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2009年05月28日

2009年7月例会の予定

7月は27日(月)に開催いたします。
(20日の月曜日は祭日につき、27日開催)
テーマはベトナム実態分析です。

ベトナム経済は、2008年に一人当たりGDPが一千ドルを突破し国内購買力が上昇、GDPに占める個人消費割合は約60%と、中国の33%(2007年)など他の新興国に比べて高いのが特徴です。
日本のコンビニ・ファミリーマートも、この消費実態を狙って9月を目途に現地企業と合弁で運営会社を設立、年内に店舗を展開する計画を発表しました。
このようにベトナム経済へ日本企業の関心は高まっておりますが、実際のベトナム実態はどのような状況下にあるのでしょうか。
皆さんもよくご存じのとおり、ベトナムに行って驚くのは、インフラ整備の基盤である都市交通の渋滞です。今まで世界で実際に経験した渋滞の酷さでは、エジプトのカイロが一番で、その次にベトナム・ハノイ、第三位がロシア・モスクワではないかと思っています。
7月の例会では、このハノイ市の交通対策等に取り組んでいる齋藤威氏にご登場いただきます。

テーマは「ベトナムの道路交通事情と課題」です。
齋藤威氏は、2006年4月から今日までJBIC(国際協力銀行)、JICA(国際協力機構)の専門家として、年間の約半分をハノイに滞在し、ベトナムの道路交通安全計画策定プロジェクト、ハノイ市の交通安全人材育成プロジェクト等に参画し、ベトナムの交通安全マスタープランの策定や、ハノイ市の交通安全対策担当機関(ハノイ市交通局、ハノイ市交通警察部、人民委員会広報部等)の人材育成に関わっておられます。
これらの体験を通して得たハノイの道路交通事情と共に、ベトナムの現地の生活を通して経験されたベトナム社会の実態についても言及していただきます。
どの外国の情報でも同じですが、マスコミで報道されるものは表面上の一般的な報道であって、なかなか実態に切り込んだ情報はありませんし、また同時に、文字では表現できないような実態があるのかも知れません。
斎藤氏のように、現地に長期間滞在し生活経験ある方から直接お伺いするのが、最も妥当な実態把握になると思います。
7月の経営ゼミナールにご期待願います。

略歴
齋藤威氏(さいとう たけし)1945年生
元警察庁科学警察研究所交通部長
現TRS研究所首席研究員

投稿者 lefthand : 2009年05月28日 02:17

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