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<title>経営ゼミナール</title>
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<tagline>経営戦略・戦術を実践事例から学ぶ経営ゼミナール</tagline>
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<title>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター</title>
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<summary type="text/plain">ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター 環境×文化×経済　山本紀久雄 ２０１２年５月５日　ビジ...</summary>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄</p>

<p>２０１２年５月５日　ビジョン構築力・・・前半</p>

<p>原節子</p>

<p>東京都写真美術館で、幕末から明治初年に来日し活躍した写真家フェリーチェ・ベアトの展示会が、2012年3月6日 ( 火 ) ～ 5月6日 ( 日 )で開催された。とても興味深い鶏卵写真と湿板写真の展示が多くされており、中でも「愛宕山から見た江戸のパノラマ」（1863-1864頃撮影作品）は、当時の江戸がいかに美しい都市景観であったかを示す貴重なものであった。</p>]]>
<![CDATA[<p>このベアト展を見てフロアに出ると、目の前に原節子の美しい写真ポスターが展示されていた。同美術館ホールで原節子16歳主演デビュー作の「新しき土」が、75年ぶりにスクリーン公開されているのだ。これは観ないといけないと早速に入ってみた。</p>

<p>「新しき土」は昭和12年（1937）公開の日独合作映画。新しき土とは満州のことを指していて、ドイツ語版のタイトルは「Die Tochter des Samurai」（侍の娘）である。</p>

<p>ドイツの山岳映画の巨匠アーノルド・ファンクと、日本の伊丹万作の共同監督で制作が計画されたが、文化的背景の違いから両監督の対立となり、同タイトルでファンク版と伊丹版の2本のフィルムが撮影された。</p>

<p>監督以外のキャスト・スタッフも豪華で、国民的人気のあった原節子や日本を代表する国際スター早川雪洲、スタッフでは撮影協力に円谷英二（この作品において日本で初めて本格的なスクリーン・プロセス撮影が行なわれた）、音楽に山田耕筰が名を連ねている。東京都写真美術館ホールで公開されたのは、ドイツ人監督ファンク版のほうで、山岳映画の監督らしく、日本の山々の美しい景色が映されている一方で、東京市街を阪神電車が走っていたり、光子の家の裏が厳島神社であるなど、日本人から見ると滑稽なシーンも多いが、原節子の息をのむ美しさに満足すると同時に、当時と今では人口に対する考え方が全く反対であることに気づいた。</p>

<p>人口過多か、人口減か</p>

<p>映画「新しき土」のなかで、何回か語られるのは「日本は土地が狭いのに人口が多すぎる」という問題指摘である。映画が公開された昭和12年の人口は7,063万人であって、この数字が日本にとっては多すぎるからこそ、その対策として「新しき土＝満洲侵略」を国家政策としたのである。当時の国家政策判断として、他国に侵略してまで、日本の人口過大問題を解決しようとしたことは問題であるが、国民と政治家が人口対策を真剣に考えていたことは事実である。</p>

<p>一方、今の日本人は、平成22年国勢調査人口12,805万人と、75年前より5,742万人も多いのに、今度は「人口減」に向かうことを心配している。たったの75年で、日本人の人口数に対する考え方は全く正反対となっている。だが、この反対になった考え方というところ、そこに気づいている人はどのくらいいるのだろうか。</p>

<p>同じ国土面積で生活しているのであるから、昭和12年を基準に考えれば、今は全く多すぎる人口となっているが、このような認識を今の日本人はもっていないだろう。</p>

<p>だから、これから予測される「人口減」の「減少」というところのみを強調して考えてしまい、人口減を恐怖観念へ結びつけ、日本全体を重苦しい気持ちにさせているのではないか。今、必要とする検討は、このような悲観的な思考に陥るのではなく、「では、実際のところ、日本はどの程度の人口が適切なのか」、つまり、日本の「適正人口数」はどの程度か、ということの追及であろう。</p>

<p>ここを明確にしないまま、加えて、75年前は今の55％しか人口がいなかったのに、人口過多と日本人が自ら考えていたという事実を多くの国民は知らずして、これから向かう減少人口状態のことばかり心配しているような気がしてならない。</p>

<p>つまり、物事は事実から判断すべきというのがセオリーであるが、現在の人口減議論は、ついこの間のわずか75年前の人口への考え方を忘却して論議されている。</p>

<p>前原誠司民主党政策調査会長</p>

<p>「新しき土」映画を観た5日後に、前原誠司民主党政策調査会長の講演を聞く機会があった。前原氏は次期首相候補の一人でもあり、民主党切っての論客と評判が高いので、大変興味持ち会場に入った。会場では親切にもパワーポイント資料が配られ、その資料に基づいて前原氏の講演が始まった。テレビ・新聞で見る通りの爽やか、若々しい前原氏であったが、講演タイトル「社会保障・税の一体改革」というテーマ設定に、おや、これはちょっと期待はずれかなと思いつつ、話を聞ききはじめた。</p>

<p>確かに、現在、野田政権は消費税増税問題を重要政策課題として進めているし、賛成・反対側に分れ喧々諤々議論が展開されている時期なので、一見、前原氏のテーマ設定は妥当と考えられる。</p>

<p>だが、最初のパワーポイント資料が「人口減少社会・少子高齢化社会の到来」で、2050年までの人口数予測がグラフで描かれ、次のパワーポイント資料では「一般政府債務残高ＧＤＰ対比の国際比較」という、いわば見飽きた図表が表示された時、ああ、これはダメだとあきらめに近い気持ちになった。</p>

<p>政治家とは何をする仕事なのか。当たり前のことであるが、政治家とは政治を行う人物である。古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、その著書「政治学」で、政治を「善い社会」の実現を試みるためのマスターサイエンスであると位置づけているように、政治家とは政治によって理想社会を実現するため社会に働きかける役割を、担当する人物のことである。</p>

<p>つまり、政治家を志すならば「日本社会の理想状態」を描いていなければならないのであって、その理想状態を実現するために、自らが政治家として存在していると覚悟すべき職業なのである。</p>

<p>海外メディアから指摘</p>

<p>日本の政治家が弱いという指摘は以前からなされている。最近では小泉純一郎元首相以来、首相がころころ変わって、リーダーシップについて内外から問題視されている。</p>

<p>昨年3月11日の東日本大震災時、世界中のメディアは日本に目を向け、一斉にトップページとして実態状況を報道した。当然に、日本を取材すべく世界中の記者が日本に集まった。一時、原発恐怖で帰国した記者もいたが、この時期のマスコミ報道は全世界が日本一色であった。</p>

<p>外国人記者はどのようにして取材するのか。それは、当然に日本政府発表の内容に基づくが、その裏付けをとるべく、個々に政治家や専門家に接触することになる。</p>

<p>筆者が親しくしている日本在住アメリカ人から聞いた内容であるが、アメリカの最有力メディア東京駐在編集長は、この時期、自宅には帰らず、睡眠時間も少なく、取材に明け暮れしていたが、その中で、大震災を機に日本はどうすべきか、というインタビューを数多くの政治家に心がけたという。</p>

<p>その理由は、全世界が一斉に日本に最大関心を持つチャンスは今しかない。ならば、これからの日本はどういう姿を理想とすべきなのか、それを全世界に伝える機会として、この東日本大震災時を捉え、世界への日本ＰＲとして利用すべきと考えたわけである。</p>

<p>結果はどうなったか。残念なことに、多くの有力政治家にインタビューした内容では、全世界に発信できないと判断し、ボツにせざるを得なかったのである。</p>

<p>政治家が語る中味が薄い。世界基準から見てビジョン面が弱すぎる。問題点を把握し、問題の根本を指摘する力は十分にあるが、そこから国家未来ビジョンにつなげるパワーが欠けている、というのが東京駐在編集長の見解である。</p>

<p>この見解には同調せざるを得なく、前原誠司氏の講演でも同様の見解を持ったわけである。少なくとも政治家ならば、講演に最初の発言が「人口減と財政ＧＤＰ比率」という、誰もが熟知している内容を、改めてパワーポイントで説明するなぞはすべきでない。</p>

<p>このような問題指摘は、通常よく財務省か経済・証券アナリストが使うのであって、国民は十分に知っているし、この問題を大きく心配している。</p>

<p>特に前原氏は政策調査会長である。ということは日本国家の政策面の責任者であろう。問題点は熟知しているのであるからこそ、未来に向かってどのような国家像を描いており、そこへ行く道筋をビジョンとして語り、だからこそ「社会保障・税の一体改革」が必要だと熱意を持って国民を説得すればよいのである。</p>

<p>しかし、前原氏の講演は「高齢者保険料の低所得者対策」とか「医療保険・介護保険制度」について細かい数字を説明する内容であって、日本国家をどうしたいという発言は無かったのである。政治家を志す人はビジョン構築力を磨く事だ。次号続く。以上。<br />
</p>]]>
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<title>２０１２年４月５日　国の違いから物事を考える・・・その一</title>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄</p>

<p>２０１２年４月５日　国の違いから物事を考える・・・その一</p>

<p>アルガルヴェ・カップはドイツでテレビ放映なし</p>

<p>2012年3月8日、ポルトガルで開催されたアルガルヴェ・カップ決勝、なでしこジャパンがドイツに敗れたので、早速、ドイツの友人にメール連絡したところ、次の返事がきた。</p>]]>
<![CDATA[<p>「女子サッカー試合でドイツが優勝したことは知りませんでした。最近スポーツ番組を見ていませんし、テレビニュースで伝えられるのは、各地で起こっているストライキの模様、ユーロ危機や国の借金の話、ギリシャのこと、アメリカの大統領選挙運動の中継などです。今インターネットでいろいろ探してやっと記事を見つけました。</p>

<p>日本では各メディアがこの試合について伝えていたのに反し、ドイツではテレビ放映されなかったということです。どうりで私も知らなかったわけです。</p>

<p>しかも　この試合を見たい人はインターネットで見るように、とも書いてあります。テレビ報道されなかったことの理由は書いてありませんでした。</p>

<p>また一般市民のなかでも今回の女子サッカーは話題に上ることがありませんでした。サッカー試合のあった時間についても　ユーロスポーツのほうで把握していなかったらしく、日本のメディアを通じて知ったほどだそうです。 </p>

<p>アルガルヴェ・カップ大会がそれほど重要でなかったから、ライヴが流されなかったのだろうか、と書いてあります。ユーロスポーツ番組では　サッカー試合でなく、同じ時間に行われたトライアスロン競技のほうのライヴを流していました。 </p>

<p>結局　この試合を見たければ、ユーロスポーツのライヴ・ストリームで見て下さい、有料かもしれませんが、とも書かれています」</p>

<p>　この事実を日本人に伝えると「本当か」と皆さん驚く。日本ではなでしこジャパンの活躍が詳細に報道され、帰国時の成田空港風景をテレビで放映したほどだが、ドイツでは全く無関心。国が違えば、対応が反対となる典型事例だろう。</p>

<p>美女でなくても美女とは！！</p>

<p>2012年3月25日の日経新聞「春秋」に、中国のレストランでウェートレスに注文する際、なんと呼び掛けるかについて、面白い記事が掲載された。</p>

<p>日本では、一般的にウェートレス女性に呼び掛ける際は「すみません・・・」とか「おねえさん」で、時には特別に「お嬢さん」と言うのが精々だろう。</p>

<p>ところが隣国中国では、呼びかけがドンドン変化している。計画経済時では「同志・トンチー」と呼ばれ、同志が同志に提供するのだから、サービスは悪いのが当たり前だった。</p>

<p>改革・開放政策が本格的に動き出して、急速に使いだしたのが「小姐・シャオジェ」という言い方。もともとは、未婚の女性に対する伝統的な呼び方であるが、これが復活した。これは今でも台湾や香港で使われている。</p>

<p>ところが大陸、特に北京や東北地方の都市部では近年、カラオケボックスやクラブが多くなってきて、これらに勤める女性にも「小姐」が使われて、レストランのウェートレスにとっては、好ましくないニュアンスになってきた。</p>

<p>代わって広がったのは「服務員・フーウーユエン」という呼び名だが、これはいくら何でも味気ない。ということで、とうとう上海では「美女・メイニュー」と呼び掛ける人が増えてきたという。</p>

<p>この「春秋」記事が出たのが3月25日、翌26日に上海に入ったので、早速地元の女性数人に聞いてみたところ「その通りです」という明快な回答。</p>

<p>時代が移るにつれて、言葉も替わるのは当たり前であるが、「美女」というのは言いすぎではないか。すべてのウェートレスがこの呼び名に当てはまるとは思えないし、言われた方も照れるのではないかと思うが、中国人は気にしないのだ。日本女性なら、多分、照れて、恥じらう可能性の方が高いだろうと思う。</p>

<p>しかし、この状況を知らず、中国へ旅行に行き、レストランで「美女」と呼び掛けしない結果、ウェートレスから雑なサービスを受けて「やはり中国はサービスが問題だ」と評価してしまうのは、間違いになるかもしれない。</p>

<p>国が違えば、同じ意味の言葉でも、ニュアンスが異なる場合が多いが、中国は変化が激しいので、観光客も大変だ。</p>

<p>だが、これが中国の実態なのだから、よいサービスを受けようと思ったら、相手国の実情に合わせないといけないのだろうが、目まぐるしいことだ。</p>

<p>リュクサンブール宮殿</p>

<p>パリ地下鉄でオデオン駅ＯＤＥＯＮへ、そこから歩いて6区リュクサンブールＬＵＸＥＭＢＯＵＲＧ公園へ向かった。</p>

<p>地図では公園と宮殿が別表示されていて、宮殿と書かれている方はフランス元老院議会のセナＳĒＮＡＴである。</p>

<p>16世紀の昔、ここにはリュクサンブール公が居住しており、ルイ13世の母マリー・ド・メディシスや、孫のモンパンシエ公爵夫人や、ルイ18世などが居住した宮殿が、今は議会になっているのである。</p>

<p>フランス議会は二院制である。国民議会と元老院があり、日本とは違って、両者とも独立した議会で、元老院は間接選挙で選出され、任期は6年、3年毎に半数を改選される仕組みである。国民議会は、7区のブルボン宮にある。</p>

<p>牡蠣養殖地として著名なアルカッション地区の女性市長が、この元老院の議員を兼ねていて、その紹介で特別に見学させてもらったのが、2月28日。フランスでは市長が議員を兼ねていることが多い。</p>

<p>この日は、フランソワ・フィヨン首相を廊下で見かけたように、ギリシャ問題で重要会議があり、議員は<br />
多忙で秘書が案内してくれた。この秘書、父が戦後最初の在日外交官だったと打ち明けてくれる。</p>

