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2010年03月05日

2010年4月例会のご案内

4月の例会は、4月23日(金)に伊豆天城湯ヶ島温泉・白壁荘にて、フランス人ジャーナリスト、リオネル・クローゾン氏をお迎えし開催いたします。

フランスには優れた観光ガイドブックが存在します。それはミシュラン社「グリーンガイド」であり、アシェット社「ブルーガイド」です。
この二つのガイドブックが仏語から英語や各国語に訳され、欧米諸国の専門書店に並び、欧米人はこのガイドを携え該当国を訪れるのが常です。
ところで、世界の観光客入り数は以下のグラフの通りです。


(クリックで拡大)

このグラフから分かることは、フランスが圧倒的に多くの観光客を迎えている事実です。具体的実数では7,930万人(2008年)と断トツで、二位以下の国を2,000万人程度離しています。
因みに、イタリアは世界遺産が41か所と世界トップで、フランスより10か所も多いのですが、観光客数は第五位の4,273万人(2008年)と、フランスの約半分の実績です。
これをどう理解するか。世界遺産という優れた観光地があっても、必ずしも観光客数に結びつかない、逆にいえば、世界遺産以外の根本的な集客要因がフランスにはあるはずです。
それは何か。結論的に言えば「文化・観光ブランドづくり」の巧みさで、これがフランスの得意技であり、このところを日本の観光政策部門や観光地は学ぶことが大事で重要です。

そのような背景から、当経営ゼミナールでは、昨年来から追求してきた「日本の温泉を世界ブランドへ」というテーマで、ミシュラン社「グリーンガイド」とアシェット社「ブルーガイド」両ガイド編集に携わる、フランス人ジャーナリスト「リオネル・クローゾン氏 Lionel Crooson」を、伊豆天城湯ヶ島温泉にお迎えし、日本の温泉地を世界ブランド化への道筋をつかむため、研究会を開催することにいたしました。

リオネル・クローゾン氏は来日経験数多く、日本の文化と歴史に詳しく、特に温泉地については深い造詣をお持ちで、フランスにおける日本文化・観光研究第一人者であり、同氏と直接語り合うことができる機会は、滅多にない貴重なチャンスと思います。
日本を観光大国にしたい、温泉地に多くの客を誘引したい、欧米人の日本の観光地に対する期待と見解を知りたい等の方々に、リオネル氏から多くのサゼェスチョンが得られると思います。

研究会の開催内容は以下でございますので、ご関係の方々のご参加をお待ちしております。

○開催概要
期 日:2010年4月23日(金)
テーマ:日本の温泉、世界ブランド化への道筋
場 所:伊豆天城湯ヶ島温泉・白壁荘
    静岡県伊豆市天城湯ヶ島1594 TEL:0558-85-0100
スケジュール:
    15:30 受付開始
    16:00 開会
    16:00〜18:00 研究会
        (1)開会ご挨拶
        (2)リオネル・クローゾン氏講演
        (3)質疑応答・ディスカッション
    18:15〜20:00 リオネル・クローゾン氏を囲んでの懇親会
    20:00     終了
    翌24日(土)宿泊の方は朝食後自由散会
参加費:(1)講演会と懇親会
       正会員=10,000円、オブザーバー=20,000円
    (2)講演会と懇親会・宿泊
       正会員=25,000円、オブザーバー=35,000円
申し込み締切:4月15日(木)

【リオネル・クローゾン氏 Lionel Crooson プロフィール】
アジア、特に日本を専門とするフリージャーナリスト。
現在、フランスのミシュラン社「グリーンガイド」、アシェット社「ブルーガイド」の編集に携わっている。
これまでに「旅の手帖」に四国の村、またフランスの雑誌に日本の食文化を紹介するなど、バラエティーに富んだ内容で日本を世界に紹介している。
また、フランスの雑誌「生命と科学ノート」に「日本の海底に埋もれて」と題し、沖縄・与那国島の海底遺跡を紹介している。
さらに、日本の歴史にも詳しく、「歴史の随想 16世紀〜サン・トロペの侍たち」、これは仙台藩の支倉常長らの使節団がローマに渡航中、フランスのサン・トロペに漂着したときのエピソード。その他著作多数。

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投稿者 lefthand : 2010年03月05日 11:22

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