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2005年03月20日

ゲランドの塩(1)・・・世界ブランドへの道を探る

経営ゼミナール代表 山本紀久雄
まえがき
経営ゼミナールとは経営者勉強会として、毎月一回の開催で300回を超える例会実績を示している名門勉強会である。
この経営ゼミナールが2005年2月末から3月上旬にかけて行ったのが、パリの農業祭視察とゲランドの塩生産地の視察である。

パリの農業祭は農産物のみでなく、海産物からワイン・菓子・動物までフランスの全ての産物が展示される一大催事で、今年で114回を迎えている。
この農業祭にもゲランドの塩は当然出展され、会場のゲランドブーツでも大きな関心を呼んでいたが、今回、実際にブルターニュ地方のゲランドまで足を伸ばし、実態視察を行ってきた結果を「ゲランドの塩・・・世界ブランドへの道を探る」と題して以下に報告するものである。
なお、農業祭についても経営ゼミナールのHPで掲載しているので、ご参照願いたい。

■ ゲランドとは
ゲランドはブルターニュ半島の根っこに位置している。ゲランドというフランス語としてはめずらしい地名は、5世紀頃に北方から渡来したケルト系民族であるブルトン人の言語、それを語源としてゲランドという地名が生れたのである。

ブルターニュ半島は、紀元前6世紀頃ゴール人が侵入し、その次にロ−マ人も侵入してきて、その後にブルトン人が移住して王国をつくって、長らくフランスとは別の独立した国として存続してきた。フランス領となったのは16世紀である。

現在、ゲランド地方は行政区域としてはロワール地方に編入され、ロワール地方最西部のロワ−ル・アトランティック県に所属する。しかし、ブルターニュの伝統を継いでいるゲランドであるから、行政区分とは異なるが「ゲランドはブルターニュに存在する」という表現が妥当な実態解釈と思える

投稿者 Master : 2005年03月20日 16:04

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