<p>正面入り口から入ると、各政治家のための木製のキャビネが設置してあり、そこから「名誉の階段 Escalier d’honneur」が重々しく、ここを上がり1800年代に改築された議場に入ると、議長席の後ろには、歴代の著名な政治家ジャン＝バティスト・コルベールなど、6人の彫刻が目を惹く。</p>

<p>　さらに、一階の「ゲストの部屋 Salle du Livre d’Or」と名づけられた小さな部屋は、1816年にすべて木で造られ、装飾は繊細で、さすが文化国家と理解したが、最も華々しくみごとと感じたのは議会図書館である。王朝華やかし頃の一場面にいるような気持ちになる。<br />
  <a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/012 (2).html" onclick="window.open('http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/012 (2).html','popup','width=640,height=480,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/012 (2)-thumb.JPG" width="200" height="150" border="0" /></a><br />
        　(名誉の階段)　　　　　　　　　　　　　　</p>

<p><a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/001 (3).html" onclick="window.open('http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/001 (3).html','popup','width=1350,height=1235,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/001 (3)-thumb.jpg" width="163" height="150" border="0" /></a><br />
        (議会図書館)</p>

<p>リュクサンブール宮殿を見学し、改めて、分かったことがある。それは「主要な構造がすべて石造り」<br />
あるということ。石であるから今日まで遺り、現在でも使われているのだ。過去の支配者層が権力をもって建築した石造りモニュメントが、現代に文化財産として生き遺って、実用化されているのである。</p>

<p>日本には、このような石造りの大きいモニュメントはない。何故に、日本人がフランスに行ってモン・サン＝ミシェルやベルサイユ宮殿等を見に行くのは、日本にはなく、珍しいからで、これが観光であると、改めて納得した次第。</p>

<p>外国人から見た日本の魅力とは何か</p>

<p>　日本を訪れる外国からの観光客は、日本には巨大な石造りのモニュメントがないことを承知し、外国にない日本独自の魅力を求めてくるはずだ。それは何か。そのところを妥当に理解して、そこから観光政策を展開しないといけないだろう。次号続く。以上。<br />
</p>]]>
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<title>２０１２年３月２０日　日本のギリシャ問題を考える・・・その二</title>
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<modified>2012-03-20T01:39:56Z</modified>
<issued>2012-03-20T01:34:36Z</issued>
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<summary type="text/plain">ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター 環境×文化×経済　山本紀久雄 ２０１２年３月２０日　日...</summary>
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<dc:subject>YAMAMOTO・レター</dc:subject>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄<br />
２０１２年３月２０日　日本のギリシャ問題を考える・・・その二</p>

<p>日本はギリシャ化するか</p>

<p>　２００５年１月、日本の財務省はロンドンとニューヨークで戦後初の海外投資説明会（ＩＲ）を開いた。海外の機関投資家に日本国債の「魅力」をＰＲし、購入してもらおうとしたもので、その後も定期的に欧米、アジアの大都市で同様の海外ＩＲを開催している。</p>]]>
<![CDATA[<p>その結果、海外投資家保有比率は２００８年９月に７．８％となった。しかし、その後は低下し２０１０年末には４．８％にとどまったが、２０１１年６月末には５．７％に上昇した。これはギリシャ危機などの影響で海外投資家の日本国債への投資が増えたものである。　では、この海外投資家保有率が増えるとどうなるか。</p>

<p>ここでギリシャ国債の海外投資家保有比率を見てみよう。２００５年から１０年の平均で約７１％である。ギリシャ国債の高金利につられて外国の銀行などが買っているのだ。</p>

<p>　しかし、デフォルト（債務不履行）の危機になったので、一斉に売って逃げ出そうとする。だが、誰も買わないので、ＥＣＢ（欧州中央銀行）が「売り逃げ」の受け皿として引き受けている。</p>

<p>　ここを注視したい。日本国債の海外投資家保有比率が仮にギリシャ並みになって、日本がデフォルト危機に陥れば、市場は日本国債の売り一色になるが、どこが引き受けてくれるのか。日本の場合、ギリシャにとってのＥＣＢはない。　日本国債の海外投資家頼みは、ギリシャ以上に危険であろう。<br />
　<br />
明治天皇がご存命ならば</p>

<p>３月１１日の政府主催の東日本大震災追悼式で、台湾代表に献花の機会がなかったことについて、「本当に申し訳ない。行き届いていなかったことを深く反省したい」と野田首相は１２日の参院予算委員会で陳謝したが、台湾からの震災義援金は官民合わせて約２００億円と世界トップクラスであり、親日国であることを考慮に入れない民主党政府の外交神経の雑さに問題だと感じる。</p>

<p>また、自民党の世耕弘成氏から、追悼式で、天皇、皇后両陛下がご退席になる際、場内が着席していたとして、「どこの国でも全員起立するものだ」と批判され、藤村官房長官は「（議事進行は）事務方で詰めてきたものを直前に聞いた。おわびするしかない」と謝ったが、民主党の尊皇神経の雑さには困ったものだと感じるが、その問題はさておき、明治天皇が外債発行に反対された事例を紹介したい。</p>

<p>今上天皇陛下と明治天皇では、そのお立場が異なるので比較は出来ないが、仮に、明治天皇がご存命ならば、国債の海外投資家への発行は、直ちに禁止する聖断を下されたであろう。明治十三年（１８８０）五月、大隈参議は財政難を救うため外債５千万円発行しようと閣議に諮ったが、賛否相半ばして大混乱に立ちいたった。そこで明治天皇に裁断を仰いだところ、次のような直筆の沙汰書で拒否されたのである。</p>

<p>「朕素ヨリ会計ノ容易ナラザルヲ知ルト雖、外債ノ最も今日ニ不可ナルヲ知ル。去年克蘭徳（グランド）ヨリ此ノ外国債ノ利害ニツイテ藎(じん)言(げん)猶耳ニ在リ。・・・中略・・・勤倹ヲ本トシテ経済ノ方法ヲ定メ、内閣所省ト熟議シテ、之ヲ奉セヨ」</p>

<p>　この克蘭徳（グランド）とは、明治十二年（１８７９）に来日した米国前大統領Ｕ・Ｓ・グランド将軍のことであるが、当時、明治天皇は二十六歳、グランド五十七歳、通訳と三条実美のみを伴った会談が八月十日、二時間に渡って浜離宮で行われ、その際にグランドは特に外債について強調し警告した。</p>

<p>「外国からの借金ほど、国家が避けなければならないことはない。弱小国家に、しきりに金を貸したがっている国があることはご承知かと思う。そうすることで優位な立場を確保し、不当に相手を威圧しようと狙っている。彼らが金を貸す目的は、政権を掌握することにある。彼らは常に、金を貸す機会を窺っている」</p>

<p>　この助言を明治天皇は深く理解しており、大隈参議への拒否となったわけである。</p>

<p>川北隆雄氏試算Ⅹデー</p>

<p>　以下の表は川北隆雄氏（中日新聞・編集委員）が試算したものである。<br />
 <a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/001 (4)1.html" onclick="window.open('http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/001 (4)1.html','popup','width=968,height=849,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/001 (4)-thumb.jpg" width="171" height="150" border="0" /></a></p>

<p>　<br />
約１０年後に、政府債務残高が個人金融資産を食いつぶす。しかし、これは計算上なので、別枠で復興費、交付国債という形で増やしているから、現実にはもっと早まると推測し、そのタイミングは自民党の「Ⅹ－ｄａｙプロジェクト」の指摘した「今後七、八年以内」と川北隆雄氏も想定している。</p>

<p>だが、冒頭の日経新聞報道に見る如く「世界の多くのヘッジファンドが、今回は自信を持って売りを仕掛ける方針だという」という状況では「Ⅹデーは早まる」可能性も否定できない。</p>

<p>誰が被害をもっともかぶるか</p>

<p>　財政が破たんした場合、誰が責任を取るのか。歴代首相や財務大臣か、政治家か、財務官僚か、彼らは責任を取らないだろう。政治家も官僚も破たんした場合、それなりに年金は大幅にカットされ、物価も急騰するから生活は苦しくなるだろうが、彼らは情報が豊富に入るのであるから、事前に対策を講じていくだろう。</p>

<p>　ところが、一般人の大多数はそのような逃げ方ができない。では、どうなるのか。それは、自らが暮らす地方自治体の体力具合で影響度が違ってくるものの、大体はカリフォルニア州ヴァレーホ市の実態となるであろう。</p>

<p>「ブーメラン」最後のまとめ</p>

<p>　マイケル・ルイスは「ブーメラン」の最後に以下のようにまとめている。</p>

<p>「返済がむずかしいほどの、もしかすると返済不可能なほどの額まで借金を重ねていくとき、人の行動は同時にいくつものことを語っている。明らかに語っているのは、手持ちの資金で購(あがな)える以上のものが欲しいということだ。やや控えめに語っているのは、現在の欲求はとても重要なものだから、それを満たすためなら、将来ある程度の財政難をきたすのも致しかたないということだ。</p>

<p>しかし、実際にそういう取引を行う時点で、人が暗黙に語っているのは、いざその財政難が訪れたら、なんとか切り抜けてやるということだ。当然のことながら、いつも切り抜けられるとは限らない。</p>

<p>しかし、切り抜けられるという可能性を排除することは誰にもできない。そういう楽観主義は、どれほどばかげたものに見えようと、それを胸に宿した人間にとっては、じゅうぶん賭けてみる価値があるものなのだ。ぞっとする話ではないか」</p>

<p>このまとめを深く胸に刻み、併せて、ヴァレーホ市新任の市政担当官が、いちばんの問題は、財政上の問題は症状にすぎず、その病根は文化にあると発言し、どうやって、市全体の文化を変えるのかの問いに、「まずは、自分の内面に目を向けることです」という言葉を再度振り返りたい。</p>

<p>我々日本人一人ひとりの人間性と借金に対する常識に通じる指摘と考えたい。</p>

<p>最後に提案したいことは、一人ひとりが自らの財政状況に応じて、今からシミュレーションし、その日が来ても慌てないようにすることが最も大事と思います。以上。<br />
</p>]]>
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<title>２０１２年３月５日　日本のギリシャ問題を考える・・・その一</title>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄</p>

<p>２０１２年３月５日　日本のギリシャ問題を考える・・・その一</p>

<p>日本国債への仕掛け</p>

<p>　日経新聞「大機小機」（２０１２．２．１８）が<br />
「これまで安全資産として買われてきた円が、２０１２年には円安への転換点を迎える可能性が高いうえ、過去に日本の国債売りを仕掛け、ことごとく失敗してきた多くのヘッジファンドが、今回は自信を持って売りを仕掛ける方針だという」と、世界からの日本経済への見方が変わってきたことを述べた。</p>]]>
<![CDATA[<p>　では、ヘッジファンドはどうやって売りを仕掛けるのか。それにはＣＤＳ（クレジット・デフォルト・スワップ）というデリバティブ商品を使う。ＣＤＳとは債権のデフォルト（債務不履行）をヘッジするための金融商品である。<br />
　<br />
例えば、日本国債を持っている人がいて、日本が倒産したら日本国債はボロ値となる。しかし、日本国債のＣＤＳを買っておけば、それを売った人から損失分を貰えるというもので、その為にはＣＤＳを買う人が、最初に決められた保険料、仮に日本国債を１００億円保有しているとして、年間１％の保険料であったら、１億円ずつ支払えば、日本が倒産しても損しないのである。</p>

<p>　また、日本国債を保有していない人でも、このＣＤＳを買える。この場合、年間１億円払えば、日本が倒産したら最大で１００億円儲かることができる。</p>

<p>つまり、これはギャンブルである。　他人の家に火災保険を掛けて、他人の家が燃えるのを祈るような賭けであって、債権がなくても、デリバティブ商品の売り手と買い手がいれば成り立ち、無限大の大きさの市場を作り出せるのである。</p>

<p>これがアメリカのサブプライムローンの仕掛けで、ヘッジファンドが住宅ローン仕組み債を空売りし、巨万の富を得た手法である。</p>

<p>この手法でいよいよ自信を持って日本国債に仕掛けてくるのだという。</p>

<p>アメリカの中のギリシャはどこか</p>

<p>　日本国がギリシャのような倒産状態に陥った場合、そのようなことはないと思うが、仮に発生した場合、日本のどこが、誰が、最も損害を被ることになるのだろうか。</p>

<p>その注意喚起のために、事前にシミュレーションしておいた方がよいと思うので、それをマイケル・ルイス著の「ブーメラン」（２０１２年1月）の中から紹介したい。</p>

<p>書名の「ブーメラン」とは、サブプライムローン仕掛けで、欧州が被った損失が、ブーメランのようにアメリカに戻って、地方都市に住む人々の生活を直撃しているという意味である。「世紀の空売り」（２０１０年）、映画になった「マネーボール」（２０１１年）に続くマイケル・ルイスの力作である。</p>

<p>まず、「ブーメラン」は最初にアメリカ全体の問題を述べる。<br />
①	２００２年から２００８年にかけて、州は住民と足並みそろえて債務を積み上げた。住民の負債額は全体で見てほぼ二倍、州の支出は約一・七倍になった。</p>

<p>②	１９８０年には、州の年金原資のうち、株式市場に投資されたのは２３％にすぎなかったが２００８年には、その割合が６０％にまで増えている。</p>

<p>③	財政の穴は数兆ドルに広がり、その穴を埋めるには、ふたつの選択肢・・・公共サービスの大幅縮減か債務不履行か・・・の一方もしくは両方を実践するしかなかった。</p>

<p>④	この国はどんどん、財政的に安定した地帯と危ない地帯に色分けされていくだろう。お金があって引っ越しできる人たちは、引越しする。お金がなくて引っ越しできない人たちは、引越しせず、最終的には州や自治体の援助をそれまで以上に当てにする。それが、事実上の“共有地の悲劇”（多数者が利用できる共有資源を乱獲することによって資源が枯渇すること）を招く。</p>

<p>このようにアメリカの全体的な状況を述べた後、いちばん憐れむべき市としてカリフォルニア州サンフランシスコのベイエリア内にあるヴァレーホ市Vallejoを紹介している。<br />
①	２００８年、多数の債権者との折り合いが付けられず、ヴァレーホ市は破産を宣告し、２０１１年８月、スタンダード&プアーズがアメリカ国債の評価を格下げしたのと同じ週に破産申請が認められた。最終的に、ヴァレーホの債権者の手もとには１ドルに対し５セント、公務員の手もとには１ドルに対し２０ないし３０セント程度の金が残された。</p>

