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2005年04月22日

経営ゼミナール ワンポイントレッスン 2005年4月

経営ゼミナール ワンポイントレッスン 2005年4月18日
「少子化と大学淘汰の時代」(株)クイック教育システム代表補佐役 矢澤昌敏氏

大学を卒業して久しい参加者にとって、矢澤氏が持ち込んだ採用試験で実施される「CAB」テストは大変だった。暗算計算力が衰えていることを再認識させられ、若者にはかなわないという気持ちになったが、今の若者の問題点も認識させられたゼミであった。

「学生は、未来社会から預かったもの、だから、未来社会に必要な能力を授けて送り出すことが大学の役割だ」(加藤寛 千葉商科大学学長)という大学の現状について、詳しい資料に基づいて説明いただいたが、分かったことは「少子化で大学経営は岐路に立っている」という事実だった。これから多くの大学が倒産して「母校が消える」という現実が発生する未来社会であるということでもあった。

また「大学のレジャーランド化・カルチャーセンター化」によって、学力の低下がここ10年で顕著になったことについても、詳細なる説明があったが、その学力低下している学生を受け入れる企業の立場としては、矢澤氏から教えていただいた問題点の解決をしなければならない、という「逆説的な教え」であったと理解したい。

では、学力低下した学生を、新入社員として迎えいけるにはどのような対応をとることが望ましいか。それは「入社時の教育」をしっかりするしかない。

学生時代の自由で勝手な行動スタイル、それを企業の状況にマッチさせた社員像に直ちに変化させることである。入社即変化させることが大事である。「鉄は熱い内に打て」である。

変化させる方向性は何か。方向性とは戦略方向であり、その戦略方向が誤っていると企業は社員の不良資産を抱えることになる。不良社員を抱えると、その解消には多大な時間とコストが必要となり、効率的な経営ができなくなるので、教育の方向性としての戦略を間違えてはならないと思う。

ならば、入社時の教育方向性戦略とは何か。それは「愛社心という忠誠心を植えつける」ことである。「愛社心」があれば企業に対する「忠誠心」が必然的に備わり、企業にとっての「役立つ社員」になれるのである。愛社心をつけるためにはどうするか。
これについては2005年4月20日YAMAMOTOレターで解説しているので、経営ゼミナールHPでご覧願い、ご参考にしていただきたいと思います。

大学の最先端実態情報を学び、その対策について考えさせられた例会であった。以上。

投稿者 Master : 2005年04月22日 14:22

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