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2007年11月18日

2008年正会員募集のご案内

謹啓
 
 今年も残すところわずかとなりましたが、皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
当経営ゼミナールは、皆様のお蔭を持ちまして開催回数が、来年1月で336回を迎えることとなりました。これも偏にご参加の皆様方のご支援、ご鞭撻によるものと、謹んで御礼申し上げます。
 以下に、2008年の経営ゼミナールの企画方向性をご案内申し上げますので、ご検討いだきまして、来年の正会員にお申し込み賜りたくご案内方々お願い申し上げます。

時代は難しいが、つかまねばならない
 昨年当初は、新しく発足した安倍政権が「安倍首相が小泉政権を引き継ぎ、社会システムの諸問題解決」を行うため、「経済の風景」「社会の風景」変化を起そうとし、そのために様々な改革を実行していくものと予測いたしました。
 しかし、安倍政権がわずか1年という結果を誰が予想できたのでしょうか。
次に誕生した福田政権、参院選の大敗から生じた「ねじれ国会」は、厳しい政権運営となっており、福田首相自ら「背水の陣内閣」と称していますように、今後の舵取りによっては、大変な時代になることも予測されます。

一方、日本経済を日本市場のみから検討していては、完全に事態を誤ることが改めて明確になりました。突如発生したサブプライムローン問題、これは欧州を含め世界に大影響を与え、日本経済にも大きな重しとなって、各指標に表れてまいりましたが、この事態を誰が的確に予測していたでしょうか。著名な経済学者、アナリストの殆どがサブプライムローン問題を過小評価していたのですが、結果は今でも問題が続いております。
時代の方向性をつかむことの難しさを感じます。

しかしながら、難しい経済状況ではありますが、何らかの指針を持って進まないことには、実際の経営は進められません。また、時代の進展は予測を超える場合があるとしても、我々は常に明日以降を推測し、それに基づく対応を図っていかねばなりません。
そのためにも、先進国が低成長化の中、世界経済を引っ張っていくBRICsと新興国について常に関心を持つ必要があります。
そこで、新年のゼミナールは、代表の山本紀久雄が、今年訪問し実態調査してまいりましたブラジル、ロシア、インドとベトナムの状況につきご報告し、併せて2008年の方向性につきまして予測いたします。


ゼミナール展開三つの方向性
この時代変化に対応していくため、「経営を現場から考察する」という考えの下、経営ゼミナールの2008年度は、以下の三つの方向性で推進してまいりたいと存じます。

1.社会変化の兆しをつかむ 
世の中がどのようなに変化しているのか、その把握のために有効なのは、最先端での変化、兆しの現場を視察し、その眼で改めて自社を見つめ直す現場視察を進めます。

①「海から広がる日本の未来」
日本は、海に囲まれた国でありますが、長い間の鎖国という環境から思考が内陸的であります。しかし今の日本に残された資源は海ではないでしょうか。日本全国の海が整備され、開発していく先に広がる未来を探しに行きます。
日本全国の港にヨットハーバーが整備されると、フランスのようにバカンスをヨットで全国各地を回る、つまり、オートキャンプの海ヨット版が生まれ、新しいバカンススタイルが広まり、新規需要創造を期待できます。その現状をヨットハーバーが整備された千葉県保田港で確認いたします。

②「キッズビジネスタウン市川」視察
「キッズビジネスタウン市川」は、小学6年生以下の児童、幼児が市民となり、皆で働き、学び、遊ぶことで、共に協力しながら街を運営し、流通や社会のしくみを学び、働く楽しさ、相手を思いやる気持ちを学ぶ教育的行事です。このキッズタウンが子どもたちの人気となっています。千葉商科大学が生涯キャリア教育の一環としてとりくむ、「キッズビジネスタウン市川」で、子供たちの学びの新しい兆しを視察いたします。この他にも、時代の兆しを感じられる現場を訪問視察いたします。

2.世界から日本を見る 
昨年に引き続き、世界から日本を見てまいります。
 マイケル・ムーア監督の最新の映画「シッコ」が話題になっています。アメリカ人の患者をキューバに密入国させ、キューバにて無料で治療をしてもらうという映画ですが、今キューバは、WHOも太鼓判を押す医療大国であるのです。
その上、ソ連の崩壊とアメリカの経済封鎖という、ダブルパンチの危機的状況下で、農薬も化学肥料もなしで、首都を耕し、結果として200万首都において、有機農業で野菜を完全自給することに成功している国であるということをご存知でしょうか。
このキューバについて専門家をお迎えしてお話をお聞きします。
また、2007年にお呼びしたアジアに詳しい増田辰弘氏の発表も予定しております。

3.時代の動向分析
時代の動向分析として、2008年も様々な分野の専門家や実務家、経営者の方に登場していただく予定でございます。
また、代表の山本紀久雄が2,008年に訪問する世界各国の実態と、そこが世界経済に与える影響などを、毎月の時流講話とYAMAMOTOレターでご報告いたします。

2008年度も経営ゼミナールは、皆様の経営の現場に役立つ場として活動してまいりますので、今年も正会員へのお申し込みをしていただきますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。


正会員のお申し込みはこちらからお願いいたします。

投稿者 Kzemi : 2007年11月18日 13:08

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