<p>②	破産の宣言以来、警察署と消防署の規模は半分に縮小された結果、自宅にいても安心できないと訴える人がかなりいて、その他のサービスは、事実上、まったく実施されなくなった。</p>

<p>③	したがって、どこにでも駐車することができ、違反切符を気にする必要はなくなった。駐車違反を監視する婦警もいないからだ。</p>

<p>ここまで「ブーメラン」を読んでハッと気づいた。そういえば昨年１月末にナパ・バレー　ＮＡＰＡ　ＶＡＬＬＥＹ、ここはカリフォルニアワイン産地として有名なところだが、ここを訪問した際、途中二店舗のスーパーに立ち寄ったことがあった。</p>

<p>初めに行ったのがウォルマートで、次に行ったところの名前は覚えていないが、古く大きく暗いイメージのメキシコ人を対象にしたようなスーパーで、ここの所在地がヴァレーホ市だった。</p>

<p>その時地元の人からざっと聞いたメモを見なおしてみると、ヴァレーホ市の年間赤字は１６００万ドルで、主な理由は歳入８０００万ドルのうちなんと８０％を警官、消防士等の人件費に充てていたとある。もともと労働者階級の多いあまり安全な地域ではなかったが、警官が減らされたことから、地元の人がボランティアで警備にあたっているが、犯罪は多くなり、売春婦が急増したともメモにある。</p>

<p>再び「ブーメラン」に戻ってみたい。<br />
④	新任の市政担当官は、ヴァレーホ市がかかえるいちばんの問題は、財政上の問題は症状にすぎず、その病根は文化にあると次のように発言した。</p>

<p>⑤	要するに、人間の問題なのです。互いへの敬意、誠実さ、そして、美質を獲得しようという気概、そういうものを学ぶことです。文化はおのずから変わります。しかし、人間は意思的に変わらなくてはなりません。意思を曲げて納得しても、それは意見を変えたことになりません。</p>

<p>⑥	著者が「どうやって、市全体の文化を変えるのですか」と聞くと「まずは、自分の内面に目を向けることです」と市政担当官が答えた。</p>

<p>破産したヴァレーホ市について市政担当官は、問題の根源を人間にあると判断しているのである。これを的外れと考え、財政問題と直接関わらないと思うか、それとも人間性の本質を突いた鋭い指摘と捉えるか。その受け止め方は様々であろうが考えさせられるポイントである。</p>

<p>次は日本について検討してみたい。</p>

<p>日本の財政悪化シミュレーション</p>

<p>　２０１１年６月１日、自民党の「Ⅹ－ｄａｙプロジェクト」（座長・林芳正政調会長代理）は、衝撃的な報告書を発表した。「今後七、八年以内」に日本国債の発行は限界に達する、というのだ。つまり、日本財政破綻のⅩデーは七、八年後というわけである。（参照　川北隆雄著「日本国はいくら借金ができるのか？」）</p>

<p>　このプロジェクトは、民主党のバラマキ政策による財政の悪化に懸念を抱いたメンバーが、関係各分野にヒアリング調査を行って報告書をまとめたもの。</p>

<p>　現時点での日本財政は、豊富な国内金融資産などを背景に、国債市場は安定しているが、家計貯蓄率の低下や、経常収支の黒字幅の縮小などを原因として、国債を国内の投資家だけで消化できなくなるというものである。</p>

<p>　国債などの政府債務残高を国内貯蓄だけで賄えなくなると、どうなるか。日本国債の市場価格が下落し、長期金利が高騰する。この因果関係は一般に熟知されている通りである。</p>

<p>　だが、話はこれだけでなくなる。まず、国債を大量に保有している金融機関の財務状況が悪化し、破綻する可能性が生じ、預金者は引き出しを求めて、金融機関に殺到する、いわゆる「取り付け騒ぎ」が起きるだろう。加えて、銀行の機能が低下するので、資金調達面で難しくなり、投資が抑制され、債務を抱えた企業の倒産が続出する。</p>

<p>さらに、日本国の国債金利の上昇は、金利利払い費の増加を意味し、既に苦しい財政を一段と悪化させていく。</p>

<p>アメリカがサブプライムローンを仕掛け、世界中に経済恐慌損失を与えた結果、ギリシャの国家破綻問題として現れ、アメリカにもブーメランとして返っていったのがヴァレーホ市実態である。では、ヘッジファンドが狙う日本経済、我々はどう対応すべきか。次号続く。以上。<br />
</p>]]>
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<title>２０１２年２月２０日　台湾総統選挙から日本を考える・・・その二</title>
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<modified>2012-02-20T21:52:50Z</modified>
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<summary type="text/plain">ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター 環境×文化×経済　山本紀久雄 ２０１２年２月２０日　台...</summary>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄<br />
２０１２年２月２０日　台湾総統選挙から日本を考える・・・その二</p>

<p>派手な選挙戦だったが争点は単純</p>

<p>今回の訪問で、台南の民進党の蔡英文候補陣営事務所に訪問してみました。事務所内には大きいポスターが一面に張られ、当然ですが留守番担当女性しか残さず、街中を選挙カーが10台以上連ねて連呼している姿を見ると、一見激しい派手な選挙であったことは認めます。</p>]]>
<![CDATA[<p>しかし、両者の主張は「対中国スタンスは大事にする」という点でお互い同じであって、差は「中国との関係構築づくりでどちらがより有利か」という視点、それは「経済的にどちらの方が今の台湾にとって有利か」に言いかえられますが、あくまでも経済面からの対決だけだったように思えるのです。</p>

<p>つまり、二候補主張の違いは「中国との立ち位置の差」なのです。かつての「大陸と統一か」「大陸から独立か」という二者択一をめぐった激しい舌戦とは異なっていました。それは行政院が2011年11月に実施した意識調査結果を、二候補が尊重して選挙に臨んでいるからです。</p>

<p>調査結果では「統一・独立」問題について、「現状維持」を望む層が86.6%もいるのです。大陸との関係で、今の状況を変化させたくないというのが圧倒的世論なのです。</p>

<p>たとえ話</p>

<p>大陸との関係を台湾20歳代女性に、大陸を剛健な男性になぞらえて展開してみます。</p>

<p>●「台湾ちゃん」・・・「確かに彼は（大陸）は、体が大きくて強い（人口・国土面積・資源力）が、まだまだお金持ちじゃないわね（一人当たりＧＮＰ）。それと荒っぽいでしょう（軍事力シャカリキ増強・南シナ海での行動）。相手にもっと優しくしないともてないわね」</p>

<p>●「大陸中国君」・・・「最近魅力的になったなぁ台湾ちゃん（大陸に進出企業）は、お金（経済力）と、おしゃれ感（技術力）もあるので大歓迎だよ。長いこと別居していた香港と、よりを戻して結婚（1997年香港が大陸に返還）してみたが、あいつらはインターナショナルな金持ち（国際金融市場保有）で、美人で高慢ちき（英国仕込み）だから、そろそろ新しい愛人（台湾）が欲しいなぁとずっと思っているよ」</p>

<p>●「台湾ちゃん」・・・「正妻のほかに愛人が欲しいなんて失礼だわ。私のお金と（経済力）とインテリ度（ハイテク産業力）の魅力に憧れるのは分かるけど、一度愛人になってしまうと大陸得意の虐待（税などで収奪）が始まるので、いくらうまい話をしてもうかうかのれないわ」</p>

<p>●「大陸中国君」・・・「そんなこと言っても、国連が台湾ちゃんは俺のものだと言っているぞ。早く来ないと一生男と縁がなくなるぞ」</p>

<p>●「台湾ちゃん」・・・「そんなことは分かっていわ。国連の意見は分かるけど、簡単に結論（統一か独立）は出せられないわ。だって今はお金があるし、世界中へ旅行出来るし、アメリカや日本と親友だし、とにかく快適な生活しているのよ。しばらく今のままでいいと思っているの」</p>

<p>●「大陸中国君」・・・「じぁ、まぁこちらもいろいろ問題（チベット等）を抱えているので、ジックリ長期戦で待つことにするか。その間にこっちはもっとよくなるから、その時台湾ちゃんにもてるような条件を出すので、いずれ愛人になること約束しようよ」</p>

<p>●「台湾ちゃん」・・・「そこが大陸君の欠点なのよ。すぐに結論を出そうとするから近隣（周辺国）から嫌われるのよ。私の今の気持ちを黙ってやさしく見守ること出来ないの」</p>

<p>●「大陸中国君」・・・「こっちも今年の11月には親父が代わる（主席交代）から、それまではお互い喧嘩しないでいくしかないなぁ。ただし、代わった親父（習近平）の考え方いかんでは、ちょっと乱暴になるかもよ」</p>

<p>●「台湾ちゃん」・・・「よくおぼえておいて。私の気持ちは当分今のままが良いの。そっとしておいてよ」</p>

<p>この「台湾ちゃん」の気持ちが台湾経済界の発言です。選挙前、創業者が急進的な台湾独立の主張で知られる、台湾化学大手「奇美実業」の寥錦祥董事長が「中国との安定した関係の発展は今後も続けるべきだ」と発言し、国民党支持を表明しました。今までの考え方を変えたのです。また、その他の大手有力企業の多くも、馬英九総統支持を明確にしました。民進党の蔡英文候補では、対中国関係が経済面で一抹の懸念が残ると考えているからです。</p>

<p>これは今まで企業が政治的発言を慎んできた台湾では見られなかった現象であり、ここに今の台湾人の気持ちが顕れています。</p>

<p>今や台湾人は、昔の「外省人⇒1945年以降に台湾に渡って来た漢族系の人＝大陸との統一派＝国民党」と、「本省人⇒1945年以前に台湾に来ていて台湾語を話す人＝大陸からの独立派＝民進党」という対立図式は、表面上時代遅れの感覚になりつつあると感じます。</p>

<p>フォルモサを考える時が来ているのではないか</p>

<p>しかしながら、台湾の国民生活にとって経済だけでよいのか、もっと大事なものがあるのではないかと強く感じます。そのことをついたのが日経新聞の特集「台湾の選択」（2012年1月16日から18日）でした。</p>

<p>この中での最後の結論見解で負けた民進党に対し「国民党よりも魅力的な政策を打ち出すしかない」と結んで、後は経済政策ではなく、他の面での魅力的な政策主張が必要だといっているのです。その通りと思います。</p>

<p>今回、高雄の国立中山大学 に行きました。台湾高速新幹線の高尾駅から、タクシーで大学構内の研究所建物前に行きますと、女性教授が階段を身軽に笑顔で降りてきました。とてもフレンドリーで、こちらの大型旅行バック見ると、今日宿泊する大学内のゲストハウスホテルへ、生徒に運ばせると非常に分かりやすい英語で語ってくれます。</p>

<p>研究室でもいろいろ親切に説明してくれ、資料も提供してくれ、昼食もゲストハウスでご馳走になり、ここでも「親日」を強く感じました。</p>

<p>夕食は町に出て、中華レストランで教授を招待したいと伝えると素直に頷き、楽しい会話を続けましたが、途中で当方から「台湾はフォルモサFormosaという 麗しの島」と称されるべき島ですね、と話題を提供すると、一瞬、顔が曇り、眉間に皺を寄せました。</p>

<p>実は、その表情変化の背景には、教授の専門が存在しているのです。</p>

<p>教授の専門は台湾近海に生育している「イボニシ（疣辛螺・疣螺） Thais clavigera」 の研究です。イボニシとは、腹足綱 アッキガイ科 に分類される肉食性の巻貝の一種。極東アジアから東南アジアの一部まで分布し、潮間帯の岩礁に最も普通に見られる貝の一つであって、他の貝類を食べるため養殖業にとっては害貝であるが、磯で大量に採取し易いために食用にされたり、鰓下腺（パープル腺）からの分泌液が貝紫染めに利用されたりしています。</p>

<p>ところが、環境ホルモンの影響によって、生物の生殖システムに与える危害は大きく、種の生存に大きな脅威となっていて、その証明としてイボニシの性別が乱れているらしく、その研究を手伝った助手、6か月の赤ちゃんがいる女性ですが、あまり海のものは食べないようにしていると発言しましたように、近海環境に懸念が残ります。</p>

<p>そういえば、高雄郊外の川辺を通った際、すごい数の煙突地区があり、あれは何かとドライバーに聞くと、製油所だという答えでしたが、空気が悪く窓は開けられなく、公害問題がまだ十分に改善していないというのが実態だと思います。</p>

<p>台湾人にとって魅力的な政策とは</p>

<p>教授とお酒を飲みながらレストランで一緒に食事し、胸襟を開いて話し合ってみると、ようやく台湾の位置づけが分かって来ました。</p>

<p>かつてフォルモサ・麗しの島と称されるべき台湾が、現在は経済優先・成長のために開発島にしてしまって、かつての公害日本と同じ道を辿っていると分かりました。</p>

<p>日経新聞の特集が示した結論見解「魅力的な政策」とは何か。それは、この教授が「これでよいのか」と、眉間に皺がよった問題ではないかと思います。つまり、それはフォルモサ・麗しの島に戻ることではないかと推察したいのです。</p>

<p>経済での豊かさ追求は必要でしょう。しかし、それを求めるあまり、海に囲まれた台湾が、肝心の海を汚して国民生活を脅かしてはいけないのではないかと思います。</p>

<p>しかし、３：１１の福島原発で海洋投棄をした日本としては、大きな声では言えないのですが、敢えて述べれば、台湾の人々が、現在の経済重点思考を持ちながらも、自然環境も視野に入れた快適な生活島としてのフォルモサに戻る方向へ、ギアチェンジが必要なタイミングが来ているような気がしてならない。それが今回の台湾訪問の感想でした。</p>

<p>この課題は日本にもそのまま当てはまる</p>

<p>台湾の未来アイデンティティー検討と同じことは日本にもそのまま当てはまります。</p>

<p>日本は人口減を迎えて、いずれは１億人を切る人口数となりますが、その時の姿は今の経済構造社会では成り立ちえないでしょう。</p>

<p>日本人は新しいアイデンティティーを創造する必要があり、それを世論として構築していくことが必要です。</p>

<p>映画「山本五十六」は、マスコミに煽られ世論を間違えた事実を我々に伝えています。同じ過ちはしたくありません。</p>

<p>他国の選挙から自国の課題も考える習慣を身につけたいと台湾を事例にお伝えしました。以上。<br />
</p>]]>
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<title>２０１２年1月２０日　今年の経済は難しい、だが鍵は米国だ（下）</title>
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<modified>2012-01-20T01:56:59Z</modified>
<issued>2012-01-20T01:46:05Z</issued>
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<summary type="text/plain">ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター 環境×文化×経済　山本紀久雄 ２０１２年1月２０日　今...</summary>
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<email>webmaster@keiei-semi.jp</email>
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<dc:subject>YAMAMOTO・レター</dc:subject>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄<br />
２０１２年1月２０日　今年の経済は難しい、だが鍵は米国だ（下）</p>

