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2005年08月30日

重信メイさんから「パレスチナ問題の背景と行方」を聞く

経営ゼミナール2005年9月定例会(310回)ご案内(1)

9月の経営ゼミナールは、9月26日(第四の月曜日)に開催いたします。
(6月の例会の会場では、9月20日(火)とご案内いたしましたが、会場の都合で26日に変更になりましたので、よろしくお願いいたします)

今年8月23日、ガザ地区とヨルダン川西岸のユダヤ人入植地を対象に17日から始まった排除作業がすべて終了しました。また一方イスラエル軍は、ガザ地区からの軍の撤退を9月末までに終えたいという意向を表明しました。
このところイスラエルとパレスチナの問題が報道を賑わしております。

ユダヤ民族の歴史は聖書の創世記に始まり、紀元前10世紀古代王国が栄えますが、やがて王国は北と南に分裂し、アッシリアと新バビロニアに滅ぼされます。その後、ギリシャ、ローマの勢力下におかれました。ローマの圧政に反乱を起こしますが、鎮圧されて古代ユダヤ史は幕を閉じることになります。
以後2000年近くにわたりユダヤ民族は世界各地に離散。19世紀末、欧州でシオニズム運動が起こり、20世紀初頭よりユダヤ人のパレスチナ移住が増大しました。1947年国連総会はパレスチナをアラブ国家とユダヤ国家に分割する決議を採択、イスラエルはこの決議を受け入れ1948年独立を宣言。1948年、56年、67年、73年とアラブ周辺諸国と4度にわたり戦争。その後、79年にエジプトと平和条約を締結。PLOとは、93年9月、相互承認を行い暫定自治原則宣言(オスロ合意)に署名。その後、暫定合意に従い、イスラエルは西岸・ガザの主要都市から撤退し、代わってパレスチナ暫定自治政府による自治が実施されています。
  
2004年11月11日、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長の死去を受け、2005年1月9日に大統領選挙でアッバース新大統領が圧倒的支持を得て選出されて以来、わずか9ヶ月、このところスラエルとパレスチナの問題の動きが早まっているように思います。
しかし、この問題はいくら新聞、テレビなどの報道、情報を聞いても、どうも分かりにくいと思うのは私だけでしょうか?
そこで、このようなアラブ問題については、その道に詳しい方から、詳細な説明をしていただくことがいいのではないかと思います。
9月の経営ゼミナールでは、重信メイ氏にご登場いただき、この問題について講演をしていただくことになりました。

重信メイさんは、あの日本赤軍のリーダー重信房子さんとパレスチナ人の父の間で、パレスチナの地で生まれ、育ち、学んで4年前に日本に来たばかりの人物です。イスラム世界全体を体感的に理解しています。これほどこの問題に相応しい方はおりません。

9月は重信メイさんをお迎えして、「パレスチナ問題の背景と行方」と題しまして私たち日本人には解りにくいイスラエルとパレスチナ問題を、講演していただきます。
ご参加お待ち申し上げます。 


講師略歴
1973年レバノン・ベイルート生まれ。
日本赤軍のリーダー重信房子とパレスチナ人の父の娘として、無国籍のままアラブ社会で育つ。97年、ベイルートのアメリカン大学を卒業後、同国際政治学科大学院に在籍。母の逮捕を機に来日し、2001年3月に日本国籍を取得。
現在、塾講師のかたわら様々なメディアで、パレスチナ問題を中心に、アラブからのまなざしを伝えている。著書に「秘密」(講談社)、「中東のゲットーから」(ウェイツ)

1.日時 平成17年9月26日(月)(*第四月曜日となります)
6時30分集合(お食事を用意しています)
6時45分より山本紀久雄代表の時流講話
経営ゼミナールは、7時開始、8時50分終了予定
*尚、講師のご都合により、通常の例会とは開始時間が異なりますので、
ご了承の程お願い申し上げます。

2.場所 東京銀行協会ビル内 銀行倶楽部 4階3号会議室
千代田区丸の内1−3−1 Tel:03−5252−3791
東京駅丸の内北口より徒歩5分(皇居和田倉門前)

3.テーマと講師
「パレスチナ問題の背景と行方」
ジャーナリスト 
重信 メイ氏

* 会費  オブザーバー参加の方は、当日会費として1万円をご用意下さい。
*お問い合わせ 
出欠:㈱ボスコ内 経営ゼミナール事務局 平野(03−3498−4200)まで
その他は金子(ぬりえ美術館内(03−3892−5391)まで

投稿者 Master : 2005年08月30日 12:15

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