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2005年12月23日

12月例会〜参加の感想

「文化に挑戦」〜2006年ニューヨーク展によせて〜
例会参加の感想

 今回は年末ということで毎年恒例の女性スピーカーによる発表でした。そのせいか、会場は27名と盛況でした。

 今回のお題は「文化に挑戦」。なんと来年ニューヨークで「ぬりえ」と「剪画」の展示会を開催されるのだそうです。ニューヨークで日本発の「文化」が受け入れられるだろうか。そのために考えなくてはならないことは何だろうか。お二人の女性講師の思いをたっぷりと聴かせていただきました。

 私は、ぬりえ美術館でぬりえに触れて、浮世絵のことを思い出しました。
 浮世絵は江戸時代中期の版画出版物で、今でいうとポスターやブロマイドのようなものでした。しかし今や日本が誇る芸術として、またヨーロッパの画家たちにも影響を与えたものとして、高い評価を受けています。浮世絵は芸術として出発したのではなく、庶民の娯楽として登場し、後に芸術として評価されるという変化を遂げました。この変化のプロセスはどうであったのだろう。この辺りを調査・分析してみると、ぬりえが世界が認知する芸術として普遍性を獲得できるのではないかナ?と難しいことを考えてしまいました。ぬりえをぬりえたらしめる源流は、江戸期に出版という商売が始まった頃あたりにあるのではないかな?と怪しんでいます。また、面白いお話が拝聴できることを期待しています。

編集工房 田中達也

投稿者 staff : 2005年12月23日 20:09

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