<p>湿板(しっぱん)写真家ジョン氏（Ｊｏｈｎ Ｃｏｆｆｅｒ）のビジネス</p>

<p>前号でお伝えしたジョン氏の続きです。ジョン氏の放浪目的は修行であって、自分の原点とは何かを探る旅であり、自分は何者なのか、それを問うもので、結局、写真家であることを再認識した過程で、湿板写真に巡りあうことができた。</p>]]>
<![CDATA[<p>さらに調べてみると1946年に湿板写真の博物館があったらしいことと、二人くらい湿板写真家がいたらしいが、それ以上実態がよくわからず、今は誰もしていないことが分かった。</p>

<p>そこでスミソニアン博物館にも行ってみたが、学芸員も知らず、学芸員が上司に報告し、手助けしてくれ、写真の歴史を調べてくれた。これが1976年ころだった。ようやく湿板写真の実態が分かってきてチャレンジしようと意欲が湧き、それからずっと研究している。</p>

<p>この放浪旅の状況はウェブの自分のホームページで公開している。近くに住む大学生がつくってくれたというので、片隅の机の上をよく見るとパソコンがある。自給生活なのにソーラーパネルで最低限電力を持ち、パソコンは所有しているのだ。これになるほどと思う。</p>

<p>湿板写真家として知られてきたのは、このパソコンのおかげなのだ。生活は自給自活だが、情報発信はデジタル科学機器を活用する。だから、ジョン氏は有名になりつつあるのだと納得し、当方もジョン氏のホームページ公開がなければ知り得なかったのだから。</p>

<p>今の活動は、年一回開催のジャンボリー、これはここの土地で開く湿板写真の愛好家の集い。この参加は無料。但し、食費とテントは持参。自分の作品を扱ってくれているギャラリーが、ＮＹに二か所とサンタフェと他に一軒あるように、自分の写真のイメージを評価してくれるクリエーターがいるとのこと。</p>

<p>その他にワークショップを開いている。ワークショップは世界中から申し込みある。オーストラリア、サウジアラビア、ノルウェー、スェーデン、韓国、日本からはまだない。今は愛好家がワークショップ参加者を通じて世界に1000人はいると思う。</p>

<p>ワークショップの2012年受講者は既に全部埋まっている。一回四人の受付で、５月から９月まで展開。このワークショップが最大の収入源。一人800ドル。参加者は変わり者と思える中年者や、南北戦争好きの人が多かったが、最近はアート志向の人と女性が半分来る。昔は女性が来なかったが、心理学と同じで、参加費用を高くすると多くの客が来ると発言。</p>

<p>この湿板写真が受け入れられているもう一つの理由は、ユニークで一枚しかないから。同じものをコピーできない。それが特徴。今までの作品数は何千枚。昔は肖像写真だったが、今はこの土地のものを映している。</p>

<p>と言いつつ写真撮りのスタジオ・テントに案内してくれる。このテント内に暗室と撮影に必要な各材料を保管している。<br />
<a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/020.JPG"><img alt="020.JPG" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/020-thumb.JPG" width="200" height="150" /></a></p>

<p>ここで写してくれたものが次の一枚である。<br />
<a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/019.jpg"><img alt="019.jpg" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/019-thumb.jpg" width="115" height="150" /></a></p>

<p>これは誰か。地元のインディアンか、老齢のサムライか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<br />
　さて、今の日常は、昼間は農業・酪農作業し、夜は手紙書き。メールはしないのですべて連絡は郵便。今回のアポイントも郵便だった。机上のライトとパソコン電源は日本製のソーラーパネルである。13時過ぎに取材が終わり、門まで行き長靴を脱ぐときも肩を差しだしてくれる。</p>

<p>とにかく、ゆったりした動作で、ゆっくり話す。すべてに慌てない。 カメラはアンティーショップで買うか、道端に捨てられているものを拾って使う。</p>

<p>湿板写真は準備に時間がかかり、撮影と現像から完成まで、手間と時間がかかるのが特徴だが、これがよいのだという。今のカメラは手間かからずよい写真が撮れるが、これとは全く正反対なのが自分の生き方であり、それに共鳴してくれる人がこの地に訪ねてくるのだ。だから今は幸せだと言い切る。</p>

<p>これからの生き方は、と問うと「今と同じことしている」と答え「自分の主張を守りながら、農業と畜産を続けること」だとつけ加え、歳をとったら死ぬだけだと笑う。</p>

<p>今の時代の進み過ぎた生活に対するアンチテーゼではないかと思い、再度「過去から見つけてきた湿板写真を通じて、現代生活がもう一度戻るであろう生活へのさきがけ」をしているのではないかと尋ねると「19世紀の生活と、現代の生活を比べながら生活している」と。</p>

<p>今回、この不便な僻地を訪問し、湿板写真家の実態を見聞きし、湿板写真愛好家が増えはじめ、その人達が自宅に同様撮影設備をつくるようになっていることを確認した。</p>

<p>グローバル競争世界では、他人と違うことに対して支払う対価が利益となるのであるから、ジョン氏の他と違う生き方が、少数ではあるが新しい需要を創ったといえる。</p>

<p>これはＪＰモルガンＣＥＯ　ジエイミー・ダイモン氏がいう米国の不変な起業家精神の発揮であって、小規模ではあるが新ビジネスを創った、と思った次第である。</p>

<p>ＮＹの二つ目の事例・手づくりで手間をかける</p>

<p>次の事例を紹介したい。ＮＹ地下鉄でブルックリンに行き、商店街の奥にある倉庫ビル、その大きな運搬用エレベーターで四階に上がりドアが開くと、段ボールの山で、これが会社かと思えないほどの乱雑さで散らかっている企業を訪問した。</p>

<p>これでは以前に見たインド・ムンバイで見た工場と同じレベルで、米国とはとても思えない。<br />
この企業は液体石鹸、固形石鹸、キャンドルなどをこの倉庫内で製造し、日本のトゥモローランドや伊勢丹に納入している。ＮＹではバーニーズなどで取り扱っている。</p>

<p>1991年に両親がブロンクスで創業、その後マンハッタン38丁目で製造していた当時は、ホームレスを使い、1ドルのローソクを100万個という体制の企業だった。</p>

<p>2004年に息子に経営権が移ってからは、今の方法の「完全手づくり・高付加価値方法」に変えたと、二代目30歳社長が次から次へとテキパキと話を展開し、写真も自由に撮ってよいという。写真撮られて、仮に他社に真似されてとしても、その時当社は違う事をしていると胸を張る。</p>

<p>今では磁器容器デザインから、石膏型つくり、粘土を練って型に入れ、それを乾して倉庫内の窯に入れ焼き、その磁器容器に蝋を入れる作業までを、全て手作業でこの乱雑な倉庫内で行っている。</p>

<p>従って、生産された製品は当然ながら均一ではなく、ひとつ一つが少しずつ違っている。不揃いなのであるが、それが当社の売り物だと再び胸を張り、一日に３０個しかできない製品に６万個のオーダーがきているという。</p>

<p>工場内は雑然として、すべて手づくりだから時間と手間がかかっているが、在庫管理とホームページはパソコンで処理。お金出す宣伝は一切しない。パブリシティは歓迎。</p>

<p>昔の工場はこのような実態だったと思う。それを生産性向上という名目で、機械化等によって近代化し、大量生産できる体制にした。だからどこの工場もきれいになっている。</p>

<p>ところが、この企業は昔に戻して、近代化とは無縁の実態だが、それが今の時流だと言い切る。時代への逆行が時流であり、それが当社の伸びている背景で、そのためには「他との違い」を日夜考え続けることだと言い、「手間をかけることが価値を生む」と言い切り、再び自ら強く頷く。</p>

<p>帰りには製品をプレゼントしてくれた。成功したという自信に溢れている。再び、この企業はひとつの時流をつかんでいると感じる。これも起業の事例と納得した。</p>

<p>米国はＶＢ大国だ</p>

<p>米国における2100年のベンチャーキャピタル投資は219億ドル。欧州の４倍以上、日本の15倍以上である。</p>

<p>米国の成人人口のうち起業に携わる人の割合は7.6%と主要先進国で最も高い。</p>

<p>アメリカ経済は難しい時に来ている。マクロ経済政策では救えないと思う。</p>

<p>ひとりひとり、一社一社の工夫と努力で救うしかないと考えるが、お伝えしたような事例の人達はほんの一例であるが、近代化と逆行するアイディアを出し続けている現場を訪問すると、もしかしたらＪＰモルガンＣＥＯ　ジエイミー・ダイモン氏がいうように、米国の未来はまだ続くのかと思う。</p>

<p>今年は米国実態と経済データを注視しウォッチングしていきたい。以上。<br />
</p>]]>
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<title>２０１２年1月５日　今年の経済は難しい、だが鍵は米国だ（上）</title>
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<issued>2012-01-04T23:50:20Z</issued>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター</p>

<p>環境×文化×経済　山本紀久雄<br />
２０１２年1月５日　今年の経済は難しい、だが鍵は米国だ（上）</p>

<p>今年の各立場から見た日本経済<br />
新年明けましておめでとうございます。<br />
まず、2012年の日本経済はどういう展開となるのか。それを各立場の予測を整理してみることから始めてみます。</p>

<p>①経営者⇒社長アンケートによると国内景気は「悪化している」と「横這い」で76％を超え「順調に拡大」はゼロ回答（2012年12月26日日経新聞）。日本航空の大西社長は「今年の景気について『こうなると言い切れる胆力のある経営者は今いないのでは』としつつ『悪いという見通しで構えをつくる必要がある』と発言。（2012年1月3日・日経新聞）</p>]]>
<![CDATA[<p>②民間エコノミスト⇒歴史的な円高や欧州債務危機などのリスクを抱えながらも、日本経済は実質2％前後の成長軌道で推移するとの見方で一致。（日経新聞2012年1月3日）</p>

<p>③日銀短観⇒日銀が12月15日発表した12月の企業短期経済観測調査（短観）は、日本経済が、急減速海外経済と比較的堅調な内需の綱引きになっている状況を浮き彫りにしている。</p>

<p>④政府財政投資⇒復興需要投資に加え、2012年度予算案で公共事業費が実質的に11年ぶり前年比11．4％増に増える。<br />
経営者は弱気、エコノミストは条件付けながらも順調に推移すると見ています。</p>

<p>不透明要因は世界経済</p>

<p>昨年当初、日本経済は順調な歩みを始めたと思った途端、東日本大震災と原発問題危機、続いてギリシャから始まった欧州危機、タイの洪水危機と続き、加えて、超円高がのしかかり、苦しみの経済運営でした。</p>

<p>今年はどうか。国内要因からは大きな不安要素は見当たらない。返って復興需要の本格化と、公共事業費増がある上に、予てから批判の的であった日銀が、マネタリーベースを増やしたという変化、これは日銀が政府と協調して円高緩和策実施であるが、これが続けられれば円安局面に転じる可能性が高くなるので、日本経済にとってはフォローとなる。</p>

<p>しかし、問題は海外経済である。先の見えない欧州ユーロ情勢、米国の景気回復懸念、中国の景気減速傾向など材料に事欠かない。さらに、昨年の3.11のように、現実の世界は予想できないことがおきるから、先を楽観的に見通すことはやめた方がよいだろう。</p>

<p>だが、期待しないという条件下で「予想を裏切る景気回復」もあるかもしれないという「嬉しい誤算」も視野に入れておきたい。</p>

<p>意見が分かれる米国経済</p>

<p>欧州危機状態はしばらく片付かない。だから期待できない。中国はバブル崩壊という状態になったとしても、日本と違って土地は国有であるという前提条件で考えれば、それは上物のマンションバブル崩壊であるから、景気減速といってもそれなりに経済は動いていくのではないかと予測する。だが、米国の先行き予測は難しく、見解は二つに分かれる。</p>

<p>①米国ではリーマンショック後のバランスシート不況に苦しんでいる。2008年初めから四半期ベースでみた実質個人消費の伸び率は年換算で平均0.4%にすぎない。家計が貯蓄を十分に増やすには、まだ何年もかかるだろう。それまで債務が重荷になって米経済は低成長が続く。（モルガン・スタンレー・アジア会長　スティーブン・ローチ氏）<br />
足元の指標が意外にしっかりしているが、長続きするかどうか分からない。家計の過剰債務が多く残っている間は低めの成長が続き、力強い回復はなさそうだ。大きな資産バブルが崩壊した後の典型的な現象だ。（元日銀副総裁　山口　泰氏）</p>

<p>②米経済は改善し始めた。個人消費にも強さが見える。米経済は下振れリスクよりも、上振れして驚くことになるのではと考えている。米国は世界で最もビジネスをしやすく、最高の大学と技術力を持つ。起業家精神も不変だ。成長力を取り戻せる。（ＪＰモルガンＣＥＯ　ジエイミー・ダイモン氏）</p>

<p>米国経済がジエイミー・ダイモン氏の発言通りになれば、日本経済にとって一つの大きな明るい条件となる。そこで、同氏が強調する起業家精神について、実際にお会いした起業家二人を紹介することで、米国経済実態を検討してみたい。</p>

<p>湿板（しっぱん）写真家ジョン氏（Ｊｏｈｎ Ｃｏｆｆｅｒ）のビジネス</p>

<p>昨年11月末、ニューヨーク州のもう少しでカナダに入るという僻地に向かった。目的は湿板写真家ジョン氏のところである。</p>

<p><a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/龍馬.JPG"><img alt="龍馬.JPG" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/龍馬-thumb.JPG" width="87" height="150" /></a><br />
　湿板写真は坂本龍馬の写真で知られている。この写真は高知県桂浜にある坂本龍馬像のモデルとなった写真で、1866年または1867年に長崎にあった上野彦馬写真館にて、井上俊三が撮影したもので、高知県立民俗歴史資料館所蔵品である。著作権の保護期間が満了しているので、各地で使用されている。</p>

<p>湿板写真は1851年にイギリスのフレデリック・スコット・アーチャーが発明したもので、撮影直前にガラス板を濡らし、乾く前に現像する必要があるため、写真乾板の登場とともに市場から姿を消したものである。</p>

<p>技術的には、ヨウ化物を分散させたコロジオンを塗布した無色透明のガラス板を硝酸銀溶液に浸したもので、湿っているうちに撮影し、硫酸第一鉄溶液で現像し、シアン化カリウム溶液で定着してネガを得る。日本語ではコロジオン湿板、または単に湿板と呼ばれる場合も多い。今のデジタル写真に慣れ切った我々には、手間と時間と設備が撮影に必要なので全く異次元であり、手が出ない写真撮り技術である。</p>

