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2007年06月19日

「21世紀のアジアビジネスモデルを探る」

2007年6月18日「21世紀のアジアビジネスモデルを探る」
法政大学大学院(MBAコース)客員教授 増田辰弘氏

時代を閲する
 キーワードとしてのグローバルという内容、それを確実に捉えきれないまま、グローバル化時代が来ている、と称しているような気がしてなりませんでしたが、今回の増田教授によるアジアビジネス発表は、現代のグローバル化という実態の解明でした。
 また、その実態は、毎日接しているマスコミ情報としては顕れない「足で集めた実態情報」の羅列で、参加者がもっていた従来からのアジア観判断に大きな変化を与えました。正に「時代を閲する」ゼミナールでした。

閲するとは
 時代を閲するにはセオリーが存在すると思います。
 現実の姿とは、目の前に顕れた材料です。その材料に対してどのような基準で測定するか。その一点で閲した判断結果が左右します。
 つまり、時代への判断は、材料の適否と、基準の適否で決まるのです。
 材料の適否とは、収集した材料が部分なのか、全体なのか。基準の適否とは、客観性あるものなのか、それとも主観に溢れたものなのか。
 しかし、このように明確に整理された思考を取ることは至難な業で、一般的には、この両者の入り混じった内容で行うことになり、その結果は「判断誤差」として後日の時間軸で顕れてきます。

妥当な判断をするには点検と確認作業
 では、妥当な判断をするためにはどうしたらよいでしょうか。
通常、物事の情報収集に当たって、最初は客観的な事実の積み重ね行動をしていきますが、次第にその物事に慣れ親しんでいきますと、主観的な方向に軸足を移していきやすくなります。
 また、当初は部分情報ですが、次第に全体情報にとしてつかむことになっていきます。これは、時間の経過と共にいろいろ分かってきますから、当然なことです。
 しかしながら、時代も人も常に変化していくので、分かったつもりでいても、そこにどこかのポイントとタイミングで、何かの点検と確認を入れておかないと、未来を誤りやすいのです。
 その点検と確認作業を増田教授がしてくれました。現場からの継続した一貫調査によって、一般マスコミで報道されない実態を提供してくれ、アジアビジネスとグローバル化という、時代の流れに対する新たな気づきと認識を与えて頂きました。以上。

投稿者 Master : 2007年06月19日 16:56

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