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2008年04月21日

4月例会の感想

経営ゼミナール第339回例会が執り行われましたので、ご報告いたします。
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今月は久々に銀行倶楽部に戻り、株式会社クレア代表取締役・町田典子氏に、創業以来25年で68店舗もの様々な飲食店を店舗展開されているその手腕について、お話しいただきました。

株式会社クレアの店舗業態は現在、喫茶店、そば屋、キャラクターカフェなど24種類あるそうです。それらがそれぞれ何店舗かのチェーンを形成し、68店舗を展開されておられます。
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しかし、2店として同じお店はないそうです。すなわち、すべてのお店に独自の店舗作りを取り入れているのです。これには驚きました。ユーザーのニーズが多様化していることは昨今の時代の流れとして言われていることですが、それにしても全店舗に独自の工夫を凝らすことは生半可なことではないように思います。一体どのような狙いがあるのでしょうか。

町田氏は新たな出店を計画されるとき、次のことに留意されるそうです。
1.出店する街を必ずリサーチする(その街にまだない業態を出店)
2.大企業ではできないことを考える(その街にあった店づくり)
3.リピーターを増やすためのしくみ(ソフト面、口コミ、人への優しさ)

そこには、大手チェーン店の画一的なサービスでは真似のできないきめ細かな「ソフト」を提供したいという町田氏の夢が込められているように思いました。そこに、創業以来店舗を増やし続けることができる秘訣を垣間見ることができたように感じました。
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町田氏は今後も新しい業態を提供し続けなければならないと、ご自身が背負う荷の重さをひしひしと感じておられるようでしたが、そのお顔は晴れやかで、とても頼もしいものでした。

最後に、質疑応答での町田氏のコメント。
「学ぶことは現場にある」
町田氏は毎月1回はすべての現場に顔を出されるそうです。68店舗あるのですから、これは大変なことです。
現場にお客さんがいて、そこにソフトがある。それを「心の目」で見ることだ。
町田氏の格言です。

現在もなお精力的に活動を続けていらっしゃる町田氏のバイタリティに感服しました。

(田中達也・記)

投稿者 lefthand : 2008年04月21日 22:59

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