<p>朝の9時過ぎ、木組みでつくったジョン氏の粗末な門の前に立つ。門の下に太めの材木を数枚地面に並べ、そこに長靴が置いてある。雨が降ったのか地面がグヂャグヂャで普通の靴では歩けないので、長靴にはき替えようとするが、材木の上ではよくできない。</p>

<p>困っているとジョン氏が体を寄せて肩につかまれという仕草、それに甘えてようやく長靴に履きかえられた。長靴でも歩きづらく、道とはいえない地面を歩いて行くと、ひとつの小屋の前にたどり着いた。見るからに粗末な小屋。全部丸太組である。中に泥長靴のまま入る。</p>

<p>ジョ<a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/008.JPG"><img alt="008.JPG" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/008-thumb.JPG" width="200" height="150" /></a><br />
ン氏の第一印象は仙人。優しい眼をしている。眼鏡越しに見る眼が柔らかい。眼は過去の生活体験が顕れるものだ。この土地は26歳の時に買った。1978年であるから、年齢を計算すると今は59歳だ。敷地は50エーカーある。約6万坪となる。広大だ。当時は安くワイン醸造業者から買ったという。今は高いので買えないともいう。</p>

<p>ジョン氏は小屋の中で、バターとシロップかけて朝食のパンケーキを食べている。シロップはカエデの木から煮詰めてつくり、黒砂糖や牛乳もつくる。そのための大きな装置もある。机らしき上にはいろいろな瓶とか缶が重なっていて、僅かな残されたスペースで食べている。食器はフライパンのまま。ジョン氏は全て自給自足生活。</p>

<p>ジョン氏が語り出す。昔フロリダで5・6年暮らした後、1978年の26歳まで7年間米全国を放浪した。<br />
プロテスタントのメソジストが使っている馬車での一人旅である。</p>

<p><a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/キャプチャ.JPG"><img alt="キャプチャ.JPG" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/キャプチャ-thumb.JPG" width="229" height="150" /></a><br />
お金を持たず、お腹を空かした旅で、生きる最低限ギリギリの生活だった。一年間2000ドルしか使わない。自分の食事代のみ。 馬の餌は道端の草と時折街道筋で餌の提供を受け、自分も食事とシャワーの提供を各地で受け、元々写真家を目指していたので、各地で肖像写真を撮影し稼ぎ、生活費とし、何とか旅を続け、歴史・古いもの・昔の技術を調べているうちに湿板写真をみつけことができた。</p>

<p>　ジョン氏訪問は次号へ続く。今年も世界から日本を見る視点でお伝えして参ります。以上。<br />
</p>]]>
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<title>２０１１年１２月２０日　ユーロ危機で分かったこと・・・その二</title>
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<modified>2011-12-22T23:45:18Z</modified>
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<summary type="text/plain">ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター 環境×文化×経済　山本紀久雄 ２０１１年１２月２０日　...</summary>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄<br />
２０１１年１２月２０日　ユーロ危機で分かったこと・・・その二</p>

<p>戦後66年、ＥＵの盟主はドイツになったこと</p>

<p>ユーロ参加主要国との比較でドイツだけが経常収支が黒字であることを前号で述べました通り、ドイツ一人勝ちなのです。何故にドイツが経済的勝利を得たのか。</p>

<p>それは簡単な背景です。ＥＵ体制がスタートして、ドイツの第二次産業の強さが発揮されたのです。ＥＵ体制前は、ドイツからヨーロッパ各国への機械類等の出荷は輸出扱いでした。各国毎の関税がかかっていましたが、今は関税なしで「域内出荷」となったことから、各国が優秀なドイツ製品を購入しやすくなり、一気に経常収支がよくなりました。ＥＵ体制が味方したのです。</p>]]>
<![CDATA[<p><br />
表はユーロ諸国の経常収支で、一番上の青線がドイツです。これを見るとドイツは2000年のユーロ発足までは経常収支が赤字でした。1989年の東ドイツの統合の後、赤字に転落し、90年代を通じて問題でしたが、<a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/ユーロ各国の経常収支.JPG"><img alt="ユーロ各国の経常収支.JPG" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/ユーロ各国の経常収支-thumb.JPG" width="193" height="150" /></a><br />
ユーロ成立後、急速に黒字を拡大し始めたのです。</p>

<p>ですから、ユーロ加盟16カ国はドイツのお金が目当てで「メルケル詣で」し、その結果は「本来ユーロ17国で物事を決めるべきだが、ドイツが言ったことに他国が従う」（米コロンビア大ジェフリー・サックス教授）という実態になっているのが現実です。</p>

<p>もう一つ大事なポイントは、国民性というものがあるような気がしてなりません。<br />
ドイツの一主婦から以下のメールを頂きました。</p>

<p>「今ヨーロッパは嵐のような状態です。ギリシャのみでなく、イタリアもどうなることか、はらはらさせられます。フランスは依然としてユーロ紙幣の増刷を主張しますが、怖い考えだと思います。”フランス人は考えずに走り出す”とはこのことでしょうか」</p>

<p>このメールには現在検討されている「ユーロ共同債」構想に対し、メルケル首相のみが反対している姿が反映しているのです。</p>

<p>メルケル首相は「国の競争力によって金利の格差がつくことが重要だ」と強調していまして、これは当たり前のことであり、この常識的なことをなくそうとする他国に対し牽制しているのですが、ここにもドイツ人の国民性が顕れています。</p>

<p>ハンブルグのミニチュア・ワンダーランド</p>

<p>そこで、今回訪問したドイツ各地で出会い、見聞きしたいくつかをご紹介し、ドイツ人の「しっかり度」を確認してみたいと思います。</p>

<p>まず、最初に感じるのは、訪問する企業・団体・大学・研究所等での対応の差です。ドイツでは大体のところで「説明するための資料が用意されている」のですが、他国では説明時にこちらから要求しないと資料は提供してくれないのが普通です。</p>

<p>ギリシャなぞは、後で送ると言いながら、送ってこないので催促すると「まだ、送ってありません」という返事だけで、その後も何も資料は届かないのが普通です。これが当たり前のギリシャビジネスの実態らしいのです。こちらが諦めるのを待っているのです。</p>

<p>今回、特にドイツ人の素晴らしさを実感したのはハンブルグの「Ｍｉｎｉａｔｕｒ　<br />
Ｗｕｎｄｅｒｌａｎｄ　ミニチュア・ワンダーランド」でした。</p>

<p>海辺に近い倉庫街につくられたもので、今やハンブルグの人気スポットなっています。ここのアイディアは昔からある普通の発想で「ある場所のミニチュア版」を展示するというものですから、世界各地に同様な展示会場があると思います。日本にもあるでしょう。</p>

<p>しかし、それらとは違う魅力が会場に入ると一瞬にして分かります。倉庫を使っていますから、建物内は無造作なもので、内装なぞ全く綺麗さという点では劣りますが、本来的な素晴らしさがあるのです。</p>

<p>その一番目は、入口におかれているパンフレットです。16カ国の言語でつくられています。その中の日本語パンフレットの日本文を、慎重にチェックして読みましたが、全く違和感がなく正確に書かれていました。果たして、日本で同様の外国語パンフレットを作成した場合、どの程度の正確さが保たれているか心配します。多くのところで見ましたが、日本語を直訳した固すぎる英語になっているのが多いと思います。</p>

<p>二番目は、ミニチュアの緻密さです。以下の写真をご覧ください。<br />
 <a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/104.JPG"><img alt="104.JPG" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/104-thumb.JPG" width="259" height="150" /></a></p>

<p><a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/105.JPG"><img alt="105.JPG" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/105-thumb.JPG" width="200" height="150" /></a><br />
　<br />
写真は実物はたった１．５ｃｍの大きさを拡大したものです。アルプスの雪風景の中にあったものを撮影したのですが、屋根から雪下ろししていて、転落した様子がリアルにつくられているのです。このような細かい部分にも手を抜かず「しっかり」つくられています。従って、もう一枚の写真のように子供が身を乗り出して楽しむということになります。</p>

<p>まだたくさん説明したいことがありますが、このくらいにしてまとめますと</p>

<p>①古い発想で新しい創造⇒新鮮 <br />
②面白い・エンターティメント　　　　 <br />
③驚き・サプライズ</p>

<p>という三点になり、結果として本物としての魅力を感じるので、ここに人が集まり、収益が上がるのです。ドイツ製品がユーロ地域の他国に買われるのもこの理由と同じです。</p>

<p>日本人が見習うべきこと</p>

<p>このハンブルグの「Ｍｉｎｉａｔｕｒ　Ｗｕｎｄｅｒｌａｎｄ　ミニチュア・ワンダーランド」、技術的には日本人にも可能でできるでしょうが、日本人には②面白い・エンターティメント　③驚き・サプライズという二項目が全体的に欠けていると思われてなりません。</p>

<p>このところを外国人と提携して相互助け合うなら、世界中から観光に訪れる施設ができるのではないかと思っています。</p>

<p>最後に日本人が反省しなければならないことに、ドイツと日本は同じように経常黒字国でありながら、何故に純政府債務残高がドイツは57.6%で、日本は117.2%なのかという背景です。日本の国債発行は20年前のバブル崩壊時にとった財政政策に起因しています。簡単に述べれば「パル崩壊時の経済対策を、構造改革で乗り切るべきだったのに、景気対策を繰り返した」ことが今日の結果を招いていることは間違いない事実です。</p>

<p>当時のことを少し振り返ってみます。政権を握っていた自民党の政調会長だった亀井静香氏が次のように語っていました。</p>

<p>「坂道を転がり落ちている。支えねばならない」「トンネルを怪我人なしで抜け出たい」<br />
「一家の稼ぎ頭の父ちゃんが倒れてしまったのだから、子供から借金をしても栄養をつけさせないといけない」（毎日新聞　1999年11月14日）等と言っては、景気対策の規模をどんどん拡大させていったのです。</p>

<p>また、当時の小渕首相は、1999年12月12日に「世界一の借金王にとうとうなってしまった。六〇〇兆円も借金をもっているのは日本の首相しかいない」と語ったのですが、今はその二倍に近づいているのです。</p>

<p>つまり、政治家の誰も構造改革を進めずに、小渕政権時代の自民党政権のままに国家経営をしてきた結果が、ドイツとの大きな純政府債務残高となっているのです。</p>

<p>ドイツのメルケル首相のみが、検討されている「ユーロ共同債」構想に対し反対している姿をみると、日本人と日本の政治家の戦略性なき国民性が問題だと痛切に感じ、日本人は「未来から今を見る」という思考力は皆無に等しく「先をあまり見ないで、今のところで頑張り続ける思考力」の国民だとつくづく思っています。真面目に努力する前に、未来を描き戦略を構築する脳細胞にする必要があります。</p>

<p>今年の日本は大変な年でした。このような年はしばらくないでしょうから来年は期待できると思っています。</p>

<p>皆さんの愛読に感謝です。以上。</p>]]>
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<title>ユーロ危機で分かったこと・・・その一</title>
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<modified>2011-12-05T21:09:31Z</modified>
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<summary type="text/plain">ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター 環境×文化×経済　山本紀久雄 ２０１１年１２月５日　ユ...</summary>
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<email>webmaster@keiei-semi.jp</email>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄<br />
２０１１年１２月５日　ユーロ危機で分かったこと・・・その一</p>

<p>フリクションボールのお土産で恥かく</p>

<p>　11月は仏独に2週間出張しました。ドイツの知人に企業訪問時のお土産に「フリクションボール」をお土産にどうだろうと尋ねたところ、文房具店で販売しているが、日本からわざわざ持参したといえば歓迎されるだろう、という回答だったので東京駅前オアゾ・丸善書店で買い、贈答用に包装してもらい持参しました。</p>]]>
<![CDATA[<p>　「フリクションボール」をご存じでしょうか。「消えるボールペン」のことです。昨年、パリで日本の消えるボールペンが話題なっていると聞きましたので、まだ新鮮だろうと考えてお土産にしようと思ったわけです。</p>

<p>　ドイツで訪問した企業の社長にお土産ですと言って差し出すますと、すぐに袋を開けて一言「中学生の娘が3・4年前から使っている」というではありませんか。</p>

<p>　ビックリし、それからいろいろドイツ人に聞いてみると全員が「子供が使っている」という回答です。日本に戻って大人の日本人に聞くと「フリクションボール」なぞは知らない、という方が多く、これはどうしてなのだろうかとパイロット社に問い合わせしてみると「2006年にヨーロッパで日本に先駆けて販売したところ大ヒットした」とのことで、その理由として「ヨーロッパでは義務教育では鉛筆使用が禁止で、万年筆かボールペンを使用させているのでヒットしたのだ」という回答です。<br />
　<br />
改めて仏独の義務教育の実態を調べてみると「しっかり明確に字を書くよう鉛筆使用が禁止」ということが分かりました。</p>

<p>　なるほどと思いましたが、今まで何回もヨーロッパに行き、小学校・中学校にも訪問しているのに、鉛筆使用禁止ということは把握していなかったわけで、随分知らないことが多いと反省しているところです。これはユーロ危機でも同様です。</p>

<p>ユーロ危機で分かったこと</p>

<p>　今回のユーロ危機で分かったことは、<br />
　（１）ギリシャという国は特殊であること<br />
　（２）戦後66年、ＥＵの盟主はドイツになったこと<br />
ではないかと思います。</p>

<p>（１）ギリシャという国は特殊であること　</p>

<p>ギリシャが特殊なことは、既にお伝えしておりますし、新聞紙上で毎日のように問題点が取り上げられていますので、十分ご存じだと思いますが、大事なことをひとつだけ述べれば「今のギリシャ人には古代ギリシャ人の血が一滴も流れていない」というドイツ人学者の見解です。（内山明子著　国立民族学博物館『季刊民族学』123号2008年新春号の『ギリシャ・ヨーロッパとバルカンの架け橋』）</p>

<p>　これが発表された時にはギリシャ国内に衝撃が走りましたが、実際にギリシャ各地を歩いてみた感じでは、古代ギリシャ人の血が入っていない、というのは事実ではないかと実感しています。　</p>

<p>つまり、カール・ヤスパース（独）が言う「人類の枢軸の時代」、紀元前500年頃を中心とする前後300年の幅をもつ時代を「枢軸時代」と称し、人類の歴史に多大な影響をもたらした大いなる賢人がずらりと出現し、中国では孔子と老子が生まれ、中国哲学のあらゆる方向が発生し、墨子や荘子や列子や、そのほか無数の人びとが思索し、インドではウパニシャット（宗教哲学書）が発生し、仏陀が生まれ、懐疑論、唯物論、詭弁術や虚無主義に至るまでのあらゆる哲学的可能性が展開されました。</p>

