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2006年08月28日

9月例会のご案内

9月は9月14日(木)に、開催いたします。

9月の講師は、昨年も発表いただき、大変好評でした重信メイ氏でございます。

1年前はイスラエルがガザ地区から撤退するという時期でございました。そして、今年はどうでしょうか?
この1~2ヶ月ほど、イスラエルとレバノンの戦闘で持ちきりです。安全保障理事会が採択し8月14日に発効した停戦決議でしたが、8月19日にイスラエル軍によるレバノン北東部への本格的攻撃が再びありました。
この戦闘はイスラエルとレバノンの2つの国が戦争になったのかというとそうではありません。イスラエルの攻撃は、「ヒズボラ」という武装組織に対して行われていると言われていますが、レバノン全域にわたるこの攻撃は多くの一般民衆に被害を与えています。国の軍隊でもないヒズボラが戦えるのは、ヒズボラを応援しているイランとシリアが在るからと言われています。本当にそうなのでしょうか。国際部隊の派遣の準備はなされているもの派遣の目途はたっていません。
この緊迫した中東情勢を、重信メイ氏から詳細に発表していただきます。
9月14日(木)開催の例会にご参加をお待ち申し上げます。

1.日時 平成18年9月14日(木)
*第二木曜日の開催となります。ご注意願います。
6時集合(食事を用意しています)
6時15分より山本紀久雄代表の時流講話
経営ゼミナ-ルは6時半開始、8時半終了予定
   
2.場所 東京銀行協会ビル内 銀行倶楽部 4階3号会議室
     千代田区丸の内1-3-1 Tel:03-5252-3791
     東京駅丸の内北口より徒歩5分(皇居和田倉門前)

3.テーマと講師
  「最新の中東情勢」
   重信メイ氏

* 会費  オブザーバー参加の方は、当日会費として1万円をご用意下さい。
* 問い合わせ 
  出 欠:編集工房 代表 田中達也 
  電 話:048-229-2122
  FAX:048-473-7293
  その他は金子 ぬりえ美術館内(03-3892-5391)
  まで問い合わせ願います。

投稿者 lefthand : 22:06 | コメント (0)

10月例会の予定

10月の経営ゼミナールは、講師のご都合によりまして、10月23日(月)第四の月曜日に開催いたします。

講師には、不動産鑑定士 村松喜平氏の発表を予定しています。
バブル崩壊後の日本経済の中、会社の清算に関して、いかに村松喜平氏の会社が取り組み、解決を図り新会社を発足させてきたのか、蘇ってきたストーリーを発表していただきます。
10月も変則のスケジュールではございますが、経営ゼミナールならではの議題でございますので、ご予定の程お願いいたします。

投稿者 lefthand : 21:12 | コメント (0)

2006年08月21日

2006年8月20日 基礎前提力

環境×文化×経済 山本紀久雄
2006年8月20日 基礎前提力

最近身近で感じたこと

最近、経験したことがあります。それは「同じチーム内で、同じ情報によって、同じタイミングで、同じ事件に接したのに、結果への見解が全く異なる」という経験です。

緊密なチームワークで、情報の共有化も図っていたのに、結果への判断が全く異なっていたのです。数人のチームですから、日頃から頻繁に接し、コミュニケーションも問題なく行えていたのに、結果への評価が全く異なったということ、これはどういう意味を持っているのだろうか、ということに強い疑問をもちました。

経団連・御手洗会長の日本経済イノベート計画

キャノン会長の御手洗冨士夫氏が経団連の会長に就任しました。その機会に「日本経済イノベート計画」提言を月刊文芸春秋八月号に掲載しました。詳しい内容は文芸春秋を見ていただくとして、その中で強調しているのは「基礎的研究開発の充実」です。
日本は世界でもっとも特許の出願数が多い国であるにもかかわらず、そのほとんどが「応用、派生技術」による特許だと言い、それに対しアメリカは「基本特許」が強く、応用特許では、すでに開発された基本特許をどう使うかという視点で研究されるため、リスクは少ないが、たとえ特許が成立しても、基本特許の使用許可を得て、ライセンス料を支払わなければならない現状になっている。だから「基礎的研究開発の充実」が必要であると強調しているのです。その通りと思います。

