2006年02月21日
2月例会の感想
2月例会参加記
今井裕幸氏「人口減少下における、人材採用と組織の活性化」
今回は人材紹介の現場のプロによる人材紹介業の現状と中途採用のイロハについて勉強いたしました。
その中で私が印象に残った内容が2つあります。
ひとつは、中途採用は求職者のスキルだけでなく、企業の採用目的にいかに合致するかが重要であるとうこと。
もうひとつは、企業が採用したい人は、自分が上司や同僚に求める条件と同じであること。
ひとつ目は、中途で企業に就職するということは、企業がその人の能力を絶対的に評価するのではなく、採用したいポストでいかに周りを活性化させるかということが評価されるということです。やたら能力があるだけではダメなのです。ですからオーバースキルで落ちることもあるそうです。合否を決めるのは採用する会社側の論理なのです。中途入社体験のある私には「なるほど」と今頃になって腑に落ちました。
ふたつ目は、企業が採用したいと思う人はどんな人かを考えるのなら、自分がその会社に入ったとき周りの人に対して要求することを考えれば簡単でしょう? ということです。これには驚きました。まさにその通りだと思います。お客様の立場でものを考えるという、基本中のキホンがここにも活きていることを知りました。
講演の後のディスカッションで、もっと中高年世代を資源として活用する仕組みを積極的に仕掛けていくべきではないかというお話がでました。中高年の雇用に関しては、いわゆる2007年問題という、団塊の世代が定年を迎え大量の離職者が発生することが懸念されています。このことは、生産性の低下というよりも離職した団塊の世代の人々のメンタリティのほうが今後問題になっていくと、個人的には思います。そのための準備を、皆さんなさっておられますか?
投稿者 lefthand : 11:30 | コメント (34)
2005年12月23日
12月例会の感想
時流塾の感想をエントリーします。
今回の時流塾のテーマは「妻ともっと仲良くなるために」。ドキッとされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。私は残念ながら配偶者がおりませんのでビクともしませんが。とにかく、今や社会現象となっている夫婦問題を、原因を探る、問題の対応、それでもダメなら、というセンテンスで解説していただきました。
今回の講演の中で心に残ったのが「がんばれと言うな」という言葉です。相手に「ガンバレ!」と声をかける状況の時、相手は自分なりに精一杯がんばっていて、がんばっているのによくならない、もうダメだ、という状態であることが多いのです。ですから、がんばれという言葉は相手が励まされるよい言葉ではないということなのです。夫婦だけでなく、お子さんや仕事につまずいている友人に「ガンバレ」と言うのは、相手の様子をよく観察してからにしましょう。
今回のお話の中で、こんな格言をいただきました。
「今日しみじみと語りて、一致する。夫婦は他人なり。」
いかがでしょうか。夫婦といえど、所詮は他人。しかし、他人だからこそ、相手を人格として認め、感謝の気持ちで相手を思いやりましょうということでした。
その前に夫婦になる必要がありますが…。
編集工房 田中達也
投稿者 staff : 19:51 | コメント (747)
2005年11月26日
丸の内時流塾 2005年度 活動記録
2005年度の活動記録です。
丸の内時流塾 | |
3月 | 南仏アベンヌ温泉の成功から学ぶ |
講師:富岡 純一氏 | |
ピエール・ファーブル・ジャポン社社長 元在仏日本大使館一等書記官 | |
4月 | フランスの魅力とブランドづくりの実態 |
講師:富岡 純一氏 | |
ピエール・ファーブル・ジャポン社社長 元在仏日本大使館一等書記官 | |
5月 | 最近話題のウェブログの 上手な実務展開のコツ |
講師:藤崎 治郎氏 | |
科学系博物館プランニングデザイナー ウェブ・プロデューサー リブ・デザイン主宰 | |
6月 | 単位、戸籍、档案 ―中国社会の細胞― |
講師:王子 明氏 | |
有限会社テクノフロンティア 代表取締役社長 | |
7月 | 愛知万博会場視察 |
8月 | 休会 |
9月 | 民主化されるアラブ社会の現状と 今後の方向性 |
講師:重信 メイ氏 | |
ジャーナリスト | |
10月 | 休会 |
11月 | BRICs ブラジルを検討する |
講師:日垣 昌士氏 | |
エクセルリフォーム代表 | |
12月 | 妻ともっと仲良くするために |
講師:中村 寛子氏・志村 由紀子氏 | |
かながわシニア塾 |
2005年11月24日
「BRICsブラジルを検討する」での学び
今回の時流塾の感想をアップさせていただきます。
今回の時流塾のテーマはブラジルの今を政治・経済・社会など様々な角度からの情報によって検討することでした。
講師の日垣氏は膨大な資料を集められ、必要な箇所を適切に提供してくださいました。それでもかなりの量でしたが…。そのおかげで、今のブラジルが把握でき、ブラジルの姿が具体的に見えるようになりました。
そのなかで、私が心に残ったのは次のようなことでした。
ブラジルは急速な経済成長を遂げています。現在、ブラジルのGDPは先進国(G6)の8分の1程度ですが、近い将来追いつき、2050年には欧州の国を抜き世界5位くらいにまで成長するだろうと予測されています。しかも上位6位までにBRICs4カ国すべてがランクインするだろうということです。大きい国はパワーが違いますね。
しかし、一人あたりのGDPはなかなか追いつけそうにもないということです。何でだろう?
このカラクリは、国民の貧富の差にあるようです。
いただいた資料によると、2000年現在、ブラジルは、最富裕層10%の所得合計が全所得額に占める割合が51.3%なのだそうです。つまり、全国民のうちのお金持ち上位10%がGDPの半分を稼いでいることになります。そして、この割合は年々上がっているようです。つまり、お金持ちはどんどんお金持ちになり、貧しい人はどんどん貧しくなっていることになります。国民が貧困の問題をかかえ続けているが国としては成長しているということは、国の発展として良い姿なのでしょうか。悩んでしまいます。
しかし、日本もこの流れに向かっていますよね。わが国でも貧富の差はじわじわと広がっています。リストラで職を失う人がいるかと思えば六本木ヒルズのような高級マンションが引っ張りだこという現実があります。黙っていても年齢と共に所得が増え定年になれば年金がもらえるという時代は終わったことがあちこちで感じられます。ですから、他人事と耳学問で済ませず、ブラジルが抱える課題を自分の課題として考えていかなければならない、と心を引き締めさせていただいた今回の講座でした。
丸の内時流塾出席者 田中達也
投稿者 Master : 17:29 | コメント (255)