<p>イランではゾロアスターが善と悪との闘争という挑戦的な世界像を説き、パレスチナでは、エリアから、イザヤおよびエレミアをへて、第二イザヤに至る予言者たちが出現し、ギリシャでは、ホメロスや哲学者たちパルメニデス、ヘラクレイトス、プラトン、更に悲劇詩人たちや、トゥキュディデスおよびアルキメデスが現われたのです。</p>

<p>以上の賢人たちが、地域が異なりながら、どれもが相互に知り合うことなく、ほぼ同時的にこの数世紀間のうちに発生したわけで、この時代を「人類の枢軸の時代」というのですが、この栄光ある古代ギリシャ人と、今のギリシャ人は血でつながっていないということを知り、改めて、今回のユーロ危機発生がギリシャ国家の粉飾決算から始まったことと結び付けると「なるほど」と深く納得したわけです。</p>

<p>「ギリシャ人のまっかなホント」（アレキサンドラ・フィアダ）という1999年に出版されたコミカルな本があり、同書で「これだけは断言できる。ＥＵ定数にギリシャ人を巻き込んだシステムは、じきにギリシャ的になる」と、ＥＵ加盟国はいずれギリシャに感化されていい加減になっていくと”予言”していました。（2011年7月2日週刊ダイヤモンド　加藤出氏）</p>

<p> また、ユーロ発足時のブラックユーモア「THE PERFECT　EUROPEAN SHOULD BE...」直訳すれば「あるべき完璧なヨーロッパ人とは……」となり、「こういう各国の人々が集まっているのだからEUの将来も万々歳だよね」という皮肉を述べていました。<br />
DRIVING LIKE THE FRENCH <br />
　　　　　　（フランス人のように運転マナーがよく）<br />
HUMOROUS AS A GERMAN <br />
　　　　　　（ドイツ人のようにユーモラスで）<br />
CONTROLLED AS AN ITALIAN <br />
　　　　　　（イタリア人のように自制的で）<br />
SOBER AS THE IRISH <br />
　　　　　　（アイルランド人のように酒嫌いで）<br />
HUMBLE AS A SPANIARD <br />
　　　　　　（スペイン人のように謙虚で）<br />
ORGANIZED AS A GREEK <br />
　　　　　　（ギリシャ人のように整理整頓好きで）<br />
　ギリシャに対して、様々な忠告・提言が行われていますが、多分、その内容は実行されないと思います。</p>

<p>　2008年の金融危機を予測していたルービニＮＹ大教授がが「ギリシャのユーロ離脱は時間の問題だろう」と語っていますが（日経新聞2011年11月18日）、これが当たる可能性は大であり、ギリシャは「元々ユーロを導入する資格がない国だ」と日経新聞の「大機小機」（2011年11月25日）でも述べているように、ギリシャは異質な国であり、ギリシャを除くユーロ加盟16カ国は、ギリシャ一国に翻弄され、それが他国に影響波及することは必至ですから、ギリシャ排除をするのではないでしょうか。</p>

<p>（２）戦後66年、ＥＵの盟主はドイツになったこと</p>

<p>　ギリシャ問題から発生したユーロ危機で分かったもう一つの重要なことは、ドイツの強さです。今や各国首脳が毎日のようにドイツ・メルケル首相をベルリンに訪ねています。「メルケル詣で」という現象です。<br />
　どうしてなのか。それは次表で明らかです。<br />
 <a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/各国財政実態表.JPG"><img alt="各国財政実態表.JPG" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/各国財政実態表-thumb.JPG" width="172" height="150" /></a></p>

<p>　ヨーロッパ主要国との比較でドイツだけが経常収支が黒字なのです。ドイツ一人勝ちなのです。何故にドイツが経済的勝利を得たのか。<br />
　現在、日本で激しい議論が交わされているＴＰＰ（環太平洋戦略的経済提携協定）問題にも通じますので、他国制度の実態状況を把握は大事ですので、次号で分析続けます。以上。<br />
</p>]]>
</content>
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<title>２０１１年１１月２０日　観光地は超訳がお薦め・・・その二</title>
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<modified>2011-11-20T07:23:11Z</modified>
<issued>2011-11-20T07:19:19Z</issued>
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<summary type="text/plain">ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター 環境×文化×経済　山本紀久雄 ２０１１年１１月２０日　...</summary>
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<email>webmaster@keiei-semi.jp</email>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄<br />
２０１１年１１月２０日　観光地は超訳がお薦め・・・その二</p>

<p>マクロ対策での限界</p>

<p>　観光とは異なるが、アメリカ経済の実態を見ていると、世にいう「マクロ経済学者」が唱える経済政策が失敗したとか思えない。<br />
　アメリカ経済はリーマンショックから3年たっても失業率は下がる気配がなく、各地でデモが発生し続け、米連邦準備理事会ＦＲＢが足かけ6年にも及ぶゼロ金利を予告しているのだから、日本と同様に低成長状態に陥ったと言える。</p>]]>
<![CDATA[<p>リーマンショック前まで、アメリカ経済学者やＦＲＢの幹部が揃って「バブルが崩壊しても金融を迅速かつ十分に緩和すれば対処可能」と豪語し、その反面教師として日本を挙げ、「日本の失敗はデフレに陥ったことであり、デフレはマネーサプライを増やせば、たちどころに解決する」と日本の経済政策当局を嘲笑っていた。</p>

<p>その嘲笑いの通り、アメリカは大胆な金融緩和に踏み切り、さらに、景気が思わしくないとみると、追加的な量的金融緩和政策Quantitative EasingいわゆるＱＥ２を実行した。</p>

<p>このマネーが国際商品相場を押し上げ、アメリカのデフレ懸念は遠のいたように思えたが、新興国が金融引き締めで対抗した結果、株価は一時的な上昇にとどまり、明確な景気回復にはつながず、ジョブレス・リカバリーｊｏｂｌｅｓｓ　ｒｅｃｏｖｅｒｙ （雇用拡大を伴わない景気回復）となって、アメリカ各地でのデモにつながったのである。</p>

<p>つまり、史上最大の景気刺激策を展開しても、予想に反して効果を発揮していないわけで、とうとうノーベル賞受賞学者のポール・クルーグマン・プリンストン大学教授も、日本に対して嘲笑った事に対し「謝るべきかもしれない」と述べている。（日経新聞2011年10月6日）</p>

<p>マクロ政策では解決しないだろう</p>

<p>　「デフレの正体」の著者藻谷浩介氏は、次のように述べている。（デフレの正体16頁）</p>

<p>「健康診断にたとえましょう。『ＧＤＰが上昇すれば、世の中の隅々まで経済的な豊かさが波及していく』という考え方は、『総合体調指数が改善すれば、血圧も体脂肪率も血糖値も尿酸値もみんな改善する』という発想と同じです。実際は逆で、血圧や体脂肪率や血糖値や尿酸値が個別に改善していけば、その帰結として計算結果としての総合体調指数が上昇するのです」</p>

<p>　その通りでしょう。我々の経済は一人ひとりの生活を保障するものでなければならず、一人ひとりが豊かになるところに国家の経済政策があるべきで、国全体の経済成長が図られたとしても、その結果、かえって経済較差が広がり、貧困家庭が増加するようでは国民生活が向上したとはいえない。</p>

<p>　観光政策も同様で、観光庁が1万人作戦を採る事は、採らないよりはましだが、例えこのマクロ政策が成功したとしても、従来から著名の特定人気観光地に偏った外国人増加になってしまえば、外国に知られていない観光地には何ら意味がなく、効果もない観光政策となってしまうだろう。</p>

<p>日本政府観光局ＪＮＴＯが外国に日本観光をＰＲしている一事例を紹介したい。それは英国航空ＢＲＩＴＩＳＨ　ＡＩＲＷＡＹＳ機内誌の宣伝である。ＰＲしているのは五カ所、東京、高山、高野山、京都、沖縄であって、他の各市町村は無視されているのである。</p>

<p>つまり、このようにＰＲされた観光地には外国人が大勢訪れると思うが、その他の知名度のないところには訪れない。したがって、知られていない各市町村は、自ら努力すべきで「今まで知られていない自らの観光地にどうやって外国人を来るようにするか」という事を考えるのが最重要課題で、外国人誘致政策立案能力が問われる事になるが、その為には最も大事な前提要件がある事を認識しなければいけない。</p>

<p>観光地は意識変革をしないといけない</p>

<p>　それは、日本人観光客に対する対応する施策を、そのまま外国人に対応させるのは難しいという事である。日本人に対する観光政策と、外国人への対応とでは意識を変えないといけないのである。</p>

<p>　時折、相談を受け、英語に翻訳された観光ガイド資料を見る機会がある。日本人である筆者が翻訳された英語を読んでも、あまり違和感を持たないが、先日、在日アメリカ人のコロンビア大学卒・ハーバート大学院卒の博士で、博士論文が日本企業研究という日本語を自在に話せる女性に、この英語観光ガイド資料を見せたらバッサリ「面白くない」の一言。</p>

<p>　つまり、真面目に詳細に説明し過ぎているので、外国人に難しく、難しいから読まなく、読まないから分からず、分からないから面白くないという結果になる。</p>

<p>先日、このアメリカ女性と関東地区の観光地に行き、観光関係者から車で各地を案内受けた時の彼女の様子が参考になると思う。</p>

<p>最初に連れて行ってくれたのが博物館で、学芸員が説明を始めると、頷き関心を持ち、猛烈な速さでノートを広げ英文でメモを取り、説明が終ったあと「すごく楽しかった」と発言する。</p>

<p>次に、地元では著名な神社に行き、神主さんから歴史的説明が丁寧にあったが、今度は全くメモしなく、次に訪れた寺でも同様で、関心を示さない。</p>

<p>実は、この事は私が欧米各地を始めて訪問したところで、地元の方が、外国人である私を案内してくれる時と同じである。各地には著名な教会があり、その教会はその地の人々にとっては重要な意味を持っているが、キリスト教と聖書を十分に把握していない当方には、地元の方の説明が難しく、結局、建物の素晴らしさを見るのが中心ポイントになってしまう。</p>

<p>また、教会は各地にいくつもあり、それぞれ異なるデザイン・仕様で建設されているが、当方には詳細な部分の差が分からないので、全部が概ね同じように見えてしまい、結果として教会見学に飽きるという事になる。これと同様な事が日本の神社仏閣訪問時に、彼女の態度によって鮮明に示されたのである。</p>

<p>　さらに、欧米人は文化的観光資源と、日本人の生活実態に関心と興味を持つ傾向が強い。この点、日本は長い歴史から構築されてきた文化遺産と、一般人の生活は狭い土地に住みながらも、その水準は世界でも最も豊かで清潔であるから、この実態に触れると大変驚き感激する。</p>

<p>もう一つ評価が高いのは日本食である。日本食はヘルシーであるという評価が世界中で定着しているが、日本に来て本物の日本食に接すると、外国の地で食べる味わいと異なり、さすがに違うと喜ぶのである。</p>

<p>　このような背景であるから、その地の飲食店マップは最低の必要条件であり、そのマップ上に店を紹介する文面が外国語で書かれていると最高だろう。</p>

<p>最後に決定的に重要な事</p>

<p>　もう一つ決定的に重要なのは英文化作業で、単に日本語で書かれた原文を英語に忠実に翻訳するのではダメである。外国人の立場から翻訳するという事が絶対必要条件である。</p>

<p>これは簡単な事ではないが、この「情報編集」を巧みに行っているのが、村上春樹であろう。村上春樹の小説は、全て日本が舞台で、日本人のみが登場するのであるのに、世界中から受け入れられている。その原作に忠実でない翻訳、つまり外国人によって「超訳」が行われているのである。これが村上春樹の人気理由の背景にあるひとつの重要な事実だ。</p>

<p>　現在、先ほど登場したアメリカ人女性と一緒に、関東地区のある市の外国人用観光ガイドブックを作成したところである。勿論、私が外国人用に「情報編集」した日本文を、彼女が自分の言葉で再度「情報編集」し英文にする、つまり「超訳」したが、興味ある方はご連絡いただければ、その「情報編集」方法と英文化についてご案内したいと思っている。以上。<br />
</p>]]>
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<title>２０１１年１２月「同窓懇親会」開催のご案内</title>
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<summary type="text/plain">経営ゼミナール２０１１年１２月「同窓懇親会」開催のご案内 　経営ゼミナールにご関...</summary>
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<email>webmaster@keiei-semi.jp</email>
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<dc:subject>例会のご案内</dc:subject>
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<![CDATA[<p>経営ゼミナール２０１１年１２月「同窓懇親会」開催のご案内</p>

<p>　経営ゼミナールにご関係された皆様、ご無沙汰いたしておりますが、お元気でご活躍の事と存じます。<br />
　昨年１２月２０日（月）に、経営ゼミナールの定例会３６７回開催をもって、一応の区切りとして「感謝の懇親会」を銀行会館で開かせていただき、その際に今後は「不定期開催」にいたしたいとご案内申し上げました。</p>

<p>　ちょうど一年が経過する１２月１９日（月）に、下記のように経営ゼミナール同窓懇親会を開催いたしたくご案内申し上げますので、ご都合ご検討賜り、ご出席の程お願い申し上げます。<br />
</p>]]>
<![CDATA[<p>同窓懇親会　<br />
開催日　12月１９日（月）１８：３０から２１：００<br />
　開催内容<br />
①	１８：３０～１９：３０　講演　佃為成氏<br />
テーマ「東北地方太平洋沖地震は“予知”できなかったのか？」<br />
今年はやはり大地震について総括しなければならないと思います。<br />
佃氏は今も自ら計器を持ち、日本各地で地震予知についてご活動され、地震予知とは「人の生き方・人生の予知」に通じるものだという持論を展開されます。佃氏の含蓄ある内容をご期待お願いいたします。<br />
（佃氏略歴）<br />
熊本県出身。東京大学理学部卒。東京大学地震研究所助教授を経て、<br />
現・日本女子大学非常勤講師。専門分野：地震学、地震予知論。<br />
著書：『大地震の前兆と予知』『地震予知の最新科学』『東北地方太平洋沖地震は“予知”できなかったのか？』など多数。 </p>

