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2020年05月08日

目黒通り その二

目黒通りの始まり地点は港区白金台の桜田通りの清正公前交差点。終点は世田谷区玉堤の多摩堤通りに至る延長10kmの都道である。
明治4年(1871)の吉田屋文三郎「東京大絵図」、これは江戸切絵図の流れを汲む最後のもの。
維新直後の東京は諸大名が国元に去り、旗本・御家人が離散し、武家に生計を依存していた町民層も困窮、火の消えたような状況だった。
江戸時代の最盛期には130万人に達していた人口は、明治4年には58万人弱に激減した。
この当時の切絵図だが、目黒通りの位置付けは明確に描かれている。
以下の地図は前回紹介した目黒駅あたりから、清正公前交差点の覚林寺・清正公近辺のもの。
当時はすぐ傍まで海が近くに迫っていた。

明治4年2 (2).jpg
上図の森對馬屋敷辺りが現在の目黒駅近辺、そこから白金一丁目まで目黒通りを海方向に向かうと、覚林寺・清正公がある。この部分地図が以下で、白金一丁目から曲がる角が覚林寺である。
明治4年2 (3).jpg

投稿者 Master : 2020年05月08日 09:16

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