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2010年03月26日

2010年3月例会報告

経営ゼミナール3月例会報告
『今の中国事情』
株式会社鴻盛煌商事 代表取締役 内村勇鵬氏

3月の経営ゼミナール例会が行われましたのでご報告申し上げます。
今回は、今の中国事情について、株式会社鴻盛煌(こうせいおう)商事、内村勇鵬(ゆうほう)氏よりお話を伺いました。
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内村氏は月の半分を中国で過ごし、外国人研修生の受入事業や貿易事業を手がけておられます。お仕事柄内村氏は中国の事情に精通されており、新聞やニュースなどの報道では知り得ない、今の中国の生の情報を聞くことができました。
工場誘致などの中国進出は地方の方がよいというヒント、また、中国も上海などは人件費が上がっており、また人材の確保も難しくなってきていることなど、多くの現地事情を知りました。
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内村氏から学んだこと。それは中国人と仕事をするには、中国人を理解しつき合い方を知ることということです。このことは簡単なようでとても難しいことだと思います。中国人を理解することが、とても難しいことであるからです。
しかし、これは中国人に限った問題ではありません。日本人は、ひとつの価値観からしか物事を見ない傾向があると、山本代表は指摘します。日本人は、日本人の立場からしか物事を判断しないケースが多いようです。しかしこれは日本人の民族的習慣であって、そう簡単には変えられないことでもあります。
そのように考えると、内村氏のように相手方を理解し、相手の立場に立ち事業をスムースに行えるよう行動されている人物は、外国との架け橋役として大変貴重な存在であるように思います。日本人が相手の立場から物事を判断することが難しい思考形態を持つのであれば、内村氏のような方に教えを請うことはとても重要なことと思います。世界に目を向けるとき、その国の事情を知ることばかりではなく、相手側の立場に立ったものの見方を学ぶことが大変重要であることを知った、今回の例会でした。

4月は、フランス人の立場から日本の温泉を見る研究会を行います。
日本の温泉を世界ブランド化するための道筋として、フランス人の立場から見た日本の温泉はどのようなものかを学びます。
4月の例会にご期待ください。

(事務局 田中達也・記)

投稿者 lefthand : 2010年03月26日 08:03

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