<p>②	１９：３０～２１：００　懇親会<br />
　　この一年間の振り返り、皆様からスピーチを頂きたく存じます。</p>

<p>会場　　東京銀行協会ビル内　銀行倶楽部　４階<br />
　　　　　　千代田区丸の内１‐３‐１　Tel:０３‐５２５２‐３７９１<br />
　　　　　　東京駅丸の内北口より徒歩５分（皇居和田倉門前）<br />
　　　アクセス：http://www.kaikan.co.jp/bankersclub/access/access.htm<br />
　<br />
会費　　お一人３０００円</p>

<p>お問い合わせ先：経営ゼミナール・山本紀久雄　<br />
   　　　　　　　　　メール：info@keiei-semi.jp<br />
電　話・ＦＡＸ：０４８‐８２４‐４８５９</p>

<p>ご出席のご連絡はメールにてお願い申し上げます。</p>

<p>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上<br />
</p>]]>
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<title>2011年10月20日　世界には日本人がのぞき込めない世界がある・・・その二</title>
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<modified>2011-10-19T23:17:18Z</modified>
<issued>2011-10-19T23:12:58Z</issued>
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<summary type="text/plain">ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター 環境×文化×経済　山本紀久雄 2011年10月20日　...</summary>
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<email>webmaster@keiei-semi.jp</email>
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<dc:subject>YAMAMOTO・レター</dc:subject>
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<![CDATA[<p>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄<br />
2011年10月20日　世界には日本人がのぞき込めない世界がある・・・その二</p>

<p>ボトルショック</p>

<p>前号に続くワインの闇の話。外国に行く楽しみの一つはワインである。日本では殆ど飲まないが、欧米に行ったときは、その地のワインを楽しむことにしている。それほど味に詳しくなく、ワインの知識もあまり持ち合わせていないが、その地で飲むワインは、その地の匂いと味わいがすると、いつも感じる。</p>

<p>世界のワイン市場は激烈な競争下にある。ワイン市場で新世界と称されるカリフォルニア、チリ、オーストラリアはじめ南アフリカワインや、最近では日本の甲府ワインまでが欧米に輸出されるようになってきて、ワインの旧世界・ヨーロッパはたじたじである。</p>]]>
<![CDATA[<p>特に旧世界の盟主であるフランスは、ボトルショック（Bottle Shock）で打撃を受けた。</p>

<p>ボトルショックとは、1976年にアカデミー・デュ・ヴァンの創始者スティーヴン・スパリュアが、パリで開催したブラインド・テイスティングにおいて、当時全く無名であったカリフォルニアワインが、バタール・モンラッシェ、ムートン、オー・ブリオンといった最高のフランスワインを打ち破った事件を映画化したものである。<br />
この事件が引き金となり、その後世界中のワイン業界は激動の時代に突入したのである。</p>

<p>ボルドーの「ぶどう栽培、ワイン科学研究所　Institut des Sciences de la Vigne de du Vin」</p>

<p>パリの全国農業コンクールに毎年参加している。昨年二月開催時にボルドー地区の一つのワインコーナーで試飲した女性経営者と親しくなり、ボルドーに行くと彼女のワイナリーに立ち寄り、食事をご馳走になりながら、いろいろワイン造りを教えてもらっている。</p>

<p>というのも彼女のワインに関する蘊蓄がなかなかのもので、参考になるので「それはどこから仕入れたのか」と尋ねると「兄がボルドーの『ぶどう栽培、ワイン科学研究所　Institut des Sciences de la Vigne de du Vin』の教授なので教えてもらっている」との発言である。名前を聞くとボルドー大学教授でもあり、醸造学では世界的権威の人物である。</p>

<p>そこで、彼女の紹介を受け、長らく疑問に思っていた「良いワイン造りの条件」についてレクチャーしてもらおうと、今年の7月の暑い一日、研究所に訪問した。</p>

<p>さすがに研究所は立派である。世界各国から研究者が集まっている先端センターであり、サントリーとも提携していて、日本人研究者も多く訪れるところである。</p>

<p>ここでボルドー大学の醸造学教授からレクチャーを受けたが、良いワイン造りの結論は「葡萄苗から吸収する水の管理が第一重要条件で、次に葉と実のコントロール、これは葉に水が行きすぎると実によくない影響を与えるという二つが条件だ」とのこと。</p>

<p>とにかく明快スッキリ結論で、素人にもよく分かるが、何か欠けていると感じる。</p>

<p>それは、地質との関係が抜けていることで、教授の見解は地面の質が関係しないという見解になる。そこで、そのことを質問すると、勿論、地質が関係するが、それは土地の粗さと細かさで水の保湿力が変わるので、ぶどうの実への水吸収度合に影響するから、該当地質に合う苗木の種類選定に関係する程度だという回答である。</p>

<p>つまり、良いワインと地質との直接因果関係はないという事になる。これは素人考えだが、大いに疑問を感じるが、ボルドー大学教授があまりにもきっぱり断定するので、専門知識のない当方としては追及できなかったが、どうも釈然としない。というのも、世界各地のワインの宣伝には、必ずその地の自然条件、中でも土地環境が写真と共に語られているからである。</p>

<p>そこで、ここの研究所と関係が深いというサントリーに聞いてみようと、広報部に問い合わせしたところ、山梨県の登美の丘ワイナリーで説明してくれることになった。</p>

<p>テロワール(terroir)</p>

<p>山梨県甲斐市大垈の「サントリー登美の丘ワイナリー」では、責任者が親切に説明対応してくれたが、同氏はボルドー大学教授と若い時代にボルドーで一緒に学んだ仲であり、従って、結論は同じであった。</p>

<p>では、ぶどうの栽培地の環境条件、気候、土壌、水などは全く関係ないのか、という疑問に対して、次の説明が展開された。</p>

<p>まず、テロワール(terroir)という概念が大事だと強調した。 この言葉はフランス語特有で、英語にもこの意味をそのまま表わす単語はなく、日本語にも見当たらない。</p>

<p> その「テロワール」だが、フランス人のように体感的・感覚的な意味で理解出来ないが、しばしば登場するので、この概念や意味を把理解しようとすることは必要だ。</p>

<p>極めて大雑把な説明は、テロワールとはぶどう（ひいてはワイン）が生まれてくる環境全体を指すのだ、というもの。つまり、ぶどうが生育する環境が違えば、たとえ同じ種類のぶどうを植えたとしても、出来上がるぶどう（したがってワイン）も異なるという考え。</p>

<p> では、環境といっても具体的にはどんなことを言っているのか、つまり、何が収穫されるぶどう（出来上がるワイン）に違いを与えるのか、というその要素の説明が必要となる。　　おそらくフランスのぶどう生産者（ワイン生産者）にとって、この手の質問は彼らを苛立たせるものだろう。</p>

<p>というのは、そんなことは彼らの長い長いワイン造りのなかではなんら説明を必要としない自明の概念なのであって、それをいちいちどの要素がどうで、それがどのようにぶどうやワインに影響するかなどということを、分析的に説明を加えるなどということはナンセンス極まりないということになる。</p>

<p>事実、ブルゴーニュのある高名なメゾンのオーナーがこの質問を受けたときに『テロワールはテロワールだ。』と憮然と答えたという。</p>

<p>　彼らは、ぶどうができる場所によって出来上がるワインの個性が変わる原因を、経験的・体感的に認知し、それらの違いを『土地』『大地』『土壌』という意味を中核に持った『テロワール』という言葉で概念的に使っているのだ。日本語で敢えて考えると日本語の『風土』という言葉はフランス人の言う『テロワール』の感覚に近いかもしれない。</p>

<p>この説明を受けてようやく分かったことは、ボルドー大学教授は何故にテロワールに触れなかったということである。彼にとってテロワールなぞは説明するにあたらない概念なのだ。</p>

<p>一方、サントリーの責任者はワイン後発国の日本人であるので、日本人に対しては、テロワール概念を調べ研究し説明しないと分からないだろう、だからワインの説明にはテロワール概念をまず話すことが不可欠な要素概念と思っているので、当方にも時間をかけてレクチャーしてくれたのだ。</p>

<p>分かったが体では理解できないものだ</p>

<p>ここで冒頭のボトルショックに戻るが、ボルドー大学教授の「水の管理に尽きる」というレクチャー、これがテロワール概念から発したものだと今は理解し、ボルドーでは水のコントロールをしてはいけなく、すべては天然の雨ののみが水としてぶどうに与える水分となっている。つまり、コントロールしないで水の管理をする事になり、水分補給は天候次第というのが旧世界のヨーロッパのワイン造りなりである。</p>

<p>一方、新世界のワイン造りは乾燥地で展開されることが多い。ということは水を適度に与えるという事を行っているのである。水のコントロールを人工的に行うワイン造りとなっている。</p>

<p>これは雨量の多い日本でも同様で、多すぎるための対策は当然にとられている。土中の雨水を流す土管つくりなどであるが、このような水対応策を各自然条件下で展開している。</p>

<p>したがって、ワインのブラインド・テイスティングコンテストを行ったとしても、そのワイン造りの最も重要な条件である、水のコントロールが異なる方法であるから、妥当で的確なコンテストとはいえないかもしれないと今は思っている。</p>

<p>日本人がのぞきこめない世界があるのだ</p>

<p>良いワインをつくるためにはフランスではテロワール概念があるが、それをフランス人からは教えてもらえず、日本人から教えてもらって、ようやく何となく分かったような感じとなった事に複雑な思いをしている。<br />
つまり、日本人には分からない世界、日本人がのぞき込めない世界があるのだということであって、その一つが「テロワールTerroir」なのである。その地に生まれ、その地で育たないと絶対に分からないというものがあるのだという事を、理解しないといけないと思っている。</p>

<p>ギリシャ化問題にある深い闇、草津温泉の欧米人との闇も同様に難しい課題だ。以上。<br />
</p>]]>
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<title>２０１１年１２月「同窓懇親会」開催のご案内</title>
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<summary type="text/plain">経営ゼミナール２０１１年１２月「同窓懇親会」開催のご案内 　 経営ゼミナールにご...</summary>
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<![CDATA[<p><strong>経営ゼミナール２０１１年１２月「同窓懇親会」開催のご案内</strong><br />
　<br />
経営ゼミナールにご関係された皆様、ご無沙汰いたしておりますが、お元気でご活躍の事と存じます。<br />
　昨年１２月２０日（月）に、経営ゼミナールの定例会３６７回開催をもって、一応の区切りとして「感謝の懇親会」を銀行会館で開かせていただき、その際に今後は「不定期開催」にいたしたいとご案内申し上げました。</p>

<p>　ちょうど一年が経過する１２月１９日（月）に、下記のように経営ゼミナール同窓懇親会を開催いたしたくご案内申し上げますので、ご都合ご検討賜り、ご出席の程お願い申し上げます。</p>]]>
<![CDATA[<p>同窓懇親会　<br />
開催日　12月１９日（月）１８：３０から２１：００<br />
　開催内容<br />
①	１８：３０～１９：３０　講演　佃為成氏<br />
テーマ「東北地方太平洋沖地震は“予知”できなかったのか？」<br />
今年はやはり大地震について総括しなければならないと思います。<br />
佃氏は今も自ら計器を持ち、日本各地で地震予知についてご活動され、地震予知とは「人の生き方・人生の予知」に通じるものだという持論を展開されます。佃氏の含蓄ある内容をご期待お願いいたします。<br />
（佃氏略歴）<br />
熊本県出身。東京大学理学部卒。東京大学地震研究所助教授を経て、<br />
現・日本女子大学非常勤講師。専門分野：地震学、地震予知論。<br />
著書：『大地震の前兆と予知』『地震予知の最新科学』『東北地方太平洋沖地震は“予知”できなかったのか？』など多数。 </p>

<p>②	１９：３０～２１：００　懇親会<br />
　　この一年間の振り返り、皆様からスピーチを頂きたく存じます。</p>

<p>会場　　東京銀行協会ビル内　銀行倶楽部　４階<br />
　　　　　　千代田区丸の内１‐３‐１　Tel:０３‐５２５２‐３７９１<br />
　　　　　　東京駅丸の内北口より徒歩５分（皇居和田倉門前）<br />
　　　アクセス：http://www.kaikan.co.jp/bankersclub/access/access.htm<br />
　<br />
会費　　お一人３０００円</p>

<p>お問い合わせ先：経営ゼミナール・山本紀久雄　<br />
   　　　　　　　　　メール：info@keiei-semi.jp<br />
電　話・ＦＡＸ：０４８‐８２４‐４８５９<br />
</p>]]>
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<title>2011年10月5日　世界には日本人がのぞき込めない世界がある・・・その一</title>
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<![CDATA[<p><strong>環境×文化×経済　山本紀久雄<br />
2011年10月5日　世界には日本人がのぞき込めない世界がある・・・その一</p>

<p>欧州は日本化ではなくギリシャ化だ</strong></p>

<p>エコノミスト（７月30日）の表紙は刺激的だった。オバマ米大統領とメルケル独首相が着物姿で登場して「欧米は日本化に向かっている」と特集を組んだ。<br />
だがしかし、今年8月に入って状況は一変した。日本の実態は確かに悪く、バブル崩壊後20年間成長が止まって、デフレが続いているが、日本は世界各国に福島原発問題で迷惑と心配をかけている以外は、経済的に悪影響を及ぼしていない。</p>]]>
<![CDATA[<p>一方、今の世界はギリシャ問題が浮上し、これがＥＵ諸国に多大な脅威を与えている。ギリシャのＧＤＰは約23兆円、東日本大震災で被害を受けた岩手、宮城、福島三県のＧＤＰとほぼ近い経済規模である。岩手、宮城、福島三県が日本全体に占めるＧＤＰは約４％程度であるが、ギリシャがＥＵ全体に占める経済規模はわずか２％に過ぎない。</p>

<p>この2％としか占めないギリシャが、今やＥＵを混乱させ、ひいては世界経済に悪影響を与えているのであるから、英国エコノミストが日本化なぞと揶揄している時でない。</p>

<p>エコノミストが表紙に掲載すべきは「日本化」でなく「ギリシャ化」であろう。他人の国を批判する前に、自国が深く関与しているギリシャ問題をどうするか、その特集を組むべきだろう。世界はギリシャ化という大問題に立ち至っているのである。</p>

<p>ギリシャは闇の国だ</p>

<p>　ギリシャ問題を語る時、どうしても触れなければならない人種問題がある。今のギリシャ人は古代ギリシャの直系の民族なのかという疑問である。アテネを訪れると不思議な感じをもつだろう。タクシーの運転手や信号で物売りしている若者たち、通りを歩いている人たち、その体つきと顔を見ていると、ギリシアに来たとは到底思えず、今、ここアテネに住んでいる人たちは本当にギリシア人なのか、という疑問をもつ。</p>

