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2020年05月15日

目黒通り その九 八芳園

八芳園は東京都港区白金台に所在する、1万2000坪の敷地内に庭園のあるレストラン・結婚式場である。明治学院大学、シェラトン都ホテル東京と近接している。庭園の名称は「四方八方どこを見ても美しい」に由来する。
江戸時代前期には譜代の江戸幕府旗本・大久保忠教(彦左衛門)の屋敷(但し、現在の園全域ではなく一部が彦左衛門の屋敷地)であったが、その後薩摩藩の抱屋敷、島津氏(松平薩摩守)の下屋敷を経て、明治時代に渋沢喜作の手に渡る。

以下の安政3年時地図で、松平薩摩守斉彬とあるのが八芳園の土地。
安政3年地図3 (2).jpg
1915年(大正4年)、実業家・久原房之助邸宅時に現在の建物と庭園が整備された。戦後久原(当時公職追放中)は、銀座や築地で料亭などの経営を手がけていた長谷敏司に、海外からの旅行者(賓客)向けに、日本庭園を生かした本格的な料亭の共同経営を持ちかけ、自ら「八芳園」と命名し1950年(昭和25年)に創業。数年後全面的に長谷側の所有となり、経営が本格化した。現在の八芳園は株式会社八芳園により運営され、結婚式場やパーティなどにも広く利用されている。
入口の表示
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門はコロナウィルスで閉鎖されている。
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八芳園.jpg
桑原坂に面している。
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投稿者 Master : 2020年05月15日 09:28

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