« 100%理論 | メイン | 4月例会開催地 曙ブレーキ工業見学記 »

2006年02月21日

「この国のかたち」から見えてくるもの

2月例会
北川宏廸氏「小泉構造改革の核心を明かす」
参加の感想

 今回は小泉内閣が推し進める「7つの改革」のうち、「出口改革」といわれる歳出削減、いわば国の借金をいかに減らしていくかということを、小泉内閣はいかに進めていこうとしているか、というお話をききました。

 2種類の財政歳出表から読みとれる歳出削減策について講師の北川氏より解説していただいたのですが、こうして表を眺めることによって歳出項目の、削減できる部分を無理なく妥当に削減するだけで、負債を現状維持レベルにまで持っていくことができるという事実に驚きました。もうひとつ、特別会計と特定財源には剰余金があって、これを取り崩すだけで負債削減対策に絶大なる効果があることも知りました。

 今回は国家予算の歳出の改革・スリム化についてのお話だったわけですが、これは何も国家予算だけにあてはまる特別なものではなく、企業の財務体質の見直しと同じ手順であると感じました。データから現状を把握し、対策に落とし込んでいくこの方法は一般企業でも行われなければならないことを実感しました。

 北川氏の解説の中で印象的だったのは、このような数字が公表されるのは極めて画期的なことであると強調されていたことです。ということは、国は今までこのような方法で対策を行っていなかったということであったのかと思い、そのことの方が大変な問題ではないかと感じました。これまでは考え方が妥当でないままに景気対策を一生懸命行っていたのでしょうか。そのことに少しゾッとする思いがしました。

 景気回復の兆しにあると言いながらも日本はまだ不安感に包まれているような暗い空気を感じることがまだまだ多いのですが、このような「日本は大丈夫だ!」というお話が聞けることは大変嬉しいことです。現政権を頼もしく思うことができた例会でした。

投稿者 lefthand : 2006年02月21日 00:30

コメント