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2010年10月30日

2010年10例会の実施結果

10月は18日(月)に、元日航の「グレートキャプテン」小林宏之氏をお迎えし、銀行会館で開催いたしました。
日航パイロットとして42年間、無事故・無欠勤で世界を飛び回り、日航最長の飛行時間1万8530時間(地球800周)を記録した、その確実・安全・信頼の実績を「JAL機で42年間一度も欠航せず飛び続けた人生」というテーマで発表いただきました。

ディスカッションでは村松喜平氏から「城野宏先生の主張と全く同じだ」という見解を述べられましたように、戦略と戦術の区別、決断とは覚悟である等、人生のセオリーを述べられたことに共感を受けました。

もうひとつ共感いたしましたのは、小林氏がパイロットというスペシャリストから、ゼネラリストという境地に達しているのではないかと感じたことです。

人は一つの分野で「ある境地」にたどり着くことができた時、その人物は社会全般についても広く見渡せるゼネラリスト、つまり、人生の達人という立場になるという事例がしばしばあります。

ノーベル賞受賞学者の多くが、社会全体に対する意識を高め、その発言が世に受け入れられるのもこの例であり、旧くは宮本武蔵の五輪の書境地、私が専門とする山岡鉄舟の大悟後の人生、これらはすべて人生のゼネラリストという境地に達したからできたものと思っております。

この視点から小林氏のご発言をお伺いし、さらに、多くの方が人生目的を明確化するというところで戸惑っている姿を見るにつけ、今後の小林氏に期待することは「小林人生塾」の開設ではないかと思った次第で、大きな感銘を受けた10月のゼミナールでした。

小林氏のますますのご活躍と、活発なディスカッションにご参加いただいたご出席の方々に感謝申し上げます。

投稿者 Master : 2010年10月30日 06:32

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