<p>古代ギリシア人の彫刻は国立考古学博物館に行くとたくさん展示されているし、ギリシア文明を義務教育で学んでいるので、古代ギリシア人のイメージはしっかり脳に残っている。すばらしい理知的な瞳と顔立ちをしているブロンズ像でギリシア人のイメージが固まっている。</p>

<p>だから、街中を歩いている人たちは、皆古代ギリシア人のブロンズ像のようであることを期待し、その確認のためにアテネに来たようなものであるが、実際のアテネを歩いている人たちは、随分異なる。違った国に来た。これがアテネの第一印象である。</p>

<p>そこで改めて、ギリシアを地図上で見てみると、ヨーロッパの東南部、地中海のイオニア海とエーゲ海に挟まれたバルカン半島の南端に位置している。イオニア海の向こう側のイタリアとは陸続きではない。だが、北方はアルバニア、マケドニア、ブルガリアと国境を接し、驚いたことにトルコと陸続きなのである。　ギリシアはヨーロッパである、というイメージを持って訪れると妙な感覚になる。 </p>

<p>さらに、独立早々ドイツの学者によって「今のギリシア人には古代ギリシア人の血が一滴も流れていないと書かれてしまったときには、国じゅうに衝撃が走ったのだった」（内山明子著　国立民族学博物館『季刊民族学』123号2008年新春号の『ギリシャ・ヨーロッパとバルカンの架け橋』）という指摘もあるほど、古代ギリシャ人と今のギリシャ人は関係がないという感じが強く持つ。</p>

<p>紀元前500年頃を中心とする前後300年の幅をもつ時代を「枢軸時代」と称し、人類の歴史に多大な影響をもたらした大いなる賢人がずらりと世界各地から出現したが、その代表はギリシャであった。ホメロスや哲学者パルメニデス、ヘラクレイトス、プラトン、更に悲劇詩人たちや、トゥキュディデスおよびアルキメデスなどであったが、この時代のギリシャ人と今のギリシャ人はどうしても違う、と現地に行くと強く感じてしまう。</p>

<p>　1999年に出版された「ギリシャ人のまっかなホント」（アレキサンドラ・フィアダ著）というコミカルな本がある。 同書は、ＥＵ加盟国はいずれギリシャに感化されていい加減になっていくと次のように”予言”していた。</p>

<p>　「これだけは断言できる。ＥＵ定数にギリシャ人を巻き込んだシステムは、じきにギリシャ的になる」と。</p>

<p>このように揶揄されるギリシャをＥＵ加盟させた裏側には、欧米人がギリシャに持つ、しかし、日本人には分からない「のぞきこめない深い闇」があるのではないかと推察している。そうでなければ怠惰で、改革を嫌がり、毎日のデモで既得権益にしがみつくギリシャ国民を、勤勉な国民性のドイツ人が、多額の税金負担までして救おうという事にはならないと思う。だが、ギリシャの深い闇は奥深いから、容易に解決する問題ではなく、世界経済の先行きは難しい局面の連続だろう。今後とも強く関心し続けたいと思っている。  　　　　　　　　　　　　　　　　　 <br />
　　　　　　　<br />
草津温泉に対する欧米人の闇</p>

<p>　日本を代表する温泉地は草津である。これは日本人なら殆どの人が納得する結論であろう。文化年間（1804～18）に発行された温泉番付「諸国温泉功能鑑」でも、既に東の大関として（横綱はなし）位置づけられている程である。</p>

<p>草津の源泉は51度から熱いところでは94度もあり、しかも刺激の強い酸性泉であり、そのままでは熱くて入浴することができないので、加水しない「湯もみ」によって、自然に温度を下げる入浴法が「草津湯もみ唄」と共に有名で、日本の観光ガイドブックには必ず草津温泉が詳細に紹介されている。</p>

<p>　また、海外の温泉専門書でも、日本の特徴である高熱入浴の事例として草津の「湯もみ・時間湯」風景が、江戸時代から伝わる独特な入浴法として必ず紹介されている。下の絵でも片隅に外国人らしき人物が描かれているので、幕末時から明治初期の昔から外国人も興味持っていた事が分かる。<br />
<a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/edo_img.gif"><img alt="edo_img.gif" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/edo_img-thumb.gif" width="192" height="150" /></a></p>

<p>　ところで、世界の代表的な旅行ガイドブック、それは仏ミシュラン社のグリーンガイドと、仏アシェット社のブルーガイドであるが、ここで草津温泉の取り扱いはどうなっているのであろうか。</p>

<p>ガイドブックを開くと、グリーンガイドでは東京周辺地図に名前が表示されているだけ、ブルーガイドに至っては地図上に草津の名前がない。</p>

<p>つまり、両ガイドブック共に草津温泉の内容紹介をしていないのである。無視しているとしか考えられない。</p>

<p>ところが一方、日本人の殆どが知らない別府鉄輪の「ひょうたん温泉」がグリーンガイドで最高ランクの三ツ星になっている。これは大変な驚きで、何か欧米人と日本人の間に理解の差、何かの闇があるような気がしてならない。</p>

<p>　勿論、草津温泉は立派に英語のホームページを開設して、その中で詳しく情報発信しているのであるから、ガイドブックライターが紹介しようとすれば簡単であるのに、掲載されていない事、どうしても釈然としない。</p>

<p>この問題は草津温泉自らが解決すべき課題であるが、草津温泉関係者が動かない場合は、近いうちに両ガイドブックのライターに会い、その理由を聞きたいと思っている。<br />
いずれにしても、日本人が温泉の代表と思っているところが、欧米人からは評価されず、日本人が知らない温泉が最高ランクに評価されているという事実、この背景にどのような闇があるのか知りたいと思っている。<br />
　<br />
ワインの世界の闇</p>

<p>さらに、日本人がのぞきこめない世界にワインがあるが、これを解説するためには前置きが必要であって、そのためにはテロワール(terroir)概念を説明しないといけない。だが、これは簡単にできないので次号でお伝えしたい。ワインの世界も一筋縄でいかない。以上。<br />
</p>]]>
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<title>２０１１年9月20日　ミシュラン空白ゾーンは狙い目だ・・・その二</title>
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<modified>2011-09-20T20:46:43Z</modified>
<issued>2011-09-20T20:37:26Z</issued>
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<summary type="text/plain">ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター 環境×文化×経済　山本紀久雄 ２０１１年9月20日　ミ...</summary>
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<dc:subject>YAMAMOTO・レター</dc:subject>
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<![CDATA[<p><strong>ＹＡＭＡＭＯＴＯ・レター<br />
環境×文化×経済　山本紀久雄<br />
２０１１年9月20日　ミシュラン空白ゾーンは狙い目だ・・・その二</strong></p>

<p>前号に引き続き「ミシュラン空白ゾーンは狙い目だ」をお伝えします。</p>

<p>海辺の有名某市に提案した事</p>

<p>前号でいろいろ述べました背景を持って、ミシュランガイド空白ゾーンの海辺有名某市で「外国人観光客誘致」についてお話しました。<br />
お伝えした内容は、こちらの市はもともと豊かな素晴らしい観光資源を持っているのだから、それを外国人用に情報編集し、英語・仏語にする事が必要であるという一点だけ。</p>]]>
<![CDATA[<p>しかし、その実現の為には前提があると次のように提案いたしました。<br />
それは「戦略」を構築する事です。また、「戦略」を定めるには、その前に立場を明確に決定しなければいけません。立場を決めないと「戦略」を立てられず、「戦略」無き展開は成功しません。</p>

<p>戦略構築のためには立場を明確にすること</p>

<p>そこで、その戦略構築のためには、次の二つの「立場」があるだろうと説明しました。</p>

<p>①	景気がよくなって、その結果として自然に観光客が来るようにしたいという考え方・立場で、これは「日本がＧＤＰ成長すれば」「市が属する該当地域全般を県が活性化してくれれば」「市が画期的事業を展開してくれれば」という、いわば他者に依存する立場です。</p>

<p>②	そうではなく、自らの工夫企画力展開で観光客を増やすという考え方・立場で、関係者の主体的行動によって進める立場です。</p>

<p>この二つのどちらの立場にするか、それを観光協会と市の観光課長に尋ねましたが回答はなく無言でした。多分、普段考えていない範疇の問いで、一瞬、答えあぐねたのでしょう。だが、自らの優れた観光財産がありながら、外国人観光客が少ない現状は、日本全国いたるところにあるでしょうが、これは実はフランスでも同様なのです。</p>

<p>フランス・アルカッションの牡蠣祭り事例　</p>

<p>①	フランスでも地域によって外国人観光客は少ない</p>

<p>外国人観光客を増やそうという、フランス・アルカッション市の事例を紹介したいと思います。年間8000万人という世界一の観光客を受け入れているフランスでも、地域によっては外国人観光客が少ないところが多々あります。</p>

<p>アキテーヌ地域圏ジロンド県に属する、大西洋岸のアルカッション市も同様で、芳醇な香りを誇るワインで有名なボルドーには多くの外国人観光客が訪れるのに、そのボルドーから60ｋｍしか離れていない牡蠣の町アルカッションには外国人は少ないのです。</p>

<p>そこで、アルカッション市は地元活性化のために、外国人観光客を取り込もうと、同市の特徴である牡蠣をメインに「第一回インターナショナル牡蠣祭り」を企画し、当方に市長から招待状が届きましたので行ってまいりました。</p>

<p>アルカッション市の関係者とは、毎年春先に開催されているパリの農業祭における牡蠣品評会で知りあった関係から招待状が届いたのです。</p>

<p>②	牡蠣祭りが始まった</p>

<p>アルカッション湾は、25,000ヘクタールあるが、湾の入り口は幅3キロメートルしかなく、その狭い水路へ巨大な大西洋から流れ込み、潮の満ち引きにより海へ逆流し、毎日、37,000万立方メートルの水が、毎秒2メートルの速度で出たり入ったりする。水路はそのために変化し、そこに強風が加わると非常に危険で、船乗りたちが恐れる海域です。</p>

<p>さて、祭りの当日、海辺の牡蠣祭り会場入り口に向かうと、既に100人くらい集まっていて、ブラスバンドも演奏を始め、そのあとを市長と一緒にインターナショナル牡蠣祭りの会場に向かいました。海辺の会場には日本、アイルランド、スペイン、フランスの四カ国の牡蠣状況が展示された牡蠣小屋が設置されています。インターナショナル牡蠣祭りといっても参加はフランス含め４カ国にすぎません。これは第一回なので少ないのです。</p>

<p><a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/043.JPG"><img alt="043.JPG" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/043-thumb.JPG" width="200" height="150" /></a></p>

<p>　<br />
③	牡蠣剥きコンテストは定番</p>

<p>各国の牡蠣小屋を紹介した後は、いよいよ牡蠣祭り会場のテープカットでした。アルカッション牡蠣組合長が晴れがましい笑顔でテープを切ると、花火が上がり盛大な拍手。<br />
その盛り上がった雰囲気の中で、テーブル上に置かれた四個の牡蠣、その産地当てクイズや、牡蠣剥きスピードコンテストが行われます。<br />
 <br />
牡蠣を生で食べるヨーロッパでは、牡蠣剥きコンテストはやはり牡蠣祭りの定番です。ここが日本の牡蠣祭りとは違うところです。<br />
　<br />
④	メイン会場の盛り上がり</p>

<p>再びブラスバンドを先頭に歩きだす。いつの間にか人数が増え、メイン会場には１０００人以上集まっている。メイン会場正面に設置された舞台に、四カ国のメンバーが再び市長から紹介され、組合長が再び挨拶し、市長から四カ国からの参加者と、この牡蠣祭り開催に協力してくれた人たちにお礼の記念品が贈呈される。</p>

<p>これまでがオープンセレモニー。終わると舞台の前にコの字形に配置されたテーブルに参加者が殺到する。牡蠣とワイン・ジュースなどが無料で提供される。</p>

<p>このテーブルの食べ物がなくなったタイミングに、大きなテントが貼られた食事会場に案内される。このテント内の食事、隣の人との会話も不十分なほど、ブラスバンドがテーブルの上に乗って派手に演奏し、会場内を移動していく。とにかく雰囲気はすごい。全員が手拍子。人数も2000人くらいに増えている感じ。 テーブルに運んでくるのは少年少女たちで、これが可愛いし、しっかりマナーをもっている。さすがテーブルマナーのフランス人だと感心する。</p>

<p>このあたりからメイン会場での白ワイン、続くこのテント内で赤白ボルドーワイン、それに会場内の熱気が加わって、酔いが一段と体内を走り回るが、これが翌朝の2時まで続くのだという説明にびっくり仰天。これは体力の限界を超えると、23時前に失礼してホテルに戻った。この調子で明日も祭りが続いたが、このあたりで祭りの状況説明はやめたい。<br />
<a href="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/065.jpg"><img alt="065.jpg" src="http://www.keiei-semi.jp/blog/archives/065-thumb.jpg" width="200" height="150" /></a></p>

<p>海辺の有名某市で伝えた事</p>

<p>以上の状況を海辺の有名某市でお伝えし、注意点も申し上げました。</p>

<p>それは、このアルカッション市のような祭りを真似てはダメだという事です。<br />
いくら盛り上がった祭りでも、アルカッション市の祭りと同じようにしてしまうと、日本の良さは薄れます。フランスには「フランススタイル」があり、日本には「日本スタイル」があります。</p>

<p>ですから、アルカッション市の祭りと同じようにしてしまうと、折角の海辺の有名某市の観光魅力が消えてしまいますし、真似ごとは本場ものに敵わないのですから無理が生じます。日本に外国人が観光目的で訪れるのは、欧米人にとって日本が異文化であるからなのです。</p>

<p>自分達の社会と異なっている自然と生活習慣、その違いを見つけるために日本に来るのです。違いが最大魅力だということを日本の観光地は理解しなければなりません。</p>

<p>ここを考え違いする観光地が時にあります。相手と同じシステムにすると観光客が増えるだろうと、建物・設備・システムを変えてしまうところが時折見ますが、これは誤りなのです。ただし、訪れる外国人がどのような生活スタイルなのかは知っておく必要があります。知った上で、こちらは今のままで、何も変えなく現状のままにし、その現状を外国人の立場に立って編集し、外国語で情報発信する事が、外国人観光客を増やす最大のコツなのです。</p>

<p>このところがミシュラン空白ゾーン地区の狙い目です。</p>

<p>しかし、まだ理解していない日本の観光地が多いうちは、日本の観光大国化は難しいと思いますが、ポイントは簡単ですから、理解され展開されるとその地区に外国人が多く訪れるのは間違いありません。 </p>

<p>                                                                                                                       以上。<br />
</p>]]>
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