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2006年06月19日

6月例会の感想

日本の文化を世界に
日本は「文化パワー」のある国

今回は国際交流基金・富岡順一氏よりお話を伺いました。
世界の中で日本はどうやってその存在感を示せばよいのだろう、ということについて、国際交流の橋渡し役をされている同氏のお考えを伺い、ディスカッションしました。

富岡氏は、日本は世界に誇れる「3つのパワー」を持っていると述べられました。
1.軍事パワーを使わないパワー
日本は、実は国家予算における軍事費の割合が世界第4位の軍事大国なのです。軍備も他国に引けを取らないほど装備しているにもかかわらず、それを「戦争をしない」ために準備しているのです。ここが他国にない、唯一のパワーだということです。すばらしいことです。
2.経済パワー
これは説明不要でしょう。日本は経済大国になる道を歩み、現在もそうあり続けています。
3.そして、文化パワー
日本は世界に誇れる歴史と文化を持っているのです。
こういうエピソードがあるそうです。
中東の人が日本人の話を聞くとき、明治維新のことを聞きたがるそうです。理由は、明治維新は「革命」であるにもかかわらず、その時文化や伝統も同時に残した、どうやったらそんなことができるのか知りたいと言うのだそうです。
日本は世界に誇れる文化を持ち、世界の人がそれを認め、学びたがっているそいうことなのです。

にもかかわらず、日本には困った問題、いや課題があります。それは、「文化の空洞化」だと富岡氏はおっしゃいます。
日本は世界に誇れる文化があるというのに、それを私たちが認識していない、結果として世界に日本の文化を伝えることができていない、ということなのです。むしろ外国人の方が日本の文化に詳しいというケースもあるのだそうです。
政府が「VISIT JAPAN」と銘打って、もっと外国人が訪れる国にしようと宣言している今、私たちが外国人に日本の文化を語れるかということは、大きな課題ではないでしょうか。

山本代表のまとめでも触れておられましたが、日本の文化を語るということは、自身の文化を語ることではないかと感じました。私たちは日本に生まれ育ったという確定的事実を認識し、私たち自身や所属する組織=会社の文化・歴史を知り、伝えること、いわば「私の文化」を知り伝えることが、全体として日本文化を伝えることになりはしないでしょうか。

そんなことを感じた例会でした。
富岡先生、ありがとうございました。

(田中達也・記)

投稿者 lefthand : 2006年06月19日 23:49

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