅を照らす経営
2. 最大たるより最良たれの経営
3. 自己実現の経営
4. 社員の幸福な顔が見える経営

この四つの理念へ向かって、日頃から地道に一つひとつ積み重ねの努力をしています。

●経営ゼミナールへの期待
あるところのセミナー講師として登場した上田正臣さんの内容にひきつけられ、すぐに経営ゼミナールに参加したのです。今から10年前のことで、それからずっと継続参加しています。

経営ゼミナールに参加していると、業界が異なる事例や、成功・失敗例の具体的事例から学ぶことが多いし、自社の経営規模に見合ったヒントが多々あります。
昨年の例会では、やはり300回記念例会が印象に残っていますし、そこで発表されたエム・アイ・ピー会長の木下幹彌さん、短時間の発言でしたが強くこちらに入ってきました。それとトヨタ自動車経営の今村龍之介さんの発表、その内容に成る程と思うところが多く、早速同業者との勉強会である「美容21の会」でもお話いただきました。
今年も経営ゼミナールの活動を期待し、どのような新企画が出てくるか楽しみにしています。頑張ってください。

※対談を終えて(山本)
本社の一階は明るい30坪のホールで、そこで大勢の来客者に混じって伊藤社長にインタビューを受けていただき、飾り気なくフランクに語っていただきました。
一昨年腎臓手術して現在では体調は以前に戻ったが、いつまでも若いと思ったらいけないと健康には注意した生活を過ごしているが、読書は時代物・歴史物が好きでよく読み参考にしている。
経営ゼミナールでも歴史上の人物に視点を当てた発表者を迎えることもよいだろう、と語る伊藤社長、酒もタバコも20年前にやめた語り口は、意欲的で若々しく情熱的でした。

投稿者 Master : 11:30 | コメント (0)

2005年01月19日

例会出席者の感想

経営ゼミナ−ルの正会員の鈴木信男さんから、1月例会の内容について、次のような感想をいただきましたのでご紹介します。

「全体として、銀行業界の状況について認識の変更を迫るもので、『眼からうろこ』であり、又、不良債権処理について、ビジネスモデルの革新を伴う動きであったかどうかで、勝ち組、負け組に分かれる、との指摘はきわめて新鮮である。
ただ、そこで示されたコーポレートバンキング(インベストメントバンキング)についてのモデルは、欧米では従前から取組んできたコンセプトであり新味は無く(日本の銀行も取組んできたが、この間、不良債権処理に追われ、時間を空費したと言える)、日本型のビジネスモデルを構築した、わけではなさそうだ。加えて、そうした分野に必須のエクイティ関連業務については欧米金融機関とノウハウの蓄積にかなりのギャップがあり、残念ながら、グローバルに復権したとは言い難い、のではなかろうか」

今回は発表者の北川宏廸氏から整備された資料がありましたので、実りあるディスカッションが出来ました。鈴木信男氏と同じ見解をのぺられた方もおられました。鈴木氏のご見解はその通りです。銀行が不良債権処理でようやく終わった段階、そのタイミングに今回のような提案がなされ、確かにグロ−バルに世界に伍していくためには、今後の課題が大きく残っております。銀行業界の更なる努力改善を大いに期待したいと思います。皆様からもご投稿お待ちしております。山本紀久雄

投稿者 Master : 10:03 | コメント (0)

2005年01月18日

常識を変えた1月例会

1月例会は経済アナリストの北川広廸氏による「銀行再編成・どうなる2005年の金融情勢」でした。北川氏が毎月掲載されている『月刊ベルタ』の掲載記事を引用して、詳細にぶな席結果を報告してくれました。結果はアッと驚くものでした。

そのアッと驚く内容は、今までの常識と異なる見解であったからです。それは、メガバンクのなかで東京三菱銀行が最も優良で信用があると、世間一般が認識しているのですが、それがどうも雲行きが怪しくなったのです。2004年9月期中間決算数字からそれがはっきりと読み取れるのです。
また、出席した銀行関係者や格付け機関の幹部もその事実を認める発言が相次ぎました。
ということは、知らない間に銀行間の中で変化がおきているという事実です。銀行は個別に決算発表していますが、その個別の情報はマスコミで報道されます。しかし、その個別情報を横に並べて比較するということは行わないのです。比較してみれば一目瞭然です。優勝劣敗の潮目が2004年の9月期中間決算だったのです。三菱東京銀行が「負け組み」となった事実、それを判明してくれた一月の例会でした。例会の詳細は経営ゼミナ−ルの記録(会員のみ閲覧可能)で確認願います。

