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2009年04月28日

2009年6月例会の予定

6月は15日(月)に開催いたします。

テーマは経済分析です。

金融危機後の世界経済は日々変化激しく動いており、その把握は難しい状況ですが、このところアメリカ発の経済情報で好転の動きが報じられつつあります。

(1)まず、オバマ大統領の発言、4月10日にバーナンキFRB議長と協議後の会見で「米経済はなお厳しい緊張下にある」としつつも「米経済にはかすかな光も見え始めている」と語りました。
(2)次に、米金融大手ゴールドマン・サックスは4月13日に、2009年度第一4半期(1-3)決算は最終利益が18億1400万ドルと発表。これは市場予想の二倍に該当し、金融問題の損失処理が改善に向かっていることを伝えました。
(3)さらに、バーナンキFRB議長は4月14日、ワシントンで演説し、米経済に「前進の兆しが生まれつつある」と述べました。
(4)以上の状況から、アメリカではGreen Shoot(緑の芽吹き)という言葉まで飛び交うようになったといわれています。

しかしながら、白川方明日銀総裁はニューヨークで4月23日講演し、日本がバブル崩壊後に何度か一時的な景気回復局面を経験したことを踏まえ、「偽りの夜明け」を本当の回復と見誤らないよう注意する必要性を強調しました。
それはニューヨークで「経済・金融危機からの脱却:教訓と政策対応」とのテーマで行った講演で述べたもので、白川総裁は「日本経済は1990年代の低成長においても、何度か一時的な回復局面を経験したが、このことは経済がついにけん引力を取り戻したと人々に早合点させる働きをしたように思う」と指摘。その上で「これは『偽りの夜明け』とも言うべきものだったが、人間の常として、物事がいくぶん改善すると楽観的な見方になりがちだ」と述べ、一時的な回復を本当の回復と見誤ることに警鐘を鳴らしたように、経済の先行き判断は難しいものがあります。

そこで、2009年も半年経過した時点の6月15日は、経営ゼミナールでお馴染みの経済アナリスト・北川宏廸氏に世界と日本経済について解説をお願いいたします。

混迷と先行き不安の経済実体について北川氏の鋭く的確な分析から学びたいと思います。

投稿者 lefthand : 2009年04月28日 10:34

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