基礎前提力

経団連・御手洗会長の提言を、人間に当てはめて考えたらどうなるのでしょうか。
人間にとっての「基礎的研究開発の充実」とは、二つの分野に分かれるのではないかと思っています。「基礎前提力」と「基礎研究力」です。
まず、「基礎前提力」は三つの要素から構成されると思います。
その第一は個人の考え方の問題です。いつも「考え方をフレキシブル」に出来るかということです。誰でもそうですが、ある程度の年齢に至ると「考え方を変える」ことが難しくなります。歳を取れば取るほど難しくなりますので、そのことを理解して自らが「考え方をフレキシブル」にする努力を行っていくという姿勢が大事です。そのことを別の言い方にしますと「戦略・目的」分野と「戦術・対策」展開を、区別し行動できるかということになります。「戦術・対策」にこだわり執着し、「戦略・目的」を軽んじ蔑ろにする思考は「考え方をフレキシブル」に出来ない人物の特徴です。「考え方をフレキシブル」にすることが基礎前提力の第一です。
次はチームワークという問題です。チームワークをどのように組めるのかという視点です。一人の力は限界があります。他の人との組み合わせによって新しいことへの挑戦が可能になっていくのです。ですから、まず大事なのはチームメンバーとの円滑な連携・協力です。いわゆるホウレンソウ(報告・連絡・相談)を通してのコミュニケーションが程よく、適宜、適切に出来るかです。これは古くから言い伝えられていることで、日本人がもっとも大事にすることです。このホウレンソウが基礎前提力の第二です。
三つ目はグローバル化の中での改善項目です。日本人の特徴からの問題です。日本人は世界の人々との比較で、どのようなところに特徴があるのか。逆に言えば弱点を知った上で、それを補う訓練を自らに植え付けるという視点です。日本人の弱点は先般のワールドサッカーで見事に示されました。得点能力が低いのです。シュートがゴールに結びつかないのです。パス回しが多すぎるのです。ゴールを取るタイミング決断力が弱いのです。判断力はあっても、その判断から決断への結びつけが弱いから「判断はできても決断が出来ない」傾向が強い国民性です。それを知った上で自分自身をつくりあげていこうとすることが、世界と仕事するためには必要で、これが基礎前提力の第三です。
この「基礎前提力」が不十分の場合、どのように努力しても、途中か最後あたりで、この三つの不十分さが顕在化することになり、結果的に人間力の弱さとなって物事が達成できないという結果になり易いのです。これは人間としての基本的な部分の鍛えで、その意味で経団連・御手洗会長が提言した「基礎的研究開発の充実」の「基本特許」分野に当たるのではないかと思っています。人間の基礎前提がガッチリと構成できていない人は、結果的に達成度が低いということになりやすいと思います。

基礎研究力

人間にとっての「基礎的研究開発の充実」のもう一つは「未来への基礎研究力」です。
あるテーマ、ある事件、ある問題、それに向かい解決したいときに、その対象に対して行動するための推進する基礎研究力です。
テーマや問題の性格を分析整理し、どの方向に持っていくことが妥当な解決策となるか、つまり、未来に生ずる解決への方向性を定めることと、それを推進する行動力です。
これはテーマと問題によって、それへの対処が常に異なります。ですから、テーマと問題によっての応用、派生技術が問われます。その意味で、これは経団連・御手洗会長の提言で言う「応用、派生技術」に当たると思っています。テーマと問題について妥当なステップを踏んで行動していけるかどうかです。
例えばテーマでしたら「創造と開発」のステップ、問題解決で言えば「異常、不良、損失、困惑、悩みの解決」のステップですが、この推進には昔から常に変わらないセオリーが存在しています。そのステップセオリー通り努力し一生懸命に進めていくと、突発的大事件が発生しない限り、時間の経過とともに良好な状態になっていき、解決に結びついて行くことが多いのです。これは今まで多くの「創造と開発」事例と、「問題解決」事例を経験したことから断言できます。
ですから、この「未来への基礎研究力」としての「応用、派生技術」は「ある条件」さえ整っていれば、成功の道に向います。多くの成功事例はこのステップセオリーを踏んでいるからこそ成功しているのです。

実態を知る

では、成功に向うための「ある条件」とは何か。それは実態を知るということです。
当たり前だと考えられるでしょうが、この実態を知るということが、自分の「実際知識」になっていないと役立たない場合が多いのです。
俳優の児玉清氏が日経新聞のコラム(2006.7.28)で述べています。
「猛暑の中でのオリンピックとなったアテネを実際に訪ねたときに痛感したことであった。テレビ観戦していた人たちに、帰国後、いかにもの凄い炎暑であったか、女子マラソンの日など煮え滾るほどの暑さであっことを僕がいくら訴えてもわかってもらえなかったのだ。テレビの画面だけを見て、恰もすべてがわかったと思ってはならない。実際にそこに行かなければ本当のことはわからない、ということを肝に銘じたのはこのときであった」と。
テレビ画面は奇麗事になるきらいがあり、見てわかったつもりの観光ガイドブック的な知識になりやすいのです。そうではなく実務として役立てようとしたら、体験知識にしておかないと「未来への基礎研究力」としての「応用、派生技術」に発揮できないと思います。多方面の異種・異質の領域について直接体験することがベターで、その積み重ねが「創造と開発」と「問題解決」のステップセオリーに重なって効果を発揮させていくのです。

