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2020年05月02日

東京都庭園美術館 その九 朝香宮鳩彦王(3)

『郷土随筆 目黒界隈』(富岡丘蔵著 とみおか・きゅうぞう 昭和36年 梢書房)がある。著者の富岡氏は目黒区史編集委員などを務めた方である。
ここに「白金迎賓館」について説明しているので紹介する。

≪自然教育園に隣りまして、白金迎賓館があります。これもやはり元白金火薬庫の一部で、皇室御料地となってから、朝香邸が造られ、それが戦後国有になり、首相公邸の一つになりました。吉田さんが総理の頃、盛んに目黒公館を使ったことを新聞が報じていましたが、いったいどこかと思ったのは、ここであったのです。今は政府の迎賓館になっています。広大にしてしかも静かな環境広々とした芝生の庭、首相官邸に似たりっぱな洋館、外交の派手な吉田さんが、好んで使用したのも無理はないと思います。
とにかく、国際的のもので、私どもにはちょっと近よりがたいところ、参観などは、もってのほかとあります≫

上の中で「元白金火薬庫の一部」と書かれているのは、明治八、九年頃から大正二年まで、陸軍の白金火薬庫として使われていたことを意味している。

投稿者 Master : 2020年05月02日 09:12

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