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2005年01月14日

04年12月ワンポイント講座

「ぬりえをサブカルチャ−から世界の文化へ・・その戦略提案」
発表者 ぬりえ美術館館長 金子マサ氏

毎回、ワンポイント講座は、事務局長の山本紀久雄がコメントいたします。

(ビジネスとして成り立つか)
ゼミにご出席の多くの方からぬりえ美術館の経営はビジネスとして成り立つのか、という率直な疑問が提示されました。ご指摘の通り現在の力ではビジネスには遠い実態です。その基本的要因は美術館の許容量です。狭いので多くの方の来場は無理です。そこで戦術方向としてサロン活動と講演活動を目指しています。

(講演活動はあるのか)
NHKはじめマスコミの取材は年々増えています。ビックリするほどです。その結果来館者は3000人を越えましたが、この程度では経営は成り立ちません。講演依頼が殺到しないと収入は増えません。その講演依頼はまだわずかです。理由は「ぬりえ研究家」として世の中に認識されていないからです。
ぬりえはサブカルチャ−というレベルまで届きましたが、サブカルチヤ−レベルでは文化として大きく認識されないので、展示会と講演会が少ないのです。各地の美術館や公共機関・カルチャ−センタ−でぬりえが取り上げられるようになると、金子さんしかぬりえの研究専門家がいないという日本の実態から、講演依頼が殺到すると思います。しかし、今は殺到していないのです。

(ぬりえを文化にすることが先決)
美術館の経営を向上させるには、金子さんがぬりえ研究家として世の中に大きく認識されることが大前提です。
しかし、その前にぬりえが一般社会から文化として認識されないと、いくらぬりえ研究家として第一人者として主張しても、それは受け入れられません。つまり、ぬりえを妥当に正しく文化として世の中に認識されるということ、それがあって次に金子さんの登場となるのですが、そのためには金子さんが自らの努力で文化にするという行動へ向かっていかねばなりません。

(金子さん自身にかかっている)
戦略ロマンとしての「ぬりえを世界の文化へ」を実現するためには、金子さんの更なる精進が必要です。世に訴える活動、それはまず誰も書いていない「ぬりえ文化本」の出版をすることです。
誰も手をつけていない分野のぬりえについて「バイブルとなるべき文化本」を2005年に出版することから、金子さんのぬりえを世界文化にする道がスタ−トするのです。
その道へのスタ−トの2005年に期待したいと思いますし、そこへ向かう戦術は計画されています。後は実行のみです。

投稿者 Master : 2005年01月14日 14:15

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