最近の事例で検証できたこと

最初に申し上げた「同じチーム内で、同じ情報によって、同じタイミングで、同じ事件に接したのに、結果への見解が全く異なる」という経験から、どうしてそうなったのかという疑問。その答えは「基礎前提力」にあったのではないかと思っています。
いくら同じチーム内に所属していても、別人格で、生れも育ちも異なるのですから、同じ考えではありません。その上に「基礎前提力」への理解レベルが異なっているとしたら、いくら「創造と開発」と、「問題解決」へのステップセオリーを踏もうとしても、また、現場の実態把握がお互いに出来ていたとしても、スタートする最初のところで齟齬がありますから、次のステップに入れないということになります。
経団連・御手洗会長提言の「日本経済イノベート計画」で触れている「基礎的研究開発の充実」は、人間行動に関して大変示唆に富んだ指摘であると痛感しています。以上。

投稿者 Master : 09:09 | コメント (0)

2006年08月17日

ワイポイントレッスン 2006年7月24日

「見えない公害・電磁波」
㈱テクノエーオーアジア社長 増川いづみ氏

増川社長から電磁波の問題点をレクチャー受けた翌日、読売新聞は「携帯の電磁波、優先席離れても影響変わらず!?」の記事を掲載した。

この内容は、東北大学理学研究科の本堂毅助手らの実験で、電車内の金属壁では発信源から距離をとっても、携帯電話の電磁波は弱まらない、という結果で、日本物理学界の英文誌に発表されるというもの。

この翌日ニューヨークに行くため搭乗したJAL機内で、携帯電話は使用禁止と機内アナウンスがあり、その理由として操縦席の機材に影響を与えるというものであったが、今回の読売新聞報道を信頼するならば、金属で囲まれた飛行機の中では、完全に搭乗客に影響があることになります。密閉され、閉ざされた空間の中ですから、逃げられなく怖いことです。

ニューヨークに着いて、北に200km向ったのはサラトガ温泉です。ここは歴史と伝統のあるリゾート地であり、ニューヨークの人々が愛飲するサラトガ炭酸入りミネラルウォーターの湧水地でもあります。
サラトガ温泉街の由緒あるホテルに宿泊してみると、玄関からフロント、廊下、部屋の中、いずれも日本より照明が暗く、多くは間接照明になっています。
これは欧米のホテルに共通している実態ですが、日本のホテルで見られる直接照明の明るさと大きく異なっています。

増川社長によりますと、欧米諸国では以前から電磁波問題について広くPRされており、一般にも理解が進んでいるとのことです。ですから、そのような認識があれば、当然に照明も間接になっていくのが流れです。
更に、タバコの害についても、ニューヨークではタバコ一箱1000円程度ですから、日本とは価格的に大違いです。
また、カナダのロッキー山脈麓のリゾートホテルでは、フロントで「部屋で喫煙したら200ドル徴収する」ことの同意書にサインさせられ、そのサインがなされないと宿泊拒否されるなど、日本とは異なる厳しい対応が通常です。

増川社長のレクチャー内容については、記録を御覧頂きたいのですが、毎日、パソコンと向き合い、携帯電話を使用する身としては「電磁波から健康を守る」対策として、諸器具を使用し、電磁波に囲まれている実態から、少しでも悪影響を防止したいと思った今回の経営ゼミナールでした。       以上。

投稿者 Master : 06:51 | コメント (0)

2006年08月02日

7月例会感想

7月の例会は、増川いづみ氏をお迎えして、電磁波とはどういうものか、果たして私たちの生活を脅かすものなのかを解説していただきました。
日本ではほとんど紹介されない電磁波の影響について詳説していただき、私たちはいかに電磁波について何も知らないかを知らされました。

一般に電磁波と呼ばれる「波」の中でも、超低周波が人体に影響を及ぼすことが様々な実験でわかっているそうです。影響というのは残念ながら悪い影響です。
携帯電話や家電製品が出す人口の電磁波の影響は今や「テクノストレス」という名前で私たちの日常生活を脅かし続けているのだそうです。寝た気がしない、イライラする、ドライアイ、耳鳴りがする、などなど、これらは電磁波に囲まれて生活している私たちの、現代病ともいうべき症状であるようです。このことは、私たち一人ひとりが正しく理解し、各個でできることはしていかなければならないと同時に、国としても情報開示と対策を行ってもらわねばならない問題だと感じました。

(田中達也記)

投稿者 lefthand : 13:40 | コメント (0)