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2005年03月20日
ゲランドの塩が受け入れられた要因・・・ゲランドの塩(4)
■ゲランドの塩が受け入れられた要因
ゲランドの塩は、現代の食生活の問題解決から、生まれたということではないのである。
ゲランドは現代の問題とは関係なく、もうずっと古い時代、それは近代の科学的社会になる前であるが、その時代から続いている製法でつくり上げている塩なのである。
つまり、人間が自らの結果として発生させた環境問題とは関係ない次元の時代から、一貫して同じ製法で続けている塩生産なのである。
改めて有機栽培という視点で見直ししてみたら、そこにゲランドの塩があったというレベルではなく、そのような次元とは異なる昔からつながっている塩の生産方法を維持しているのである。ここが有機栽培が必要とされてきている背景、それは全く異なるゲランドの背景なのである。
だが、この昔からの製法による有機食品であるといっても、それが現代で最も求められている塩であるという立証がなければ、ゲランドはこれほど受け入れられなかったであろう。
その受け入れられた要因は次のとおりである
1.栄養バランスのとれた天然の有機的食品である
2.伝統的な塩田の仕組みが生態系を豊かにし、ゲランドの湿地帯を保護する役目に結果的になっている
3.また、その生態系が保護されている立証を専門家に科学的に解明してもらう努力をしている
つまり、整理するとゲランドの塩職人は、グローバルなビジョンである生態系の保護意識を思想的に持って、製塩と塩田保護に努力しているのであり、単なる塩生産販売者ではないという姿勢、それが現代の消費者に受け入れられている背景なのである。
経営ゼミナール代表 山本紀久雄
投稿者 Master : 2005年03月20日 16:22