投稿者 Master : 09:37 | コメント (0)

2005年01月14日

ミクロを変えてマクロを変える

YAMAMOTO・レタ−
環境×文化×経済 山本紀久雄
2005年1月5日 ミクロを変えてマクロを変える

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

(日本の進むべき道)
昨年最後の日経新聞「やさしい経済学」は、野村総合研究所研究理事の富田俊基氏の「日本が進むべき道」の最終回で、日本政府が抱える膨大な財政赤字の解決方法として次のように述べています。

「歴史的にみて、国債が著しく巨額に達したときは次の三つの解があった。第一は財政再建である。第二にインフレを起こして国債残高の実質価値を減じようとする政策であるが、これを実行しようとすると市場はそれを察知し、資金は海外に流出する。これに伴い金利が急上昇して経済活動が打撃を受け、結果としてインフレは抑え込まれるだろう。第三はデフオルト(債務不履行)という国債の元利払いをしない等の支払条件を強制的に変更する政策を採ることであるが、この場合は国の信用が国内外で低下し、その後は国債発行がほぼ不可能になるほど高い金利を求められよう。したがって、国の信用の歴史は、今日の日本には財政健全化の道しか残されていないことを物語っている」
つまり、日本の財政赤字解決は、地道に進める財政再建という方法しかないのです。

(蔵王温泉)
「笑う温泉・泣く温泉」に対して温泉旅館の方からご連絡をもらいました。「世界の温泉利用観光客を誘致していくところに、未来の温泉業界発展の鍵があることを承知しているので、今回の本はとても参考になった」という内容です。このご連絡は宮城県の東鳴子温泉の「旅館大沼」の大沼伸治氏で、温泉業界では知られた若手改革者です。このような改革者によって、日本の温泉地がヨ−ロッパに負けない環境となって、世界中から観光客が訪れることで、日本が観光立国大国になり、人口減少社会日本の経済に大きな効果をあげることが出来るよう、関係各部門へ今後も研究し提案していくつもりです。
その温泉研究の一環として、年末に山形県蔵王温泉に行ってまいりました。蔵王温泉を訪れたのは40年ぶりでしたが、相変わらず雪景色の美しい温泉量の豊富なすばらしい温泉地です。宿泊したところは著名なリゾ−ト施設企業が経営しているチェ−ンホテルです。ですからフロントの応対から食事の内容を含め納得のいくサ−ビスであり満足しました。
ところが、一つだけ不審に思ったことがありました。夕方到着して直ぐに向かった一階の大浴場、その脱衣場に掲示されている「温泉分析書」を読みビックリしました。山形衛生試験所による分析で、その分析内容は大きく詳細に書かれていますのでよく分かりますが、その分析年月をみて驚いたのです。何と分析したのは昭和33年(1958年)なのです。今から47年前の分析結果が堂々と壁に表示され、その昭和33年4月の分析日が「天気晴れ」と書かかれているのが白々しく感じます。
この情報化の時代、新鮮な情報が常識の時代、毎日、大勢の客が利用している温泉水の分析が47年前のままでよいのか、という素直な疑問が生じます。世の中の変化と共に地下の変化もあり、温泉水の成分変化も当然生じているのですから、今の実態を正しく利用者に提示することが温泉施設の情報提供義務です。しかし、この一流ホテルの大浴場は設備とサ−ビスは立派ですが、肝心要の温泉水が現在の姿ではない47年前の分析結果をそのまま表示しているのです。温泉偽装問題が大きく取り上げられ、温泉水情報の正しい表示の重要性は知っていても、実際の現場ではまだまだ問題への意識が薄く対応出来ないのです。残念です。

