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2008年03月16日

「キッズビジネスタウンいちかわ・・・千葉商科大学視察で時代をつかむ」

経営ゼミナール ワンポイントレッスン 2008年3月8日
「キッズビジネスタウンいちかわ・・・千葉商科大学視察で時代をつかむ」

世界はサブプライム問題で大揺れ、国内は日銀総裁人事、道路関連法案問題で大揺れ、そこに毎日のように事件や問題が発生し、大混乱という感を呈しています。
だが、一方、人間社会の日常生活は大きな混乱も大変化もなく、いつものように過ぎていっています。
ところが、何年か経ってみると、いつの間にか時代の変化によって、社会が大きく変化させられ、それが人間生活の日常を変えていっているのです。


その変化した社会を、まず先に受け入れるのは若者であり、子どもたちです。昔の社会を体験していない彼らは、眼前の姿だけ、現実の姿だけをもって今の社会と認識します。しかし、その現実の社会は「そうなってきた経過」があって今の姿になっているのです。
大人になって、その経緯を社会体験として学ぶことになり、改めて社会の仕組みを理解することになりますが、それらを十分理解しないままに大人になっている人も多く、それらの人に共通するのは「考える力=生きる力の不足」です。

千葉商科大学が展開している「キッズビジネスタウンいちかわ」は、この「考える力=生きる力の不足」の解決のために、大学生と子どもの共同作業で「みんなで働き、学び、遊ぶことで共に協力しながら街を運営し、ビジネスや社会の仕組みを学ぶ」という教育プログラムなのです。
仮の市場社会を学内キャンパスに構築し、そこの市民となった子どもたちが、仕事に就職し、そこで働き、収入を得て、学内の市場で消費するという体験をするのです。
その効果は様々な形で顕れます。「働くことの楽しさ、喜び、大切さ」「子どもたち同士の協調性」「食品の作り方」「流通ビジネスの仕組み」などですが、最も役立つのは、必ず発生する「予測していなかった問題への対応力養成」です。社会ではいつも想定外のことが発生し続けます。それらに対応する力を学ぶことによって、「考える力=生きる力」を子ども時代から鍛えていく機会となっているのです。

今回は第6回目、毎回回数を重ねるごとに参加者が増え、8日(土)1,189名、9日(日)1,308名、合計2,497名、前年比142%という大好評、この人数には新規のみで、リピートの再入場者数は含まれておりませんし、同行の保護者の人数もカウントされていないので、学生や学内関係者や地元の協力者などを考えますと5000名以上の人々が、この2日間に訪れたことになります。
「キッズビジネスタウンいちかわ」は時代の何かを示していますので、近い機会に、経営ゼミナールの例会として、千葉商科大学の担当教授から詳しくお伺いする予定です。以上。

投稿者 staff : 2008年03月16日 14:24

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