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2008年02月21日

2月例会の感想記事のご紹介

 2月の例会は、千葉県・保田漁港にて現地見学研究をおこなってまいりました。
 本研究会の模様を、当日参加されたエコライフコンサルタントの中瀬勝義様が発行されておられる『お江戸船遊び瓦版』60号にてご紹介くださいましたので、ご紹介いたします。

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「海洋観光先進地:保田 ばんや が賑わっています!!」
                     
 日本晴れの中、海洋観光先進地の保田を訪れました。
 保田は、海洋観光立国の先進事例として賑わっている漁港の中で、全国一番の成功例とも見なされています。
 今回は経営ゼミナールが開催した「保田研究ゼミナール(バスツアー)」に参加させていただきました。
 東京駅に集合し、大型観光バスに乗り、アクアラインの海ほたるに立ち寄りました。素晴らしい快晴の中に、日本人のこころの富士山が美しく聳えていました。
 保田に向かうバスの中では、保田に因んだ「金糸雀(かなりや)」を音楽事務所主催者高橋育郎先生の指導で合唱しました。作詞者の西条八十は学生時代から保田
の海を愛し、毎年のように避暑に訪れて、モデルとなった少女に出会って作詞したものです。奇しくもそのモデルの子孫の方が漁業協同組合の専務さんのようです。
 バスは高速道路の開通で1時間半の短時間で到着し、保田漁協「ばんや」やヨットが富士山を背に迎えてくれました。
http://www.awa.or.jp/home/hota-gk/menu.htm
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(左)素晴らしい富士の山 (右)「ばんや」

「海から広がる日本の未来~最後に残された開発:日本の海」

日 時: 平成20年2月18日 11時~13時  
 所 : 鋸南町保田漁業協同組合
主 催: 経営ゼミナール
開 会: 事務局長 金子マサ
挨 拶: 代表 山本紀久雄
漁協報告:「保田漁協における取組み概要」
  出口實専務理事、事務局長
・柴田三喜男組合長、正組合員109、準組合員111人
・漁獲高 3.7億円、2000年をピークに減少ぎみ?
・平成7年 福利厚生施設「ばんや」をオープン 売上高 2300万円
・平成12年 「第2ばんや」を自己資金でオープン 売上高 2.2億円
・平成15年 高濃度炭酸泉「ばんやの湯」をオープン 売上高が6億円と3倍に達する。
・ばんやの波及効果:水産物の高付加価値化、雇用拡大、流通コスト省略、漁業経営の安定化
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(左)「海洋観光立国のすすめ」を手に明戸真弓美講師 (右)保田漁協会議場

講演:「海から広がる日本の未来~最後に残された開発:日本の海」明戸真弓美(地域交流センター) 
・世界的な観光ブームの時代、日本はぐるっと囲まれた海という一番の特徴を全面に押し出すべき。
・海ほど人々を癒す場所はない。海洋開発先進のフランスと保田漁港をモデルに、いかにして日本人が確実に「日本人の心」と「持続可能社会」を取り戻すかが鍵である。
 http://www.jrec.or.jp/
・日本のぐるっと一周の海岸線には3000を越す漁港があり、その活用がキーポイントである。
・それぞれの地域の自然と歴史に応じた、人間的な温もりのある、小さな観光開発が望ましい。
・漁家民泊や地産地消をベースに、そしてなんといっても一番なのは良い思い出、人々の親切です。
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「ばんや」で会食

所感:経営ゼミナールの「現地見学研究会」に参加させて頂いた。素晴らしい快晴に恵まれた。
先進地の保田には毎年全国からたくさんの見学者があるが、日本各地には広がっていないようだ。最も大切なことはリーダーの実行力と言われた。
持続可能社会・明るい平和な・こころ美しい「海洋観光立国」への大きな希望を感じた。
関係各位に感謝したい。
(文責 中瀬)

●『お江戸船遊び瓦版』60号(PDFファイル)
 →こちらからダウンロードしてください


投稿者 lefthand : 2008年02月21日 14:44

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