(喜多方と高山)
蔵王に行く途中、福島県の喜多方に寄りました。これで昨年は喜多方に二回訪れたのですが、この喜多方は蔵とラ−メンの町として有名です。
また、昨年は岐阜県の高山にも参りました。高山は山岡鉄舟が子供時代を過ごしたところですので、鉄舟研究会の仲間と行き、地元の仲間にご案内いただき、じっくり街並みを楽しみました。高山も喜多方も古い町として人気がありますが、両方を比較して気がついたことがあります。それはミクロな視点です。
ご存知の通り、高山は「訪れてみたい町のナンバ−ワン」として高い人気があります。その人気の一つに江戸時代からの古い町並みがあります。四百年前の町割が変わることなく残っていることに加えて、二階建ての木造切妻造り、ゆるやかな屋根勾配、深い軒と格子や柱の調和が美しく、また、そこに設置されている看板や暖簾などの形や色調も規制し、電灯は白熱灯にする等の街づくりがおこなわれ、旅人を惹きつけているのです。
一方、喜多方は蔵が多く、その蔵では酒造りがいまでも行われて、蔵の中に古い美術品も多く展示されていて、それを見ていると時間の経つのを忘れるほどです。更に、ラ−メンの味に惹きつけられ多くの観光客が訪れる人気の町です。
お互いそれぞれ特徴があり、魅力があるのですが、明らかに異なっている個所は店舗の回りではないかと気づきました。お互い家並みや店舗・蔵は同じように魅力がありますが、違っているのは店舗や蔵を一歩出たところの整頓度、つまり、街並みの清潔さです。
喜多方の中心街の路地を一歩入ってみると小さな神社がありましたが、その鳥居の回りにゴミが散らばっていて、その近くの店舗出入口回りも同様状態でした。勿論、大量に散乱しているのではなく、少しのゴミなのですが、それは高山ではみかけないのです。
気にしなければ気にならない程度のゴミです。しかし、その程度のゴミであっても、それがある状態と、そうでない状態では、住民の環境美観に対する現実の認識度を示していて、そのようなミクロな感覚意識差が両街の集客力の差となっていると思いました。
(日本の競争力ランキング)
今日の財政悪化の最大要因は、バブル崩壊後のマクロ経済政策として、毎年多額の赤字国債を発行し、需要の創出を狙ったのですが、結果は経済活動は活性化せずに膨大な財政赤字だけが残ったのです。特に橋本内閣の後を受けた小渕内閣のときには、財政が一気に悪化し「大借金を残した首相だ」と小渕首相が自ら述懐しました。時代は「非ケインズ効果」の経済環境に変わっていたのに、過去成功したケインズ経済政策の踏襲で対応したこと、それが失敗の一大要因でした。時代の変化を気づかなかったのです。
その日本経済がよくなったのはつい最近です。長いこと苦しみました。よくなった要因の第一は企業の利益向上です。大企業中心にリストラを行って、自らの経営体質を強化し、利益が確保できるようになり、その結果として設備投資が活発化し、日本経済全体に好影響を与えたのです。勿論、米中への輸出増加という効果があったことも大きい要因ですが、基本的には企業自らの経営努力で経営改善し、その結果としてGDP成長に貢献したのです。
更に、日本企業が強くなった背景には情報収集力と調査企画力の向上もあります。輸出企業が外国との競争で弱いところを克服していったのです。80年代、日本企業の強さは何であったか。それは品質と納期の正確さでしたが、弱かったのは情報収集力と調査企画力でした。それを克服したことも日本の企業が変化し全体の国際競争力を上げた理由です。
その変化実態は外国調査機関の評価が示しています。毎年開催されているダボス会議での、国際競争力ランキングがその変化を物語っています。日本は80年代の好調により、93年までは競争力ランキング第一位でした。ところが94年は第三位、95年は第四位、2000年には一気に第二十一位と没落しました。2001年も二十一位でした。このときは世界から日本はもう沈んだともいわれたのですが、しかし、2004年には第九位に上昇しました。主な理由は企業利益向上によるものです。企業の努力改善というミクロの変化で、国全体のマクロの競争力ランキングを上げ得ることができたのです。

(ミクロの変化でマクロを変える)
インタ−ネットのおかげで必要な情報の殆どは机の上で入手できます。それも質的に揃った内容を無料で受け取れるのです。ということは世界中の人が求めようとするならば、同じ内容と質の情報が一斉に同時に手に入れられるのです。多くの人が瞬時に平等に獲得できるのが現代の情報です。ですから、問題は簡単に認識できる状態にあります。ところが、人の行動の結果には大きな差が生じているのです。
温泉偽装表示問題を認識していても、蔵王のホテルのように47年前の温泉分析書のままでは観光立国は難しいと思います。喜多方が高山を上回る観光客を受け入れるには、住民の身近な清潔度意識を高めないと難しいと思います。日本の膨大な財政赤字改善には奇策ではない真っ当な財政再建政策を採ることしかありません。2005年にこれらの改革大変化を求めるためには、いずれも現場におけるミクロ視点の一歩から改善することが前提条件です。
これは2005年に大変化を求めようとする個人にも、当然、当てはまることです。以上。

