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2005年05月27日

「昨今のマンション事情」(株)長谷工アネシス 鈴木信男氏

経営ゼミナール ワンポイントレッスン 2005年5月16日
「昨今のマンション事情」(株)長谷工アネシス 鈴木信男氏

●今月の発表は鈴木氏の変化物語

鈴木信男氏が現職に異動されたのは、2001年6月でした。異動後、上田代表のお奨めで経営ゼミナールにご参加されるようになり、それ以後、正会員としてご多忙の中ご出席いただいております。
現職に異動し、暫く経過してから経営ゼミナールでご発表お願いした経緯がありますが、そのときの状態と比較し、鈴木氏のご発表内容は素晴らしい変化です。
業界状況から実務的なエッセンスまで詳しくお話いただき、銀行業界から見事にマンション業界人になられていることを確認できましたが、最も素晴らしいのは鈴木氏が経営に参画している長谷工アネシスの企業業績の立派な内容、これは鈴木氏が的確な経営をすすめられた結果が大きいと判断いたします。

●マンションの未来について

東京における分譲マンションの新規供給は、全分譲住戸の四分の三を占めていることを考えますと、マンション問題は普遍性あるテーマです。
そのマンションに居住する世帯主の年齢は、50歳以上が60%を超え、世帯人数2人以内が43%なっていて、マンションで永住するという意識層が約半数になっています。また、新規建設マンションと老朽化マンションが並存しており、仮に建替えしたとしても、建替え後の戸数が現在を下回る「既存不適格」となるものが、全体の半分近くを占めるという実態です。
これらを考えると「マンション問題への対応策」は、なかなか一筋縄ではいかないことが容易に推測できます。ですから、一概に「マンションの未来」について論議できず、その上、人それぞれにマンション居住状態が異なっていて、その異なった立場から見解が分かれますので、「昨今のマンション事情」は、テーマとしては身近で普遍性あるもので、簡単に理解できそうですが、そうではなく反対に難しい問題である、ということが改めて分かりました。

●業績を支えている内因

長谷工アネシスの経営実績は「マンション運営管理」からです。マンション居住が持つ人間内部要素にフイットし、受け入れられる実務として着実に展開しているからこそ、立派な業績を計上しているのです。その新しい新機軸事例が「既存マンションのブロードバンド化」「コンシェルジュサービス」「リサイクル事業」等です。このような新企画展開は「マンション居住者対応業」というコンセプト・方向性を社内でしっかり確認しているからできる、つまり、社内の内的要因が好業績を示している最大の要因と思います。以上。

投稿者 Master : 2005年05月27日 11:38

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