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2005年11月22日

2005年11月21日 今の時流 山本紀久雄氏

時代の動きは急展開しています。5年前の自分と、今の自分を比較してみてください。経営でしたら自社の業績を5年前と比較してみてください。どういう状況でしょうか。
変化している人、変化していない人、これは日本にも当てはまります。変化している日本と、変化していない日本。
日本経済で見てみたいと思います。

2005年のGDP成長率は11月に世界銀行が発表しました予測で2.3%です。1991年から2004年までの平均GDP成長率が1%強であることを考えますと、その成長振りが目立ちます。成長している中味、それは内需です。個人消費と設備投資が頑張っています。失業率も減りましたし、国富は2005年にいたってようやくバブル崩壊のときから始めて増加に転じる予定です。随分変化しているのです。

しかし、変化していないものもあります。それは地方の商店街に見られるシャッター通りの現実です。相変わらず店は閉まったままです。これをみると日本経済はよくなっていないと感じます。その通りですが、ここで全体を見通すにはどちらに主点をおくかで判断結果が異なってきます。自らの立場をどこにおくかです。
シャッター通りから日本経済を考えるか。それとも2005年のGDP成長率から考えるのか。それによって大きく異なります。

今回の山本紀久雄氏の発表はその立場を決め、そこから考える背景を伝えてくれました。
それは日本のおかれた状況が、過去の政治のあり方を変えたという事実です。
その背景とは時代への認識です。日本の未来は二つの大きな変化に立ち合っています。一つは少子高齢化であり、それは人口減という事実です。もう一つは財政赤字770兆円という、日本国の一世帯あたり2000万円にも及ぶ借金の額、これは誰が考えても政治の失敗でつくってきた事実です。
この二つの時代認識が、今回の選挙の背景にあり、その認識から容易に考えられるのは、もうかってのような政治、それは「日本全国すべてを均衡させた発展」と「行政に多くの支えを期待する」を望むことは困難、という事実です。
ですから、今後もシャッター通りは、その場の人が自ら解決しない限り続きます。これは大事な前提事実です。このところから物事を判断していくことが必要であり、それが時代の流れ・時流をつかむ前提と感じました。   以上。

投稿者 Master : 2005年11月22日 13:32

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