投稿者 Master : 17:18 | コメント (0)

04年12月ワンポイント講座

「ぬりえをサブカルチャ−から世界の文化へ・・その戦略提案」
発表者 ぬりえ美術館館長 金子マサ氏

毎回、ワンポイント講座は、事務局長の山本紀久雄がコメントいたします。

(ビジネスとして成り立つか)
ゼミにご出席の多くの方からぬりえ美術館の経営はビジネスとして成り立つのか、という率直な疑問が提示されました。ご指摘の通り現在の力ではビジネスには遠い実態です。その基本的要因は美術館の許容量です。狭いので多くの方の来場は無理です。そこで戦術方向としてサロン活動と講演活動を目指しています。

(講演活動はあるのか)
NHKはじめマスコミの取材は年々増えています。ビックリするほどです。その結果来館者は3000人を越えましたが、この程度では経営は成り立ちません。講演依頼が殺到しないと収入は増えません。その講演依頼はまだわずかです。理由は「ぬりえ研究家」として世の中に認識されていないからです。
ぬりえはサブカルチャ−というレベルまで届きましたが、サブカルチヤ−レベルでは文化として大きく認識されないので、展示会と講演会が少ないのです。各地の美術館や公共機関・カルチャ−センタ−でぬりえが取り上げられるようになると、金子さんしかぬりえの研究専門家がいないという日本の実態から、講演依頼が殺到すると思います。しかし、今は殺到していないのです。

(ぬりえを文化にすることが先決)
美術館の経営を向上させるには、金子さんがぬりえ研究家として世の中に大きく認識されることが大前提です。
しかし、その前にぬりえが一般社会から文化として認識されないと、いくらぬりえ研究家として第一人者として主張しても、それは受け入れられません。つまり、ぬりえを妥当に正しく文化として世の中に認識されるということ、それがあって次に金子さんの登場となるのですが、そのためには金子さんが自らの努力で文化にするという行動へ向かっていかねばなりません。

(金子さん自身にかかっている)
戦略ロマンとしての「ぬりえを世界の文化へ」を実現するためには、金子さんの更なる精進が必要です。世に訴える活動、それはまず誰も書いていない「ぬりえ文化本」の出版をすることです。
誰も手をつけていない分野のぬりえについて「バイブルとなるべき文化本」を2005年に出版することから、金子さんのぬりえを世界文化にする道がスタ−トするのです。
その道へのスタ−トの2005年に期待したいと思いますし、そこへ向かう戦術は計画されています。後は実行のみです。

投稿者 Master : 14:15 | コメント (0)

2005年01月11日

1月例会のご案内と2月の予定

1月の例会は、株式会社イムラ封筒監査役であり、経済アナリストとして著名な北川宏廸氏をお迎えして、「銀行再編成、どうなる2005年の金融情勢」と題しまして、講演をいただきます。
例会開催日時は、1月17日(月)6時からです。

 過去、5年間にわたりました、巨額な不良債権処理の過程を、メガバンク各行は、これをどのように受け止め、そして、これにどのように対処してきたか。
その苦闘のプロセスを、銀行の事業再構築、すなわち、新しい銀行のビジネスモデルの確立という視点から、とらえて講演いただきます。

「救済されたのは『三菱東京』だった」
- ついに自力克服できなかった「4つの泣きどころ」-
「『みずほ』はなぜ2行に分割されたのか」
-実現した「収益力のある日本型のビジネスモデル」-
締めくくりは、メガバンク「9月中間決算」の舞台裏
- みずほ・UFJが「勝ち組」、三菱東京・三井住友が「負け組」へ-
をご紹介しつつ、2005年の金融情勢と展望を講演いただきます。

2月の例会は、今後のビジネスは勿論のことあらゆる分野に進出・活用されるであろう”人工知能”の研究開発の第一人者であるPtoPA社の黄声揚社長をお迎えし、「コミュニケーションビジネスの将来像とそれを支えるAI技術」というテーマで発表いただきます。
 人工知能とは何か、それはどのような機能を持ち、社会にどのような変革を与えていくのか等、未来の姿について考察したいと思っております。2月例会は、2月21日(月)開催です。

投稿者 Master : 12:33 | コメント (0)