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2006年04月23日

4月例会の感想

曙ブレーキ工業見学会雑感

4月の例会は、埼玉県羽生市にある、曙ブレーキ工業株式会社様の会社見学にまいりました。
羽生駅に集合後、タクシーに分乗して曙ブレーキ工業に到着。会社の社屋としてはおそらく皆さん見たこともないような、全面ガラスのクリーンな外観と、白で統一された眩しいほどの社内にご参加の皆さん圧倒されていらっしゃる様子でした。

取締役用の会議室で会社概要の説明を受けた後、二班に分かれオフィス棟とミュージアム、そして工場を見学いたしました。
オフィス棟の見学では、まず400名一同が会するオフィスの広大さと、役職も含め全従業員が同じ机で働くというフラットな環境に感心することしきり。建物の特長やこのような環境にすることのメリットなどの質問が飛びかっておりました。
ミュージアムでは、一口にブレーキと言っても、その種類の多さに圧倒され、それに関わる技術の多彩さに舌を巻きました。そして、工場見学では、オフィスの先進なイメージとは一見対極をなすかのような職人芸的なブレーキパッドの製造工程に意外さを感じておられる様子でした。ブレーキパッドは鋳物であるので、材料の開発から配合、鋳固める温度と圧力と時間などが複雑に絡みあった生産管理は、機械の行き届かない、まさに職人芸でした。
見学終了後は、質疑応答で見学時の疑問を交わし、曙ブレーキ工業様をあとにしました。


曙ブレーキ工業様は、最新の社屋を構え、全従業員がフラットであるという最先端の組織システムを導入されています。一方、製造工場は、設備こそ最新のものではありませんが、職人的技術に裏打ちされたオンリーワンのノウハウを持ち、業界をリードされています。そして、これら最先端とオンリーワンを繋いでいるのは、人であると感じました。全従業員が部署や役職の隔てなくコミュニケーション出来るフラットな職場環境と、確固たる技術の蓄積。人を大切にする職場環境が、こんにちの曙ブレーキ工業様の快進撃を生む原動力になっているのだと感じました。

最後に、ご案内いただいたご担当者からフッと出た一言が印象に残りました。
「私たちは、お客様から『曙のブレーキをつけてくれ』と指名されるような会社になりたいんです!」
ああ、ここは自社の技術を愛し、お客様の命を預かるブレーキという製品に誇りを持って取り組んでいらっしゃるのだと、頼もしく思いました。
業界シェアナンバー1に裏打ちされた、人と技術を愛する精神を垣間見た気がいたしました。

(田中達也・記)

投稿者 lefthand : 2006年04月23日 15:29

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